【重賞回顧】神戸新聞杯

荒れない神戸新聞杯を波乱決着に導いたのはやはり雨・・・。2歳時に道悪馬場で重賞を勝っているステラヴェローチェが道悪巧者ぶりをいかんなく発揮。

レース結果

  • タイムランク【測定不能】/メンバーランク【C】(GC「先週の結果分析」)
  • RPCI=53.8

レースラップ

出頭頭数や馬場コンディションのこともあり、同コースで行われた春の京都新聞杯と比べてかなりスロー
レースの鍵を握ったのは4角でのペースアップ

回顧コメント

予想外の天気で大荒れに・・・。レース結果を分けたのも馬場への対応力。
ステラヴェローチェは、バゴさんくにそういう産駒が多いように道悪巧者で、2歳時にも不良馬場での重賞勝ち(サウジアラビアRC)。また、残り600のラップが早くなったという展開も後ろから行くこの馬には有利に働いたといえる。こういうレースはきっちり結果を出すことに大きな意味があるので、2着との着差を問題視する必要はないと思われる。あとは、出走馬ほとんどにとって未知の距離となる3000mがどうかということだけ。

2着には、京都新聞杯勝ちのレッドジェネシス。鞍上のコメントによれば「こういう馬場でも気にしない」とのことで、今回の雨はこの馬にとっては本当に恵みの雨。馬場をこなせることを見抜いた上で内々で距離ロスを控えた鞍上も好プレー。その反面、条件が全部揃って2着という印象もあるので、本番で逆転となるとどうか。

3着には、モンテディオ。鞍上のコメントを見る限りは道悪が上手かったというわけではなさそうではあるが、雨で時計が遅くなったことはこの馬には有利に働いたといえる。できるだけ馬場のよいところを・・・と丁寧にエスコートした鞍上の騎乗も光った。ジャスタウェイ産駒なので今年のというよりは来年以降の馬なので、今後も長い目で。

ダービー馬シャフリヤールは4着。敗因はこの馬場としかいえないが、テンションが高めでレース前半も行きたがる様子があったのはちょっと気になるところ。本質的には中距離馬でベストは1800~2000mという馬でもあるので、菊花賞ではどう乗ってくるか注目。