【重賞回顧】オールカマー

多様で面白い組み合わせとなった今年のオールカマー。日経賞の勝ち馬ウインマリリンが中山巧者ぶりを発揮して快勝。大阪杯勝ち馬レイパパレは距離に課題を残す内容に。

レース結果

  • タイムランク【スロー】/メンバーランク【C】(GC「先週の結果分析」)
  • RPCI=51.0

レースラップ

時計のでる馬場(馬場差-1.9秒)であることや、GⅡ戦であることをふまえると、1000m60.2はスローの部類で、持久力型のラップ系になったとしても先行馬が有利な流れ

回顧コメント

勝ち馬のウインマリリンは、1枠をうまく活かしたポジションから4角までは危なげのない競馬。直線に入ったときには勝つのはウインマリリンとわかるような手応え。そのあと直線で進路を失ったときはヒヤっとしたシーンがあったが・・・終わってみればご愛敬と思えるほどの完勝。日経賞もそうだったようにこういう流れを前で押し切る競馬になると強い。

2着には、マリリンのちょっと後ろで脚を溜めていた同じ勝負服のウインキートスが最後に飛びこむ形に。追い出しを我慢できた鞍上もファインプレー。札幌記念は太め残りだったことも敗因の一つなのでこれをフロックと片付けてしまうのはちょっと危険。

3着には、グローリヴェイズ。こちらは使い込むよりはフレッシュな方がよいタイプ。今回はゲートで後手を踏んだのがすべて。早めにしかけてまくっていく形になり、ちょうどお釣りがなくなったところをキートスに救われた格好。京都以外(直線に坂のあるコース)でも力を出せることは示せた。次走は、JC・香港のいずれかであろうが期待を残せる内容。

人気のレイパパレは4着。宝塚記念の回顧でも書いたように、この馬に2200mはやっぱり長く。阪神よりも流れが厳しくなりやすい中山2200mではさらにパフォーマンスが落ちた印象。
このあとは阪神2200mのエリザベス女王杯の予定ということのようだが、牝馬限定でも2200mは厳しいのではないかなと・・・。ただ、中山よりは阪神2200mの方が距離はごまかしやすいので、相手関係と展開ひとつともいえそう。