【阪神芝1200m】コースの特徴と傾向

阪神芝1200mコースの特徴

内回りコースワンターンコース直線坂あり
  • 内回りコース使用
  • 向正面スタートのワンターンコース(外回り1600mのスタート地点と同じ)
  • スタートから3コーナーまでは243m(JRA全10場で最も短い)
  • 正面直線距離356.5m(残り200m地点から120mで1.8m上る坂あり)
  • コース全体の高低差1.9m
  • フルゲート 18頭(A・Bコース共通)※1月~3月開催はA・Bコース共に16頭

阪神芝1200mで行われる重賞レース

阪神芝1200m ラップタイムの傾向・特徴

2017年~2021年に阪神芝1200m・良馬場で実施された全レースの結果に基づいてデータを紹介。

クラスごとの平均ラップタイム

折れ線グラフ中の数値は「古馬OPクラス」の平均ラップタイム

200m~400mのラップタイムが他コースよりも遅めなのは、この区間が3コーナーにかかっているため。スタートからの激しい隊列争いの流れのまま3コーナーをむかえるためコーナーリングの巧拙の大事なコースといえる。また、4コーナーも早い速度のまま廻ることになるので、外に脹れた馬によって空いた内をついてくる差し馬にも要注意
また、クラスの違いは400~600m・600~800m区間のタイム差(3コーナーを出る速度の差)に反映されている。

クラスごとの平均PCI3・RPCIおよび前後半ラップの比較

他コースの1200m戦に比べてRPCI・PCI3共に高い数値になっているのは、前半の直線区間が短いことで他コースよりも前後半ラップの差が小さくなっていることが理由。

1~3着馬の脚質分布

全体として直線区間が短いコースレイアウトの影響もあり逃げ・先行の優勢度合いの強いコース。上がり3F1位の馬の成績も勝率20%、連対率40%、複勝率50%にとどまり、後ろから行く馬になるほど成績も低下(下記参照)。「キレる馬」よりも「タフな馬」を重視。

【参考】阪神芝1200m 上がり3F1位の馬の残り3Fタイム差別着度数

残り3F地点で先頭から0.8秒以上離されていると連対率が格段に低下

阪神芝1200m 枠番別の傾向(回収率・連対時脚質の比較)

2枠と5枠の回収率が高い。また、3コーナーまでの進入距離が短いことの影響もあり7・8枠の回収率が顕著に低くテンにいけない(ポジションのとれない)馬は大きく割り引きが必要。差し馬も終始外々をまわらされるタイプよりは道中は内目で我慢できる馬の方が狙い目。

阪神芝1200m そのほかの傾向

  • 1番人気の信頼度は低い(勝率約28%・連対率約47%・複勝率約64%)
  • ロードカナロア・アドマイヤムーン産駒
  • 北村友・ルメール・坂井・川又・秋山真
  • 川田・福永の回収値が低いことに注意(※川田の回収値/単勝28、複勝66、単適26)

阪神芝1200m 狙い馬のプロファイル

下記の条件のいずれかを満たしている逃げ馬

  • ネイティブダンサー系種牡馬産駒
  • 前走から距離短縮
  • 単勝7~10倍