【重賞回顧】京都大賞典

毎日王冠とは異なり混戦ムードが漂っていた京都新聞杯。道中もペースの緩まずスタミナ勝負となったレースを制したのは、8歳馬マカヒキ。

レース結果

  • タイムランク【E】/メンバーランク【D】(GC「先週の結果分析」)
  • RPCI=45.0

ラップペース

  • 今年は阪神での代替開催のため阪神芝2400m(2016年以降の古馬OP戦の平均)との比較
  • 向正面以降でもペースが落ちずスタミナ勝負のレースに

回顧コメント

京都大賞典の予想

大方の予想通りベレヌスが逃げる展開をダンビュライト・キセキが突っつく展開。そのすぐ後ろに人気馬が殺到したこともあり向正面からも全くペースが緩まずという展開。3角で若干ペースが落ち着いたものの4角から再度レースが動きだし、直線は完全にバテ比べ。

そんな流れを制したのは、8歳馬マカヒキ。ダービー馬が8歳まで現役を続けていること自体が異例ではあるが、2016年のニエル賞(フランス)以来となる5年ぶりの勝利。レース内容はともかくとして陣営の努力には脱帽。直線坂下で外に進路ができたことも陣営に勝利の女神が微笑んでくれたということなのかも。

2着には、人気のアリストテレス。メンバー的になんとなく押し出されたという人気ではあるが、最低限の格好はつけられたとは思う。宝塚記念のようなキレ味が求められる展開は駄目で、スタミナ比べになるかどうか・・・という馬なのだろう。3000mで負けた阪神大賞典は馬場が原因と考えておきたい(不良のAJCCを勝っているので道悪がダメというわけでもなさそうだが)。来年も春の天皇賞は阪神開催となるはずなので、今年のような流れる展開になればチャンスはあるかも。ただ、東京2400mのような早い上がりが必要なレースでは割り引いた方がよさそう。

3着には、こちらも古豪キセキで、結局1-2-3着は、前走G1出走馬ということに(マカヒキは春の天皇賞以来の休み明け)。こちらも不良馬場の菊花賞を勝っているようにスタミナ比べの方が分の良いタイプ。出していって粘らせる和田竜騎手とも相性がよさそう。ただ、全盛期に比べたら、目に見えて衰えがあるかなぁという印象は否めない。

本命に推したヒュミドール(10着)は、道中は内目の好位でマカヒキとほぼ同じポジション。ただ、直線に入っても前にずっと馬がいる状態で、鞍上いわく「束を気にしていて伸びなかった」とのこと。どこかで外に出せるシーンがあれば結果も違ったかもしれない。

対抗のヒートオンビート(8着)は、外目好位を追走する形。道中で脚を使わされたのが響いたのか勝負所ではすでに手応えがない状態。脚を溜めて末を活かした方がよいタイプだったので、おいかけてないといけないこの流れはむいていなかったということだろう(2着だった目黒記念は超スローからの上がり勝負で今回とは逆の展開)。

重い印を打った馬で一番惜しかったのは、ディアマンミノル(4着)。こちらも自分の競馬はできたけど展開が・・・(前から離されすぎ)ということだろう。ただ、この夏にしっかり力を付けてきているので、メンバー次第では重賞制覇のチャンスはありそう。