桜花賞 過去レースの傾向・狙い馬プロファイル

牝馬三冠の第1戦。イギリスの「1000ギニー」に倣ってスピード能力の高い牝馬を選定するための競争として1939年に創設。その後、1947年からは1600m戦となり、1950年から阪神競馬場での開催に。今回は、阪神競馬場に外回りコースが設けられた2007年以降のレース傾向とその分析を紹介。

目次

桜花賞 過去レースのラップタイム

阪神芝1600mコースは、前半スローからの上がり勝負になる傾向が強い。ただし、桜花賞はG1レースということもあり阪神芝1600mで実施される他のレースよりも道中の緩みが小さく持久力型に近い流れになる傾向にある。さらに近年では中盤のペースにかかわらず早い上がりが必要となることが多く「絶対的な強さ」が強く求められるレースであるともいえる。

1~3着馬の脚質分布

現在の外回りコースで実施されるようになった2007年以降の16年で逃げ馬は「1-1-1-13/16」と苦戦(過去30年まで坂上っても「1-2-1-27/30」)。唯一の逃げ切り勝ちとなった2015年(レッツゴードンキ)はRPCIが66.5と「超のつくスローペース」
「厳しい流れ&早い上がり」というラップ傾向に加えゴール前に急坂があることから「差し・追い込み」が決まりやすいことも抑えておきたいポイント。

参考 1000mレースラップと勝ち馬ポジションの分布図

桜花賞 枠番・馬番別の傾向

4・5・7・8枠に良績が偏ってる結果に。3歳牝馬&フルゲートでのレースということで包まれる・閉じ込められる・接触のリスクのある内目よりは、スムーズに競馬のできる真ん中から外が良いということなのだろう。

桜花賞 人気別の傾向

注目すべきは「1番人気よりも2番人気の方が成績が良い」ということ。しかもこの傾向は、直近10年になるとさらに顕著で、2番人気は5勝2着3回と連対率8割なのに対し1番人気は複勝率5割にとどまっていて勝ちきれないケースが増えている(下記参照)。また、11番人気以降の大穴馬が馬券に飛びこんだのはわずかに1例。

【参考】桜花賞で1番人気になった馬の成績(2007年以降)

桜花賞 前走レース(ローテーション)別の傾向

桜花賞と同コースで行われるチューリップ賞組が15年で8勝。とはいえ、GⅡ昇格後は勝ち馬がなく2着止まりになっていることが少し気がかり。直近数年では、阪神JFor他路線組→チューリップ賞という組み合わせが一つのトレンド。

桜花賞 キャリア別の傾向

キャリア3・4戦組が優勢。近年は「素質馬ほど使わない」という傾向も強いため「使いすぎの馬」は基本的に割引。キャリア2戦の馬の馬券絡みは2007年以降の15年で2例あるが、基本的には割引でよさそう(下記参照)

【参考】キャリア2戦で桜花賞に出走した馬の成績

キャリア2戦で馬券になったのは、2009年レッドディザイアと2020年のデアリングタクトの2例のみ。2頭に共通しているのは、新馬→エルフィンSというローテーションと桜花賞で上位人気(共に2番人気)だったという点。また、両馬はその後のオークス・秋華賞でもしっかり馬券になっていて、そもそも能力上位だったという点も忘れずに抑えておきたい。

桜花賞 種牡馬別の傾向

スピードが重視される近年の競馬では桜花賞のブランド価値は非常に高く、良質の肌馬に恵まれるディープインパクト産駒が圧倒的に強いというのは致し方ないところ。配合的にはノーザンダンサー系牝馬との組み合わせが最も成績がよい

桜花賞 騎手別の傾向

現役騎手ではルメール・岩田・川田が2勝で、ルメールの複勝率も6割超。池添が1勝ながらも2着が3回あり大舞台での勝負強さを発揮。他方で、武豊、福永は2007年以降は勝ち鞍なしで、2・3着止まりという点にも注目。


桜花賞はこの馬を狙え!!

  • 前走1600m戦で上がり最速&2番人気の馬
  • 桜花賞からルメールに乗り替わりとなる馬