【東京芝2400m】競馬場全コース紹介 過去5年のコース傾向

目次

東京芝2400mコースの特徴

高速上がり1周コース直線坂あり坂スタート
  • ダービー・オークス・ジャパンカップが開催される日本のチャンピオンコース
  • スタンド前直線坂の途中からスタートして芝コースを1周するコース
  • スタートから1コーナーまでは約350m
  • 向正面から3コーナーにかけて軽いアップダウン(坂)あり
  • 直線525.9m
  • 残り460m地点から160mで2.1m登る坂
  • 坂を登り切ってさらに300mの直線
  • コース全体の高低差2.7m
  • フルゲート A~Cコース18頭/Dコース16頭(1~3月開催は全コース16頭)

東京芝2400mコースで行われるGⅠレース・重賞レース

東京芝2400m ラップタイムの傾向・特徴

2017年~2021年に東京芝2400m・良馬場で実施された全レース(124レース・1515頭)の結果に基づいてデータを紹介

クラスごとの平均ラップタイム

折れ線グラフ中に数値は古馬OPクラスの平均ラップタイム

直線坂の途中からスタートすることもあり最初の1ハロンは遅い。1・2コーナーはゆったりまわり、向正面からは平均ペース。レースが動くのは4コーナーあたりから。グラフが密集していることからもわかるように、東京芝2400mで勝ちきるためにはどのクラスでも早い上がりが必要となる。

前後半ペースの比較

どのクラスでも早い上がりが強く要求されるコースで上がり3Fタイムのクラス間差はほとんどない。クラスが上がるにつれ道中のペースが厳しくなり、それでもなお「早い上がり」を使えるかどうかが問われる「絶対能力の高い馬が強いフェアなコース」といえる。

1~3着馬の脚質分布

全体の傾向としては前・後イーブンという結果になっているが、上がり最速の馬の複勝率は82%(連対率67%)と信頼度が高い。ただ、下級条件ではスローペースになることが多く「上がり最速=差し・追い込み」とは限らない点には注意が必要(下記参考①)。
向正面からのペースの上がり具合(直線進入時の隊列の長さ)の予測が非常に重要で、上がりが最速でも道中のポジションが後ろ過ぎれば差し届かないリスクがあり(下記②参照)、道中がスローだからこそ「上がりだけの馬」が強いレースもある(下記③参照)。

【参考①】上がり最速の馬の脚質別成績

【参考②】上がり最速馬の上がり3F地点差着度数

【参考③】追込み馬の出走頭数別着度数

東京芝2400m 枠番別の傾向(回収率・連対時脚質の比較)

適正回収値はほぼフラットで、枠による大きな有利不利はないといえる。ただ、周回コースになることから内目の枠の方が安定感という点で優れている。内外は好位・中枠は差しという傾向が強いことも興味深い結果

東京芝2400m そのほかの傾向

  • 1番人気の信頼度は高い(勝率約40.3%・連対率約58.9%・複勝率約70.2%)
  • 上がり最速の馬の連対率約67%・複勝率約82%
  • 他枠に比べて1・2枠がやや優勢。
  • ディープインパクト・ハーツクライ産駒
  • ルメールの成績(勝率36.3%、連対率61.3%・複勝率71.3%、単回101、複回98)
  • 田辺・北村宏・柴田善

東京芝2400m 狙い馬のプロファイル

  • 前走4角4番手以内PCI60以上の競馬をした先行馬(未勝利~条件戦)
  • 3・4番人気のルメール騎乗馬

【参考】ルメール騎乗馬の人気別成績