【京阪杯】過去レースの傾向・狙い馬のプロファイル

1956年に創設された「京都特別」を1961年に現行のレース名(京阪杯)に改称し、1984年のグレード制導入に伴いGⅢに格付けされた古馬重賞。創設当時は芝2200mのハンデキャップ戦で行われ、1800m→1900m→2000m→2200m→1800m、秋→春→秋と施行距離・時期の変遷を経て、2006年より現行の秋開催・芝1200mの条件となり現在に至る。2020年~2022年は京都競馬場の改修工事に伴い阪神芝1200mで実施。

京阪杯 過去レースのラップタイム

京都・阪神共に芝1200mは内回りコースを使用。3コーナーまでの進入距離が短い。特に阪神芝1200mコースは芝1200mコースが設定されている9競馬場(東京競馬場では芝1200mのレースは実施されていない)で3コーナーまでの距離が最も短い(下記参考記事もご参照)。そのため、最も時計の早い2ハロン目でも10秒5を切るようなラップにはならない点で中山芝1200mや小倉芝1200mとは大きく異なり、基本的には前目の馬から馬券を組み立てたいコースといえる。

【参考】1200mコースの直線・コーナー区間の割合の比較はこの記事にて

前回の記事に引き続き「コースロスによるタイムロス」のお話。今回は、前回の記事で例にあげた千直コースよりももっとシビアなロスが発生するコーナ...

京阪杯 人気別の傾向

「荒れる」ことを前提に馬券を組み立てたいレース。1番人気は、過去20年で3勝、過去10年では1勝2着3回と信頼性は低く「飛んでくれる」ことを期待したいレース。特に、直近10年では3着荒れの傾向が顕著。

穴馬は「極端な競馬の馬」から狙う

上記は京阪杯に出走した「7番人気以下の馬」の600m地点における先頭との差ごとの成績。みてのとおり極端な脚質の馬の回収率が高い。

京阪杯 前走レース(ローテーション)別の傾向

スプリント路線の一線級は、このレースではなく香港スプリントに向かうのが今のローテーションのトレンドで、スプリンターズSからの馬は、その下の格付けとなる馬が多い。また、直近10年ではスプリンターズSをスキップ(賞金不足で使えなかった馬)が3勝をあげている点にも注目しておきたい。

前走スプリンターズS組は「着順の悪い馬」から

上記は、前走スプリンターズSの馬のスプリンターズSでの着順別の京阪杯での成績。特にスプリント戦は、ちょっとした不利やロスで着順を下げるケースも少なくなく、着差や内容ではなく「着順だけ」で人気を落としている馬がいれば積極的に狙いたい。

京阪杯 年齢・性別の傾向

フレッシュな3・4歳馬が人気になりやすいレースといえるが、配当妙味が高いのは5・6歳の古豪。特に6歳馬は、単勝・複勝ともに回収値100円超。牝馬も斤量差などを背景に人気になりやすいが、出走頭数との関係では妙味は低い(単勝回収値47円・複勝回収値86円)。なお、牝馬の4勝のうち3勝が5歳馬、残り1頭は4歳馬で、こちらも古馬の妙味が高い。

京阪杯 負担重量(斤量)別の傾向

中距離戦時代はハンデキャップ戦だったが、現在では下記を条件とする賞金別定。

基本重量 3歳55kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減

  • 日本馬:収得賞金3000万円超過馬は超過額2000万円毎に1kg増
  • 外国馬:GI競走1着馬は5kg増、GII競走1着馬は3kg増、GIII競走1着馬は1kg増(2歳時の成績は除く)

基本的には背負わされている馬の方が強いレースで、斤量で嫌われた過去の重賞勝ち馬・好走馬がいれば狙いたい。

【参考】出走牝馬の負担重量別成績

京阪杯 狙い馬のプロファイル

  • 逃げ馬・追い込み馬
  • スプリンターズSステークスを好位からの競馬で「惨敗」した馬