【アルテミスS】過去レースの傾向・狙い馬のプロファイル

2012年に新設された2歳牝馬による重賞レース。2012年・2013年はグレード格付けのない「重賞」という位置づけで実施され、格付け取得に必要な条件をみたした2014年にGⅢに格付け。マイル重賞ということで阪神JFにむけての重要なステップレースとなるだけでなく、翌年の牝馬クラシック路線でも中心となるような有力馬の登竜門ともいえるレース。なお、2着までに入線した地方競馬所属馬には阪神JFへの優先出走権が与えられる。

アルテミスステークス 過去レースのラップタイム

馬場2004006008001000120014001600
201212.510.511.512.112.311.611.611.7
201312.311.111.812.512.811.911.211.6
201412.511.511.811.812.211.711.211.7
201512.511.311.112.412.611.911.111.2
201612.611.412.312.512.211.511.711.3
201712.411.211.812.112.311.411.512.2
201812.310.411.212.312.511.811.411.8
201912.811.512.012.112.211.411.011.3
202012.611.312.212.512.311.210.911.9
202112.311.011.912.012.011.611.511.7

基本的には「直線での瞬発力勝負」になるレース。ただ、展開のカギを握るのは後半ではなく前半。スタートから3コーナーまでの区間のペース(隊列争いの激しさ)を読み解くことが的中への近道。

1-3着馬の脚質分布

2歳牝馬のマイル戦ということで、上掲の過去10年ラップをみてもわかるように、基本的には前半から流れる可能性はさほど高くなく長い直線を舞台にした瞬発力勝負になるレースが多い。過去10年でもあがり最速の馬が6勝2着3回、上がり2位の馬が2勝と早い上がりに対応できない馬では苦しい。ただ、それなりに前半が流れて隊列が長くなったようなケースでは後ろからでは差し届かないというケースも。

アルテミスステークス アルテミスステークス 枠番・馬番別の傾向

外枠有利の傾向が顕著。2歳牝馬、しかもデビューから2・3戦目の馬の多い組み合わせとなるため、他馬から被せられたり内に閉じ込められたりするリスクがなくスムーズな競馬のしやすい外枠のメリットは大きい。

アルテミスステークス 人気別の傾向

創設からの10年で1・2番人気ともに連対率60%。2歳牝馬限定のGⅢということを加味すれば信頼度は高いといえ、デビュー戦(2戦目)の競馬内容を素直に信頼して良いともいえる。特にマイル戦以上の新馬・未勝利は、当レースと同じようにスロー寄りのペースからの上がり勝負で決着しやすく再現可能性も高い。2歳重賞・牝馬限定重賞ということで大穴狙いをぶん回すのはリスクの高いレース。

アルテミスステークス キャリア・前走レース別の傾向

最も成績がよいのはこのレースが3戦目となる馬で、①新馬→未勝利、①新馬→1勝クラス・OP・重賞のいずれかのローテーションということになるが配当的に妙味が高いのは①新馬→未勝利というローテーションの馬(下記参照)。

前走距離は1600m以上

過去10年の勝ち馬の前走はすべて1600m以上、上でも触れたように2歳戦は1400mまでの競馬と1600m以上の競馬では勝ち馬に求められる内容が違いすぎることは抑えておきたい。1400m以下からの馬が人気をすれば疑い、人気薄の馬でも惨敗の原因が1400m以下のレースにより距離延長で変わり身を期待できるだけのファクターがあれば逆に狙い撃ちたい。

アルテミスステークス 種牡馬別の傾向

ディープインパクト産駒が2勝5連対。ただ、人気サイドになる馬が多く配当妙味は高くない。血統から狙いたいのはペースがそれなりに流れる予想のときのノーザンダンサー系。

アルテミスステークス 騎手別の傾向

田辺・武豊が2勝ずつで、馬券内率も優秀。ルメールは7回の騎乗機会で2着4回だが0勝。頭から買いたい馬に騎乗するケースがほとんどなだけに押さえておきたいデータではある。また、戸崎が騎乗機会6回で馬券絡みがないことにも注目。

アルテミスステークス 狙い馬のプロファイル

  • 前走1600・1800m(外回り)を優秀な上がりで勝ち上がってきた馬
  • 前走1400m戦を使ってきた「人気薄」の逃げ・先行馬