日本ダービー 勝ち馬プロファイリング③ 当日最終見解

いよいよダービー当日。2019年生まれ7522頭の頂点に立つ馬は?

東京競馬場の馬場状態

土曜の競馬を見る限りは、週中の降雨の影響はほとんど感じられず、しっかりと時計のでるコンディション。参考となるレースのタイムは下記のとおりで、スローであればレース上がりは33秒台に。ダービーでも例年の良馬場平均くらいの早さは必要な馬場。直線は、外から見てる限りは、最内よりは少し真ん中良りあたりがよく伸びている印象。

レース名(距離)前5F後5F後4F後3F後2F
土曜10R(1600m)60.657.245.333.622.6
土曜7R(2400m)67.158.946.433.722.6
ダービー(良馬場平均)60.259.447.034.823.2
オークス202260.658.546.434.823.5

展開予想

ダービーのスタートは正面スタンド前の坂の途中から。今年はコロナ感染予防対策で「大歓声があがる」ということは想定しづらいが、例年であれば、スタート前のファンファーレにあわせて地鳴りのような歓声があがるレースで、その影響を受ける馬がいないとは限らない。

スタートから1コーナーまでは350m(ゴール板をすぎるとすぐに1コーナー)。デシエルト陣営が逃げ宣言をしていて、他馬もそれを歓迎している様子ではあるので隊列それ自体は割とすんなり決まりそう。主な出走馬のポジションは下記のように想定。

  • ①アスクワイルドモア 枠なりに2~4番手の内目
  • ⑤ピースオブエイト 逃げたくはないと思うので①~③のどれかを壁にして前目の内
  • ⑥プラダリア ⑤と同じような位置かもう1列後ろの内目中団
  • ⑩マテンロウオリオン NHKマイルほどではないと思うが後方から
  • ⑫ダノンベルーガ プラダリアと同じくらいの位置取りで中団
  • ⑬ドウデュース 皐月賞同様後方から⑩と同じような位置取り
  • ⑮ジオグリフ5~8番手くらいの外目 あまり後ろ過ぎるポジションにはなりたくない
  • ⑱イクイノックス 中団くらいからの競馬になると思うが前に壁を作れるか(うまく内にいれられるか)がカギ

デシエルトとしては若葉Sのような競馬をしたいはずなので離して逃げるよりは3コーナーまではスローでいって直線入ってすぐにペースをあげてセーフティリードを作るような乗り方になると思われる。若葉Sが1000m60.8秒なので、それと同じくらいか、どの馬も競りかけてこなければ61秒台~のスローまで見込まれる流れ。

そのため3・4コーナーのペースがあがらなければ割と固まった馬群になって直線をむかえる可能性も高く、スムーズに不利なく進路を確保できるかどうかもレース結果を左右するファクターになる可能性が。想定する上がりタイムは、5F58秒台-4F56秒後半-3F34.2~34.5。

日本ダービー最終見解

◎(本命) プラダリア

スローペースで流れる公算が高く、ポジション取りと折り合いがより重要なファクターになりそう。プラダリアは折り合いに全く問題がなく、前走青葉賞でも上がり1000m58秒(推定)の脚を使えている。青葉賞のレース内容は、昨年のシャフリヤールにはかなわないものの、2020年のコントレイル級に匹敵するもので、人気サイドではないディープインパクト産駒というのも過去傾向としては推し材料で、ディープインパクト産駒最後のダービー馬となる可能性は十分。

○(対抗) ジオグリフ

「ある程度前目で受ける」ということが前提になるので課題のゲートを決めることが大前提。速い足を長く使えるのがこの馬の最大の強みで切れ勝負に持ち込むよりは、皐月賞のように好位から長い脚で流れ込むような競馬をしてほしいところ。ベストは1800-2000かなというタイプにみえるけど、マイルよりは2400の競馬の方がむいてると考えている。少なくとも皐月賞だけの競馬をできれば無様な結果にはならないはず。

▲(単穴) イクイノックス

皐月賞は東スポ杯からのぶっつけで2着。その東スポ杯が非常に強い内容で上がり1000mは推定で56秒台。絶対的な能力だけをいえば今年の出走馬では文句なしで1番だと思っている馬。ただ折り合い面に難があり、皐月賞も前に壁を上手くつくれず鞍上のコメントによれば「我慢が効かなかった」とのこと。今回も大外のロスが・・・というより、前に壁を作りづらいのが難点。また、レース後の回復に時間のかかる馬ということなので、皐月賞よりも状態が良い保証も・・・ということでの割引。すべてをクリアするようであれば圧勝しても全く驚かない。

△(連下) 皐月賞組を重視

以上3頭の相手となる馬は評価順に下記のとおり

  • ドウデュース
  • オニャンコポン
  • ダノンベルーガ
  • アスクワイルドモア
  • ピースオブエイト
  • ジャスティンパレス
  • マテンロウオリオン

関連記事

2019年世代7522頭の頂点を決めるレース。出走馬18頭が決まったところで、今年のダービー馬に最も近いと思われる馬をプロファイリ...
前回の続きで、今回は前走皐月賞以外の組からの新星誕生の可能性について分析。↓関連記事↓ ...
今週はオークス(優駿牝馬)、来週は日本ダービー(東京優駿)と3歳三冠路線(3歳クラシック戦)のクライマックスを迎えます。日本ダービーが終わ...