昨年からGⅡに格上げされた秋のマイルシリーズの初戦。今年は3歳馬vsサマーマイルチャンピオンという構図
※他場開催だった2002年を除く過去20年中19回のデータを紹介
東京芝1600mのコース傾向
富士ステークス 過去20年の傾向
- 1番人気の信頼度は低い(4-1-2-12)
- 最多勝は2番人気の5勝
- 1-6番人気で18勝(残り1勝は16番人気)
- 6番人気以下で馬券になった18頭のうち16頭は前走1600m以上(12頭が前走マイル戦)
- 勝ち馬19頭のうち16頭が前走重賞(残り3頭は1600mOP)
- 4歳・5歳が6勝ずつ、3歳が4勝、7歳が3勝(6歳は勝ち馬ゼロ)
- 牝馬は1-2-2-15と劣勢
- 基準斤量-1kgが11勝も、勝率は基準斤量±0kgが優勢
- 前走から斤量2kg以上増加は割引(0-0-0-13)
- 逃げ馬0勝で、先行<差し馬。ただし、上がり1位の馬は4勝と勝率は高くない
- 5枠・8枠が4勝ずつ、ついで2枠が3勝、全体としては5枠より外が優勢
- ディープインパクト産駒が4勝(単勝回収値もプラス)
- サンデー系>ノーザンダンサー系>ナスルーラー系>ミスプロ系のイメージ
- 武豊が3勝も回収値ならルメール(2-3-0-1で単勝・複勝回収値ともプラス)
- 戸崎・田中勝も回収値プラス
富士ステークス 過去20年のレースラップ比較
- RPCIの平均は48.58とやや前傾で必ずしも「東京コース=上がり重視」イメージとは異なる
参考レースのラップ比較
- シュネルマイスターが安田記念3着、毎日王冠1着したように今年のNHKマイルのレベルはかなり高い
- 関屋記念のラップは富士Sの平均と親和性が高い(ただし新潟1600mは坂のないコースであることに注意)
富士S 出走馬
補正タイムランキング(1600m限定)
バスラットレオン・ラウダシオンが前にいくのをロータスランドがみるような流れの展開を想定。ソングラインは枠のこともあるので、その1列後ろくらいの位置取りだろうか。バスラットもラウダシオンも緩い流れで行くタイプではないので、道中もそれなりのペースで、RPCIは43~48くらいと予想。
見解
本命は3歳牝馬ソングライン。過去傾向からは牝馬劣勢のレースではあるが、すでに牡馬との混合戦でも一定の結果を出している馬で、古馬とも対戦済み、その上斤量も52kg。最内枠なので若干競馬が難しくなるがそれさえうまく捌ければ圧勝のシーンまで。それくらい今年のNHKマイルはレベルが高かった。
対抗には、そのソングラインを関屋記念で負かしているロータスランド。時計的な裏付けがまだ十分ではないので、本当に早い時計になった場合や、上がりだけの競馬になった場合に不安が残るが、金曜の雨もあり、懸念するほどの超高速決着にもならなそう。また、上級条件の東京マイルは上がりだけの競馬になること自体が少なく長く脚を使えるこの馬にも合っていそう。時計面を克服できれば逆転まで。
3番手は、迷いに迷ってアルジャンナ。前がそれなりに飛ばしてくれる流れになれば・・・というのと、2度目のルメールと過去傾向との適合性から。正直ちょっと足りないかなと思いながらも、昨年のPOG指名馬という私情も込みの評価
4番手は、3歳馬でもバスラットレオン。枠もちょうどよいところを引いて、時計の裏付けもあり、金曜の雨もプラスしそうなタイプ。理想はラウダシオンを行かせての2・3番手からの競馬。この馬にとってはここが今後の試金石。
以下、連対候補としては、内から順に、ザダル・ハッピーアワー・タイムテゥヘヴン、ボンセルヴィーソ、サトノウィザードの4頭でどれもこれも人気薄。
3連系のヒモ(✕)は手広く