【重賞回顧】秋華賞

牝馬三冠最終戦、サトノレイナスの離脱は残念でも、桜花賞馬、オークス馬が揃って出走し、上り馬も含めての混戦模様。最後の一線を制したのは、3冠馬アパパネの仔アカイトリノムスメ。

レース結果

  • タイムランク【D】/メンバーランク【B】(GC「先週の結果分析」)
  • RPCI=45.7

レースラップ

阪神内回りコースらしくレースが早めに動いての前半スローからのロングスパート戦

回顧コメント

秋華賞の予想記事

勝ったアカイトリノムスメは先行するエイシンヒデン・ソダシを見ながらの絶好のポジション。12番という馬番を考慮にいれるとかなり積極的にポジションを取りにいったと思われるが、それも鞍上の想定通りとのこと。鞍上のコメントにもあったように春からさらに馬がよくなって、展開などのアヤに巻き込まれるリスクを回避しながらきっちり勝ちに行くという競馬をしてしっかり勝ったということ。タイムレベルがDだったことは差し引いても後半のラップは決して楽なものではなく純粋に強かったという印象。

2着には本命のファインルージュ。こちらはゆっくり出しての後方からの競馬で、おそらくルメールの想定通りの乗り方。このペースでもしっかりはじかせられる巧さはさすがリーディングジョッキー。ただ、最後は道中の位置取りや、外から押し上げていくのに少し脚を使わされた差もあったと思うので惜しい2着。牝馬同士ならG1勝利も視野に。

3着にはローズS勝ち馬のアンドヴァラナウト。勝ち馬とほぼ同じ位置からの競馬となったが、来年の方がよさそうな馬ではあるので、最後はこの時点での完成度の差か。来年どこまでよくなってくるか楽しみ。

人気のソダシは、10着。歯からの出血が・・・という話もあったが、鞍上がコメントを残しているようにレース前から馬が競馬にいくのを嫌がっていたということの方が原因と思われる。体調が悪くて嫌がっていたのか、メンタル的なことなのかは定かではないが、フレッシュな状態(休み明け初戦)の方がよいタイプなのかもしれない。そういう意味では札幌記念を使わなかったら・・・と思わないではないが、これは結果論。

オークス馬ユーバーレーベンは、11着。調教では何とか間に合ったかな・・・という印象だったが、道中の行きっぷりからして悪く後方のまま終戦。そもそも、オークスのようにもっとスタミナが問われるレースの方がよくて、スローからの瞬発力勝負だとついていくのが大変というタイプでもある。

そのほかの馬で注目しておきたいのは、7着のアナザーリリック。道中は終始外目の追走で距離ロスを差し引いた推定タイムは3着相当。ここまで使ってきているレースが地味なのであまり目立たないが能力それ自体はけっこう高い。スローから急に忙しくなるレースよりは平均的に流れるレースの方が合っているとも思われるので、条件替わりで見直し。牝馬同士なら重賞は十分勝てる馬。

馬券的には馬単こだわりすぎたことに反省