中山芝1800m 競馬場全コース紹介 過去5年のコース傾向

スタート地点は正面スタンド前直線の半ばでスタート直後に中山名物の急坂を上り内回りコースを1周するコース。スタートから1コーナー進入までは約205m(Aコース時)で1コーナーにむけてさらに上り勾配が続く。2コーナーから向正面にかけてそれまで上った分をくだり4コーナーまでは平坦。4コーナー中ほどから直線坂下まで緩やかに下り高低差2.4mの急坂を上りゴールへ。直線それ自体は310mと主場5場の中では最も短いが最後に急坂が待ち構えているためゴール板直前で差し・追込み勢が迫ってくるケースも。

目次

中山芝1800mコースのポイント

1周コース直線坂ありロングスパート戦
  • 内回りコース使用(直線坂下からのスタート)
  • スタートから1コーナーまでは約200m
  • フルゲート Aコース16頭/Bコース15頭/Cコース14頭(1年通じて同じ)
  • 直線310m(高低差2.4mの坂あり)
  • コース全体の高低差5.3m

中山芝1800mコースで実施される重賞レース

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中山芝1800m ラップタイムの傾向・特徴

2018年~2022年に中山芝1800m・良馬場で実施された全レース(133レース・1748頭)の結果に基づいてデータを紹介。

クラスごとの平均ラップ

折れ線グラフ中の数値は古馬OPクラスの平均ラップタイム

スタート直後に急坂があり1コーナー進入までの距離も短いためテンから飛ばしづらいコース。1コーナーまではさらに登りが続くため前半はスローになりやすいコースレイアウト。そのため向正面からのロングスパート戦になるレースが多く、同じ内回りでも2000m戦よりもペースの変動の幅も小さくなる。
このような特殊な傾向があるため3ハロン目以降に最速ラップが刻まれることも珍しくない(日本競馬のほとんどのレースでは2ハロン目のタイムが最も早い)。

OPクラスの特異性

上のグラフは中山1800mのクラス別平均ラップの後半1000m部分のみを拡大したもの。中山内回りは2000mで実施されるレースも含めて4コーナーから直線坂下までの区間ラップが最も早い。下級条件とOPとの一番の違いは3コーナー進入までのアプローチ区間のラップの厳しさにある。

クラスごとのペース比較

どのクラスでも後半ラップの方が早いが東京のような大箱コースでの上がり勝負とは違い向正面から長い脚を使うことが要求されるコース。古馬1-3勝クラスはクラス間のペース差は小さく「時計面での昇級の壁」は低いコースといえる。ただ、3歳も古馬もOPクラスは条件戦と異なり緩みのない流れの続く厳しい消耗戦になりやすい。

1~3着馬の脚質分布

好位勢(内の2・3番手から上がりをまとめて抜け出せるような馬)が圧倒的に強いコースで、先行有利の傾向がさらに強まりつつある。直線だけで差し切るのは難しいコースで「上がり最速」の馬の連対率は5割に届かない。「差し馬」は内回りコースでの適性(コーナーでの機動力や内・外のコース取り)を見極めた上で取捨を決めたい。

重・不良馬場は「外差し」を狙う

上はグラフは重・不良限定の脚質分布。良馬場開催時と比べて差し馬が馬券になるケースが増えていることがわかる。ただ、回収値の面では優位な違いはなく、重・不良想定ではと差し馬が人気になるケースが多いともいえる。なお、重・不良では8枠の回収値が100円以上高くなることは覚えておきたい。

中山芝1800m 枠番別の傾向(回収率・連対時脚質)

適正回収値ベースではほぼイーブンだが、単純な回収値だけは8枠が抜けて高い(8枠から穴馬が出やすい)。

多頭数の8枠でも割引不要

内回りコースなので内に人気が偏りがちではあるがポジションのとれる馬(ゲートの早い馬)や向正面から動いていける馬であれば半端な真ん中よりも外の方が競馬はしやすい

中山1800m そのほかの傾向(人気・種牡馬・枠/馬番・騎手別傾向)

  • 1番人気の信頼度は標準~高め(勝率33.1%・連対約55.6%・複勝率69.2%)
  • キズナ・エピファネイア・モーリス・マンハッタンカフェ産駒
  • Special(サドラーズウェルズ・ヌレイエフ・フェアリーキング等の母)持ち
  • ルメールの成績(勝率26.3%・連対率47.4%・複勝率57.9%、単勝回収値66・複勝回収値76)
  • 戸崎・田辺の回収値が低い

中山芝1800mはこの馬を狙え

  • キズナ産駒
  • 前走中山2200mからの距離短縮馬(&外枠の馬)