福島牝馬ステークス　過去レースの傾向・狙い馬プロファイル

牝馬重賞体系の整備に伴って2004年に創設された新しい古馬牝馬限定重賞。創設当初から福島芝1800ｍで行われているが、2011年、2021年は、地震による競馬場施設損傷のため新潟競馬場での開催となっている。2014年から1着馬にヴィクトリアマイルへの優先出走権が与えられるほか、2着以内の地方競馬所属馬にも同レースへの優先出走権が与えられる。

福島芝1800ｍのコース傾向

福島牝馬ステークス　過去レースのラップタイム
- 1～3着馬の脚質分布
福島牝馬ステークス　枠番・馬番別の傾向
- 狙いは偶数馬番
福島牝馬ステークス　人気別の傾向
福島牝馬ステークス　前走レース（ローテーション）別の傾向
- 馬券のカギを握るのは前走中山牝馬ステークス組
福島牝馬ステークス　年齢別の傾向
福島牝馬ステークス　負担重量（斤量）別の傾向
- 前走からの斤量増は買い材料
福島牝馬ステークス　種牡馬別の傾向
福島牝馬ステークス　騎手別の傾向
福島牝馬ステークスはこの馬を狙え！！

福島牝馬ステークス　過去レースのラップタイム

スタートして300ｍほどで1コーナー進入となるためスタート直後の隊列争いが激しくなることがある。向正面からは平均ペースが淡々と続く流き、4コーナーから直線にかけて再度レースラップがあがるという流れが一般的。前後半はほぼ均等に近い年が多いが、組み合わせによっては極端な前傾（2004年）・後傾ラップ（2005年・2019年）になることも。

1～3着馬の脚質分布

逃げ馬の勝利は福島芝1800ｍで開催された17回でわずかに1例。福島だから＝逃げ馬有利という一般的なイメージとはほど遠い結果。前半が比較的流れる上に息を入れる余裕のない逃げ馬には苦しいペースになりやすいことは覚えておきたい。そのため、コースのイメージとは逆に差し・追込み馬が善戦するケースが多い。なお、追い込んで勝った2頭（2018年キンショーユキヒメ・2017年ウキヨノカゼ）は「残り600ｍ地点で先頭から1秒以内」という点で共通。

福島牝馬ステークス　枠番・馬番別の傾向

「福島＝小回り・直線短い＝内枠有利」という一般的なイメージとは異なり1・2枠は劣勢という結果に。内枠は1コーナー進入までに外から被されて閉じ込められるリスクがあるということは押さえておきたい。実際にも、内過ぎず外過ぎずの中枠の成績が優秀で4枠が5勝2着4回と突出してよい成績で。直近10年でも3～6枠で8勝。

狙いは偶数馬番

偶数馬番と奇数馬番の成績にも看過できないほどの開きがあることに注目

福島牝馬ステークス　人気別の傾向

1番人気は全18回では3勝複勝率45％と信頼度は低めも、直近10年では複勝率6割と成績を改善してきている。ただ、2014から9連敗中で2・3着までという傾向が強い。さらに3着ヒモ荒れの傾向の強いレースであることにも注意しておきたい。

福島牝馬ステークス　前走レース（ローテーション）別の傾向

前走中山牝馬ステークス組が圧倒的に多いレースで、前走レースの分析と中山→福島／ハンデ→別定といった条件変更による影響などを加味した上で丁寧な順位付けをすることが重要。直近10年の勝ち馬はすべて前走重賞で、前走条件戦の馬は2・3着まで。また、前走距離は1800ｍ以上の方が好ましく前走1800ｍ未満のレースからの勝ち馬もなし。

馬券のカギを握るのは前走中山牝馬ステークス組

上記は前走中山牝馬ステークス組の中山牝馬ステークスでの成績別結果。中山牝馬ステークスの結果がそのまま福島牝馬ステークスでも反映される傾向が強く、勝ち馬が出走してきた場合の複勝率は80％超。また僅差負けの惜敗組の複勝率も50％を超えている一方で、0.6秒以上負けている馬が巻き返した例はわずか3例（2021年（※新潟）ドナアトラエンテ・2012年アカンサス・2009年ヤマニンアブレイズ）にとどまっている。

福島牝馬ステークス　年齢別の傾向

出走頭数の大半は4・5歳馬となるレースであるが、この2世代では5歳馬がやや優勢。とはいえ、6・7歳馬があわせて4勝（直近10年でも2勝）している点にも注目しておくべき。近年ではクラブ馬を中心に6歳3月で引退する牝馬が多いなかで6歳春も現役続行（繁殖入りを遅らせる）の選択をしたオーナーサイドの思惑を読み取れるかどうかもカギになりそう。