目次
- 東京芝1600mコースの特徴
- 東京芝1600m ラップタイムの傾向・特徴
- 東京芝1600m 枠番別の傾向(回収率・連対時脚質の比較)
- 東京芝1600m そのほかの傾向
- 東京芝1600m 狙い馬のプロファイル
東京芝1600mコースの特徴
- 向正面と2角合流地点スタートのワンターンコース
- スタートから3コーナーまでは542m(ホームストレートより長い)
- スタート直後から下り勾配が続き、向正面の終わりから1.5登って2.1m下るアップダウン、3コーナーから直線までは緩やかな上り勾配。
- 正面直線距離525.9m
- 残り460m地点から160mで2m登る坂。その後300mはフラットな直線
- コース全体の高低差2.7m
- フルゲート A~Cコース18頭/Dコース16頭 ※1月~3月開催は全コース16頭
東京芝1600mコースで行われるG1レース・重賞レース
東京芝1600m ラップタイムの傾向・特徴
2018年~2022年に東京芝1600m・良馬場で実施された全レース(290レース・4085頭)の結果に基づいてデータを紹介
クラスごとの平均ラップ
折れ線グラフ中に数値で示しているのは「古馬OPクラス」の平均ラップタイム
東京芝コースに全般して共通するのは「上がり時計が早い」こと。グラフの密集具合をみてもわかるように上がり時計のクラス間差は小さく、レースそのものが「最後の600mに凝縮している」といってもよい。それに対して前半区間はクラス間の差が大きい。
前後半ペース比較
ほとんどのクラスのPIC3が55以上となっているように「早い上がり」への対応がカギ。
しかし、2歳戦などの限られた条件を除けばRPCIは50前後となっていて、道中スローからの「上がりだけ」では通用せず、道中のペースにもしっかりついていける絶対的な能力が問われる。
【参考】クラスごとの1000m通過ラップと上がり3Fタイムの比較
1~3着馬の脚質分布
基本的には「強い馬が勝つ」ケースの多いフェアなコースであり「極端な脚質」はそれ自体がハンデとなる厳しいコースといえる。上がり3F最速の馬の複勝率は約70%だが残り600m地点で先頭から1,2秒を超えて離されていると差し届かないケースが一気に増える(下記参照)。
【参考】上がり3F1位の馬の残り600m地点ポジション(先頭との差)ごとの成績
逃げ馬が激走するバイアスに注意
上記は開催月ごとの逃げ馬成績。見ての通り春開催の成績の良さが際立っている。
こちらはコース区分ごとの成績。6月開催、11月開催の逃げ馬回収値が高いのはDコースでの成績に依存している。
東京芝1600m 枠番別の傾向(回収率・連対時脚質の比較)
4枠の回収値がやや低いが全体的にはほぼフラットで内外による有利・不利は大きくないコース。ただし、東京競馬場はレース当週のトラックバイアスの影響を強く受けるコースであることには注意が必要。
東京芝1600m そのほかの傾向
- 1番人気の信頼度は標準(勝率約32.8%・連対率約51.7%・複勝率64.8%)
- ノヴェリスト・リアルインパクト産駒
ロードカナロア産駒の成績(勝率7.6%、連対率17.1%、複勝率26.5%、単回52、複回64) - 母父ファルブラウの配当期待値が優秀(2018~2022年で7勝・単勝回収値443円)
- ルメールの成績 勝率27.7%、連対率45.7%、複勝率59.5%、単回76、複回84
レーン、横山武・津村が高回収率
東京芝1600m 狙い馬のプロファイル
- Dコース開催時の逃げ馬
- 長く脚を使える距離短縮の逃げ先行馬(条件戦)
- 少頭数競馬(新馬戦を除く9~12頭立て)の逃げ馬