Victory Positionについて

このページでは、各コース解説記事で用いている「Victory Position」マトリクスのは読み方について説明します。

Victory Positionとは?

この分散図は、2021年~2025年良馬場・10頭以上のレースにおける1着馬・3着馬のゴール前600m地点の位置(先頭の馬からの秒差)と、上がり3Fタイムの分布を元に作成した回帰図面です。
実際の分布状況はグラフ中に示されている○□△のプロットで示されています

円形ステータスの形状

正規分布に近づけば近づくほど正円の形状になるという理屈ですが、実際にキレイな正規分布になるコースは必ずしも多くありません。ただ、コースごとの特性・傾向みたいなものも、円の形状として上手に表現されているのではないかと個人的には思っています。
下に例示している函館ダート1000のケースでも、1着の円と3着の円では円の伸び方に違いがあり、それぞれの文脈の違いが上手に表現されています。

1・3着馬をとりあげた理由

1-3着馬でも1・2着馬ではなく、1・3着馬を取り上げたことになぜ?と感じた人もいるかもしれません。1-3着馬というフレームはコースの特性を比較する上でフレームが大きすぎるのと、いわゆる「3着狙いの3着」が成立する構造にコースの特性がでるかも?という仮説がこの分布図を作る一つのきっかけになっていて、作成後の感想としてもその狙いはそれなりに実現できたと評価しています。

上に示したのは函館ダート1000mの分布図です。ご存じの通り、函館ダート1000mは「行った馬」が圧倒的に強いコースで「勝つため」には直線入口までに先頭にとりついていることが条件になりますし、直線入口で先頭にとりつくためには3コーナー進入の段階でアドバンテージをもっていることが強いコースです。ただ、3着については前にとりつけない文脈でも成立する余地が割と広く残されていることも分布状況からみてとれます。

1着・3着平均値(✕印)

当初は中央値を中心に据える設計だったのですが、中央値にするとかなり分散円が窮屈になりすぎて「可視化モデル」としての役割を損なってしまうことから平均値に切り替えています。ちなみに、中央値はどのコースでも例外なく平均値よりも先頭に近い位置になります。日本の競馬ではそれだけ「前にいる」ことのアドバンテージが大きいということです。

通常の位置関係

1着(✕)と3着(✕)の位置関係は、「3着が1着の左下にくる」のが正規の位置です。この方向的な位置関係を前提に、どれだけの距離差があるのか、方向的な位置関係の崩れを読み込んでいくことになります。

水平関係の場合

前にいることのアドバンテージの大きいコースバイアス
コース例 中京芝1200m 新潟芝1200m 京都芝1200m 札幌ダート1000m

垂直関係の場合

上がりの脚が速いことのアドバンテージが大きいコースバイアス
コース例 阪神芝1600m 京都芝2200 中京芝2200m 札幌芝1800m