古馬牝馬限定GⅡという珍しい重賞。マイル路線・中距離(エリザベス女王杯)のどちらでもステップレースにしやすい施行条件。今年は粒ぞろいのメンバー構成で、色んな馬から狙えそう。
府中牝馬S 過去20年の傾向
※他場開催の2002年を除く19回 GⅢ時代も含みます
- 1~3番人気の信頼度は低い
1番人気 4-5-4-7
2番人気 1-3-6-10
3番人気 1-3-2-14
※最多勝は4番人気の6勝 - 4歳馬が12勝、5歳馬が8勝で、2・3着も4・5歳馬優勢
- 前走クイーンS組が8勝2着6回
- ヴィクトリアマイルからの直行馬は 1-0-2-16
- 連対馬40頭のうち38頭が前走OP以上
- 4・7枠が5勝、8枠が4勝、2枠が3勝、最も成績が悪いのは3枠
- ディープインパクト産駒は、1-4-2-17 と相性の悪いレース(昨年のサラキアの1勝のみ)
- 回収値が高いのはノーザンダンサー(ニアークティック)系種牡馬の産駒
- 上がり最速の馬でも差し届かないケースがあることに注意
- ルメール騎乗馬の連対率100%(2-2-0-0)
- 岩田康・デムーロが好成績
過去20年のラップペース比較
- 年による偏差は大きいものの平均は東京1800mの傾向と同じ
- 平均RPCIは53.09
出走馬
主な前哨戦の回顧
見解
この後に控えるG1戦へのたたき台という馬からここできっちり賞金加算したい馬までいて、オッズ以上に混戦模様の一戦。
能力的にはマジックキャッスルが1枚上と思われるが、こちらはあくまでも次走が本番。また、レース傾向的に、上位人気馬が脆いことと、ディープインパクト産駒が苦手にしていることも気がかり。
そこで、本命には、スマートリアンを指名。近走は牡馬相手にも好走、前走は外々を廻されるロスがあるなかの4着、牝馬同士なら当然それ以上も期待できる。いまの東京の馬場で、隣のローザノワールが単騎でいく流れであれば、1800mも問題なさそう。
相手は能力・実績共に上位のマジックキャッスル。心配なのは馬よりは鞍上のペース判断。行って残れず、差して届かず・・・みたいなパターンも十分にありそう。
3番手には、昨年2着のシャドウディーヴァ。いまのこの馬にはマイルはちょっと忙しく脚が溜まりきらない印象。東京コース自体は得意な馬なので、距離延長がプラスにでれば頭まで。
4番手には、末脚鋭いアカイイト。先々のためにも賞金加算しておきたい1戦のはず。こういう混戦でこそ鞍上の手腕に期待したい。脚質的に外目の枠も歓迎で、ロスの小さい競馬で上手に直線で外に出せたら。
以下、内から、アンドラステ・シゲルピンクダイヤ・アブレイズ・マルターズディオサ・ドナアトラエンテまでが連対候補
3連系のヒモには、サトノダムゼル・ミスニューヨーク・デゼルの3頭
回顧記事