【阪神芝1600m】JRA全コース傾向分析

向正面からスタート(内回り1200mと同じ地点スタート)のワンターンコース。2006年12月に外回りコースが設けられたため、それ以前とはレース傾向も大きく変わっている。
スタートから3コーナー進入までは500mほどで、緩やかな3コーナー4コーナーをまわって473.6m(Aコース時)の直線へ。4コーナー中ほどまでは多少のアップダウンはあるもののほぼ平坦で4コーナーから直線坂までは約2mの下り。ゴールまで残り200m付近からは120mで1.8m上る急坂が待ち構える。

阪神芝1600mコースの特徴

外回りコースワンターンコース直線坂あり
  • 外回りコース使用
  • 向正面スタートのワンターンコース(内回り1200mと同じスタート地点)
  • スタートから3コーナーまでは約500m
  • 4コーナーから直線坂下までは下り勾配
  • 直線473.6m(残り200m地点から120mで1.8m上る急坂あり)
  • コース全体の高低差2.4m
  • フルゲート 18頭(A・Bコース共通)※1月~3月開催はA・Bコース共に16頭

阪神芝1600mで行われる重賞・GⅠレース

阪神芝1600m ラップタイムの傾向・特徴

2017年~2021年に阪神芝1600m・良馬場で実施された全レースの結果に基づいてデータを紹介。

クラスごとの平均ラップタイム

折れ線グラフ内の数値は「3歳OPクラス」のラップタイム

470mある比較的長い直線を活かしての末脚比べというイメージの強いコースだが、実際には下り勾配となる4コーナーから早いラップの続く流れになることが多い。特に内のコンディションがよい(=上がり時計が早い)状況ではコースのイメージ以上に前残りへの警戒が必要

クラスごとの平均PCI3・RPCI/前後半ラップタイムの比較

後半勝負型のラップ傾向が強いためどのクラスでもPCI3は高い数値に(早い上がりが必要なコース)。他方で、RPCIは下級条件ではスローより上級クラスでは平均よりに。ただし、古馬2勝・3勝クラスは出走頭数によってはかなりのスローになるケースも多く注意が必要。
また、クラス間での上がり3Fラップの差は小さく、クラスがあがるにつれて前半が早くなる傾向が顕著。特に世代限定戦において1勝クラスまでとOPとの差が大きい点に注目しておくべき。

1~3着馬の脚質分布

ゴール前に急坂があるにも関わらず早い上がりが求められる阪神芝1600mは逃げ馬にとっては条件の厳しいコースで、逃げ馬の勝利は下級クラスに集中している。馬券は上がりの堅実な好位・差し勢を中心が基本セオリー。馬場が渋った場合には差し馬優勢の傾向。

【参考】阪神芝1600m 逃げ馬のクラス別着度数(2017~2021・良馬場)

阪神芝1600m 枠番別の傾向(回収率・連対時脚質の比較)

8枠の回収値が顕著に低い。上がりの早い決着になるレースが多く外々をまわらされる距離ロスの影響は小さくない。また、1枠の差し・追い込みは若干割引。

阪神芝1600m そのほかの傾向

  • 1番人気の信頼度は高め(勝率42%・連対率55%・複勝率69%)
  • 8枠は割引
  • エピファネイア・リオンディーズ・イスラボニータ産駒に注目
  • 川田・福永・池添・池添・幸・酒井学