ジャパンカップ 過去傾向

ジャパンカップは東京芝2400mで行われる3歳以上の国際GⅠです。このページでは2006~2025年の20開催を対象に、人気・年齢・枠・前走に加え、東京芝2400mの全12区間ラップ、残り600m地点の位置取り、上がり3Fから「どのような勝ち方が成立してきたか」を見ます。東京芝2400mコース解説もあわせて確認できます。

先に結論

  • 勝ち馬20頭中19頭が5番人気以内。2016~2025年の近10年は10頭すべて5番人気以内で、1番人気が6勝しています。
  • 勝ち馬は20頭すべて3~5歳。4歳10勝、5歳7勝、3歳3勝で、6歳以上の勝利はありません。
  • 東京20開催の勝ち馬は残り600m地点3位以内が3/20に対し、上がり3F3位以内が17/20。順位中央値も残り600m5位、上がり3F2位です。
  • 2021~2025年の勝ち馬5頭は全て上がり3F1位。残り600m地点5位以内は1/5で、近年は勝負どころの位置より最後の伸びがさらに明確になっています。

目次

過去結果一覧

年勝ち馬性齢人気枠前走残り600m上がり3F単勝3連単
2006ディープインパクト牡416凱旋門賞9位1位130円3,830円
2007アドマイヤムーン牡452天皇賞(秋)5位2位1,090円15,980円
2008スクリーンヒーロー牡498アルゼンチン共和国杯5位2位4,100円68,950円
2009ウオッカ牝513天皇賞(秋)5位3位360円11,690円
2010ローズキングダム牡343菊花賞6位6位880円25,110円
2011ブエナビスタ牝521天皇賞(秋)6位1位340円324,680円
2012ジェンティルドンナ牝338秋華賞6位2位660円5,550円
2013ジェンティルドンナ牝414天皇賞(秋)4位6位210円224,580円
2014エピファネイア牡442天皇賞(秋)4位2位890円91,790円
2015ショウナンパンドラ牝447天皇賞(秋)11位2位920円53,920円
2016キタサンブラック牡411京都大賞典1位6位380円36,260円
2017シュヴァルグラン牡551京都大賞典4位3位1,330円13,340円
2018アーモンドアイ牝311秋華賞2位2位140円2,690円
2019スワーヴリチャード牡533天皇賞(秋)5位2位510円19,850円
2020アーモンドアイ牝512天皇賞(秋)4位3位220円1,340円
2021コントレイル牡411天皇賞(秋)8位1位160円1,780円
2022ヴェラアズール牡533京都大賞典10位1位450円9,850円
2023イクイノックス牡411天皇賞(秋)3位1位130円1,130円
2024ドウデュース牡513天皇賞(秋)9位1位230円22,390円 / 18,940円
2025カランダガンセン444海外その他11位1位620円11,070円

2024年は2着同着のため、3連単の有効払戻が2通りあります。

人気・年齢・枠の傾向

人気

1番人気は20頭で9勝、3着以内17頭。3着内率85.0%です。

2番人気は1勝、3番人気は3勝、4~5番人気は6勝。勝ち馬20頭中19頭が5番人気以内で、6~9番人気の勝利は2008年9番人気スクリーンヒーローの1頭だけです。

10番人気以下は151頭が出走して0勝、3着以内2頭でした。

2016~2025年に限ると、勝ち馬10頭は全て5番人気以内です。

ジャパンカップ2006~2025年の人気帯別3着内率と勝利数。棒が3着内率、折れ線が勝利数。

年齢と性別

3歳53頭で3勝・3着以内16頭、4歳95頭で10勝・24頭、5歳87頭で7勝・17頭。

勝ち馬20頭は全て3~5歳です。6歳以上は96頭出走して勝利がありません。

性別では牝馬47頭で7勝・3着以内16頭。牡馬は264頭で12勝、セン馬は2025年カランダガンの1勝です。

牝馬の勝利は2006~2015年の5/10勝から2016~2025年は2/10勝へ変化しています。

枠

1枠は35頭で6勝、3着以内14頭。3着内率40.0%で、勝利数・3着内率とも8枠の中で最上位です。

3枠も39頭で5勝・3着以内10頭。

一方、5枠は39頭で0勝です。

近10年では1枠から5頭の勝ち馬が出ています。ただし枠順だけで勝ち方を説明せず、位置取りと上がりをあわせて見ます。

ジャパンカップ2006~2025年の枠別3着内率と勝利数。

東京2400mは残り800mから11秒台へ入り、残り600mでさらに速くなる

2006~2025年の200m区間中央値では、中盤は12秒台を中心に進みます。

残り1200→1000mは12.35秒、1000→800mは12.05秒。

そこから、

  • 800→600m:11.95秒
  • 600→400m:11.45秒
  • 400→200m:11.45秒
  • 200→0m:11.90秒

へ変化します。

つまりジャパンカップは、長い中盤を通過したあと、残り800mから11秒台へ入り、残り600mでさらに一段速くなるのが20開催の中心形です。

ジャパンカップ2006~2025年の東京芝2400m全12区間のラップ中央値とQ30~Q70。縦軸は上ほど速い。

勝ち馬は残り600m5位・上がり2位が中央値

過去20年の勝ち馬では、

指標3位以内5位以内
残り600m地点の順位3/2011/20
上がり3F順位17/2017/20

勝ち馬の残り600m順位中央値は5位、上がり3F順位中央値は2位です。

残り600m地点で先頭集団にいることより、そこから上位の上がりを使えることの方が長期で共通しています。

ジャパンカップ2006~2025年の勝ち馬について、残り600m地点順位と上がり3F順位の3位以内・5位以内頭数を比較。

2006年ディープインパクトは残り600m9位・上がり1位、2015年ショウナンパンドラは11位・2位。

一方、2016年キタサンブラックは残り600m1位から押し切っており、前方からの勝利も成立します。

3着以内60頭まで広げると、残り600m順位中央値は5位、上がり3F順位中央値は2位です。

ジャパンカップ2006~2025年の3着以内60頭を残り600m地点順位と上がり3F順位で比較。2021~2025年勝ち馬を強調。

2021~2025年は勝ち馬5頭すべて上がり3F1位

近年は勝ち方の輪郭がさらに明確です。

  • 2021年 コントレイル:残り600m8位・上がり1位
  • 2022年 ヴェラアズール:10位・1位
  • 2023年 イクイノックス:3位・1位
  • 2024年 ドウデュース:9位・1位
  • 2025年 カランダガン:11位・1位

この5年間では、残り600m地点5位以内の勝ち馬はイクイノックス1頭だけです。

長期20年の勝ち馬上がり順位中央値は2位ですが、直近5年は1位。近年は残り600m地点の前方位置より、最後600mでその年の最上位の伸びを示すことが勝利と直結しています。

2025年は外国調教馬カランダガンが勝利しており、旧ページにあった「外国調教馬は全く振るわない」という説明も現在の結果には合わなくなっています。

近10年は上位人気・前走好走からの勝利が増えた

勝ち馬の背景も前半10年と後半10年で変わっています。

指標2006~2015年2016~2025年
1番人気の勝利3/106/10
前走3着以内から勝利5/109/10
1枠から勝利1/105/10
牝馬の勝利5/102/10

近10年は、人気・前走着順の両方で上位側へ寄っています。

ジャパンカップ勝ち馬の背景を2006~2015年と2016~2025年で比較。1番人気、前走3着以内、1枠、牝馬の勝利数を表示。

前走別では過去20年で天皇賞(秋)が11勝と最多。京都大賞典3勝、秋華賞2勝、菊花賞・アルゼンチン共和国杯・凱旋門賞・海外その他が各1勝です。

2016~2025年の勝ち馬10頭では、前走3着以内が9頭。例外は2019年スワーヴリチャードの天皇賞(秋)7着です。

過去20年全体では前走6~9着から3勝しているため、前走着順だけを固定条件にするより、近年は前走好走馬がそのまま本番でも勝つ比率が高まっていると見る方が現在の分布に合っています。

配当

過去20年の有効払戻の中央値は、

  • 単勝:415円
  • 馬連:1,180円
  • 馬単:2,020円
  • 3連複:2,410円
  • 3連単:15,980円

です。

3連単の最高は2011年の324,680円でした。

2024年は2着同着のため馬連・馬単・3連単に複数の有効払戻があります。

ジャパンカップで問われてきたもの

東京芝2400mの20開催では、中盤の12秒台をこなしながら、残り800mから11秒台へ移行し、残り600mからさらに速い区間へ入ります。

出走馬を比較するときは、

  1. 2400mの中盤で脚を使い切らないこと
  2. 残り800mからの速度上昇へ対応すること
  3. 残り600m地点の位置だけでなく、そこから上がり上位へ入れること
  4. 近年は前走好走を維持したまま、本番でも最上位の上がりを使えること

を確認します。

過去20年では1枠や上位人気の好成績も見られますが、レース構造から一貫して強いのは、2400mを走った後でも終盤の速度を高い水準で維持できる馬です。

FAQ

ジャパンカップは人気馬が強いですか?

過去20年の勝ち馬20頭中19頭が5番人気以内です。2016~2025年の近10年は勝ち馬10頭全て5番人気以内で、1番人気が6勝しています。

ジャパンカップは内枠が有利ですか?

2006~2025年では1枠が35頭で6勝、3着以内14頭と最も高い成績です。ただし3枠も5勝しており、枠だけでなく残り600m地点からの位置取りと上がりを合わせて見ます。

ジャパンカップは上がりの速い馬が強いですか?

過去20年の勝ち馬20頭中17頭が上がり3F3位以内です。特に2021~2025年の勝ち馬5頭は全て上がり3F1位でした。

ジャパンカップで最も多く勝っている前走は?

2006~2025年では天皇賞(秋)が11勝で最多です。次いで京都大賞典3勝、秋華賞2勝です。

外国調教馬は苦戦していますか?

2025年は外国調教馬カランダガンが優勝しました。少なくとも旧ページの「全く振るわない」という説明は、2025年の結果を反映すると成立しません。