安田記念の覇者ダノンキングリーに安田記念3着の3歳馬シュネルマイスターが挑む構図。
しかし蓋を開けてみれば着差以上の強さでシュネルマイスターが古馬を一蹴して快勝。
レース結果
- タイムランク【D】/メンバーランク【C】(GC「先週の結果分析」
- RPCI=49.0
レースラップ
※1着馬のラップはリプレイ映像による手計測
※基準ラップは基準タイムを毎日王冠の平均ラップペースで換算したもの
回顧コメント
シュネルマイスターがとにかく強かったというレース。最近では3歳馬が毎日王冠を勝つこと自体は珍しくなくなったが(昨年もサリオス・一昨年もダノンキングリーと3歳馬が3連勝)、56kgでの勝利は2012年のカレンブラックヒル(2着も3歳馬ジャスタウェイ)以来。
タイムランクは【D】と低調なようにもみえるが、勝ち時計それ自体はこの10年では3番目に早いタイムで、ペースそれ自体も必ずしもスローではなかった。ただ、それでもレース後のジョッキーコメントには「流れが遅かった」というものも見受けられたので、それだけ馬場が早かったということなのだろう(ダノンキングリーの川田騎手は「道中のペースが遅すぎたから早めに行った」という趣旨のコメントを残している)。
勝ったシュネルマイスターは、最内枠ということもあってかゲートはかなりゆっくりだして後方からの競馬。向正面でも馬の気持ちに任せたままで3・4角からエンジン点火という競馬。直線に入ってからの伸びはいうまでもないが、それよりもすごいのは、そのスピードの持続力(上がり5Fは推定56秒前後)。ダノンキングリー騎乗の川田騎手も「着差以上に強かった」とのコメント。次走は、天皇賞なのかマイルCSなのか、登録のある香港マイルまで休ませるのかはわからないが、この先どこまで強くなるか楽しみ。
2着は安田記念勝ち馬ダノンキングリー。まずこの馬としては2レース続けて結果がでたというのが何よりも大きいが、次走勝ち馬に逆転できるという雰囲気ではなさそう。
3着にはポタジェ・4着ダイワギャグニーにとっては、今回は「相手が悪かった」としかいいようのないレース。ポタジェはいよいよ素質開花で、メンバー次第ではGⅡ以上にも手が届きそうなところに。ダイワは、馬場が味方した部分がないわけではないが、得意の東京で単騎でいけると本当にしぶとい
この週末は馬だけでなく「ルメールの巧さ」も際だった週末だった。