【重賞回顧】関屋記念

サマーマイルシリーズ第3戦。サマーマイルシリーズを皆勤出走中のロータスランドが快勝し、シリーズ王者に王手。

レース結果

  • タイムランク【E】/メンバーランク【C】(GC「今週の結果分析」)
  • RPCI 47.3
    ※主催者発表の公式記録もご確認ください

ラップペース

今年の関屋記念は、新潟外回りコースでありがちな完全な上がり勝負よりは、スピードの持続力が求められるラップ傾向。

回顧コメント

勝ち馬ロータスランドは、米子Sに続きサマーマイルシリーズ2勝目で、2位のアンドラステとは9P差となり、今年のサマーマイルシリーズ優勝をほぼ手中に入れた。日本一水はけの良い新潟芝コースらしく含水率レベルは良馬場まで回復したものの、通常よりも力のいる馬場になったこと、道中のラップも緩まずに完全な上がり勝負にならなかったことも味方したといえるが、道中2番手からきっちり押し切ったのだから立派な内容。今年のマイルCSは阪神競馬場開催となるので完全な上がり勝負になったときにはまだ不安がないとはいえないが、暮れの香港マイルに出走したら面白いかもしれない。

2着には東京新聞杯の勝ち馬カラテ。道中は外目追走でロスが大きかったことも考慮にいれるとかなり強い内容。こちらも(超)高速決着となった場合にはまだ課題が残るものの秋が楽しみ。ただし、東京・新潟のマイル重賞で勝っているからといって上がり勝負に強いタイプではなく、持久力戦の方が強い差し馬であることは覚えておきたい。

3着には1番人気のソングライン。スタート後に外から寄られ、その後もプレッシャーをかけられ続ける3歳牝馬にはちょっと気の毒なレースに。負けはしたもののこの経験は次走以降にかならず活きるはず。秋は秋華賞・マイル路線のいずれにいくかが注目される(2000mまでならもつと思う)。

本命にしたシャドウディーヴァは勝ち馬から0.5秒差の7着。この馬の競馬はできたと思うが、勝てるパターンに持ち込むにはもう少しだけ流れて欲しかったところ。

4着マイスタイルは、マイルがベストで行ききれると粘り強い。実績の割に人気になりづらいタイプの馬なので、「行ける組み合わせ」になったときには必ずヒモには押さえておきたい。

5着グランデマーレは、ロードカナロア産駒には割と珍しい切れ味勝負型の馬。今回は展開に泣いた面も大きく、初重賞5着は悲観するよりもこれからを期待できる結果。