【重賞回顧】スプリンターズS

秋のGⅠシリーズ第1戦。春の王者ダノンスマッシュに、新興勢力が挑む構図となった混戦を制したのは3歳馬ピクシーナイトで種牡馬モーリス初GⅠ勝利。

スプリンターズS レース結果

  • タイムランク【D】/メンバーランク【C】(GC「先週の結果分析」)
  • RPCI=44.2

スプリンターズS レースラップ

  • 今年のラップはモズスーパーフレアが「飛ばさなかった」ことがすべて

スプリンターズS 回顧

スプリンターズSの予想記事はこちら

逃げたのは大方の予想通りモズスーパーフレア。しかし、モズスーパーフレアがこのラップに落として逃げることまで想定していた人はなかなかいなそう。土曜夜の雨が乾いていく影響もあって内有利のトラックバイアスで、このペースでいかれては、後ろからの馬や距離ロスのあった馬にはかなり辛い。

勝ち馬ピクシーナイトは、内枠から好スタートを決めて好位でじっと我慢。勝利騎手インタビューを聞く限りは、このポジションでの競馬は鞍上の想定外だったようだが、GⅠを勝つには、そういうラックも大切。ペースが遅かったとはいえ、テンよし、中良し、終い良しの競馬で2馬身差

2着には本命のレシステンシア。こちらはピクシーナイトのすぐ外につける競馬。自分の競馬はできたし、さすがの自力も見せたが、今日に関してはピクシーナイトに完敗。ただ、一瞬の速い足に優れているタイプでもないので、もうちょっと流れてくれたらもう少しきわどかったかもしれない。

3着には、最内枠を最大限に活かしきったシヴァージ。これは好スタートを決めてきっちり我慢させた鞍上の好騎乗。

4着には、メイケイエール。この馬自体はちゃんと走れば強い馬で、今回はちゃんと走れたということ。ただ、スタート直後に他馬に不利を与えていて、平地調教再審査・・・。やっぱりなかなか難しく当てにしずらいタイプであることはかわらない。

5着には逃げたモズスーパーフレア。この馬は行き切った方が持ち味が活きると思っているので、スンナリとハナに立てたのでマイペースにしたい鞍上の気持ちはわからなくはないけど、個人的には消化不良。

人気のダノンスマッシュは6着。ピクシーナイト・レシステンシアを見るポジションからの競馬も3・4角では追い通しになりそのまま直線も見せ場なく。予想記事でも書いたように、単純に時計の早い馬場が余り得意じゃなさそうなのと、4角で脚を溜められないと・・・というタイプで、いかにも高松宮記念向き・・・というタイプの馬。