阪神芝2200mコースの特徴
1周コース | スパイラルカーブ(1・2角) | 直線坂あり |
- 内回りコース使用
- 4角ポケットスタートの1周コース(ゴール前坂を2回登るコース)
- ゲートから1角進入までは525m
- 1・2コーナーはスパイラルカーブ採用
- スタート直後から最初の坂までは下り、坂を登ったあとは緩やかにくだりながら内回りコースを1周
- 残り200m地点から120mで1.8m登る急坂
- 正面直線距離356.5m(坂あり)
- コース全体の高低差1.9m
- フルゲート 18頭(A・Bコース共通)※1月~3月開催はA・Bコース共に16頭
阪神芝2200mで行われるGⅠレース・重賞レース
阪神芝2200m ラップタイムの傾向・特徴
2017年~2021年に阪神芝2200m・良馬場で実施された全レースの結果に基づいてデータを紹介。
クラスごとの平均ラップタイム
折れ線グラフ中の数値は「古馬OP」の平均ラップタイム
※3歳1勝クラスは集計対象が1レース(2021年5月1日矢車賞)のみ
200 | 400 | 600 | 800 | 1000 | 1200 | 1400 | 1600 | 1800 | 2000 | 2200 | |
3歳未勝利 | 12.62 | 10.89 | 11.42 | 12.72 | 12.75 | 12.53 | 12.69 | 12.35 | 12.08 | 11.93 | 12.31 |
3歳1勝 | 12.60 | 11.20 | 11.70 | 13.00 | 13.00 | 12.00 | 11.60 | 11.60 | 11.70 | 12.10 | 12.20 |
3歳OP | 12.66 | 11.44 | 11.76 | 12.66 | 12.68 | 12.34 | 12.32 | 11.96 | 11.62 | 11.42 | 12.04 |
古馬1勝 | 12.60 | 11.20 | 11.70 | 12.93 | 12.58 | 12.55 | 12.23 | 11.93 | 11.90 | 11.92 | 12.38 |
古馬2勝 | 12.62 | 11.43 | 12.09 | 12.96 | 12.73 | 12.36 | 12.16 | 11.88 | 11.60 | 11.42 | 12.03 |
古馬3勝 | 12.75 | 11.65 | 12.12 | 13.05 | 12.55 | 12.27 | 12.10 | 11.80 | 11.57 | 11.55 | 11.92 |
古馬OP | 12.40 | 11.04 | 11.46 | 12.38 | 12.24 | 12.10 | 12.12 | 11.90 | 11.68 | 11.46 | 12.12 |
スタートから1コーナーまでは500mほどあるもののスタート直後から下りが続くこともありそれなりのペースで流れる。1・2コーナーはゆっくり回るのがセオリーで、残り1000m(向正面終わり)~800m(3コーナーなかほど)地点からのロングスパート戦となるレースが多い。急坂が待ち受ける最後の200mのラップタイムはでしっかり失速する。3歳1勝ちクラスの結果だけ他クラスと異なるのは集計対象のレースが1つしかなかったためで、逃げ馬が早々に失速して捕まっているため最終ラップの失速率が低くなっている。
クラスごとの平均PCI3・RPCI/前後半ラップタイムの比較
PCI3 | RPCI | |
3歳未勝利 | 51.52 | 48.60 |
3歳1勝 | 49.60 | 47.80 |
3歳OP | 55.62 | 54.30 |
古馬1勝 | 51.32 | 48.87 |
古馬2勝 | 56.80 | 55.22 |
古馬3勝 | 58.70 | 55.43 |
古馬OP | 51.50 | 49.56 |
フルゲートでの競馬が前提となる3歳未勝利戦は「ポジションを取ってのバテ比べ」になる傾向も強く前半からレースがしっかり流れる。他方で、他のクラスはG1宝塚記念を除けば少頭数の競馬になるケースが多く「前半はかなりのスロー」で流れるレースも少なくない。その傾向が特に強い古馬2勝・3勝クラスではラップタイムレベルでのクラス差はほとんどない。
1~3着馬の脚質分布
内回りコースの中距離線ではおなじみの分布結果になっていて、それなりのポジションから長く脚を使える好位・差しの馬が強いコース。上がり最速の馬は勝率42%・連対率63%・複勝率83%とかなり強いが「後方の馬とは限らない」という点も他の内回りコース&中距離戦と同じ。どんなに速い足を使ったとしても直線だけでごぼう抜きすることは簡単ではなく、後方からの馬には直線までに前のとの差を詰められる機動力も求められる。
阪神芝2200m 枠番別の傾向(回収率・連対時脚質の比較)
配当の妙味が高いのは3・4・6枠だが、逃げから追込みまで幅広く連対馬を出している3枠の期待値が最も高いといえる。7・8枠からの追い込みは一見有利そうに見えるが、最後方(極端な位置)まで馬を下げることによって「差し届かないリスク」を抱えることになるので、機動力の低い馬の外枠は割り引いた方がよい。ちなみに8枠の好走例の大半は宝塚記念に集中していることから、能力の拮抗した条件戦での8枠は割り引いておいた方がよさそう。
阪神芝2200m そのほかのレース傾向
- 1番人気の信頼度は標準~やや高め(勝率約38%・連対率約55%・複勝率約73%)
- 2番人気の連対率も50%を超えていて優秀
- キズナ・ゴールドシップ産駒
- 幸の回収値が非常に優秀
- ルメールは回収値が低いので注意
阪神芝2200m 狙い馬のプロファイル
- 外回り・東京コースで切れ負けしてしまった好位・差しの馬