マイルチャンピオンシップ南部杯 過去傾向

マイルチャンピオンシップ南部杯は、盛岡ダート1600mで行われる3歳以上のJpnⅠです。2026年は10月12日、盛岡ダート左1600mで行われます。このページでは2006~2025年の20開催を対象に、人気・リピーター・脚質に加え、2022~2025年の残り600m地点の位置取りと上がり3Fから「どの形で好走してきたか」を見ていきます。

2011年は東日本大震災の影響で東京ダート1600mに代替開催されました。この年は系列全体の人気・勝ち馬集計には含めますが、盛岡1600m固有のコース傾向からは分離します。

先に結論

  • 勝ち馬は中央勢に完全に集中。2006~2025年の20開催は全てJRA所属馬が勝っています。
  • 人気上位が強い。2016~2025年は1番人気が6勝・3着以内8回、勝ち馬10頭中9頭が4番人気以内です。
  • 盛岡では前方へ入れることが重要。直近10開催は逃げ・先行で7勝。2022~2025年の3着以内12頭では11頭が3角から4角で順位を維持または前進しました。
  • リピーターが多い。過去20開催の勝ち馬は12頭だけで、6頭が複数回優勝しています。

目次


過去結果一覧

2006~2025年の20開催です。2011年だけ東京開催で、それ以外の19開催は盛岡ダート1600mで行われています。

年競馬場勝ち馬人気所属馬場勝ち時計
2006盛岡ブルーコンコルド2JRA良1:36.6
2007盛岡ブルーコンコルド2JRA重1:36.8
2008盛岡ブルーコンコルド2JRA良1:37.3
2009盛岡エスポワールシチー2JRA良1:35.4
2010盛岡オーロマイスター4JRA稍重1:34.8
2011東京トランセンド1JRA良1:34.8
2012盛岡エスポワールシチー1JRA良1:35.9
2013盛岡エスポワールシチー2JRA良1:35.1
2014盛岡ベストウォーリア1JRA良1:35.9
2015盛岡ベストウォーリア1JRA稍重1:36.8
2016盛岡コパノリッキー1JRA稍重1:33.5
2017盛岡コパノリッキー1JRA稍重1:34.9
2018盛岡ルヴァンスレーヴ2JRA良1:35.3
2019盛岡サンライズノヴァ4JRA良1:34.2
2020盛岡アルクトス6JRA稍重1:32.7
2021盛岡アルクトス1JRA不良1:35.3
2022盛岡カフェファラオ1JRA不良1:34.6
2023盛岡レモンポップ1JRA稍重1:33.8
2024盛岡レモンポップ1JRA良1:35.9
2025盛岡ウィルソンテソーロ4JRA良1:34.3

人気別|1番人気は6勝、3着以内8回

2016~2025年の10開催では、1番人気が6勝・2着1回・3着1回。10回中8回で3着以内に入っています。2番人気も3着以内7回。4番人気は2勝しており、勝ち馬10頭中9頭が4番人気以内でした。

例外は2020年の6番人気アルクトスです。同馬は1分32秒7の日本レコードで勝ち、翌2021年は1番人気で連覇しました。人気薄の一発というより、その後も同じ舞台で強さを再現した例です。

人気1着2着3着3着以内
1番人気6118
2番人気1427
3番人気0011
4番人気2114
5番人気0123
6番人気以下1337
2016~2025年のマイルチャンピオンシップ南部杯における人気別1着・2着・3着件数。

リピーター|20開催の勝ち馬は12頭だけ

2006~2025年の20開催で、勝ち馬は12頭です。6頭が複数回優勝しています。ブルーコンコルドとエスポワールシチーが3勝、ベストウォーリア、コパノリッキー、アルクトス、レモンポップが2勝です。

20開催のうち8開催は、過去に南部杯を勝ったことのある馬による2回目以降の勝利でした。盛岡ダート1600mで一度強い走りを示した馬が、翌年以降も同じ舞台で結果を再現するケースが多いのは南部杯の大きな特徴です。

2006~2025年のマイルチャンピオンシップ南部杯で複数回優勝した6頭と勝利数。

盛岡ダート1600m|3コーナーまで約900mのワンターン

盛岡ダート1600mは、2コーナー奥の引き込み線からスタートするワンターンコースです。スタート後は緩いカーブを通りますが、3コーナーまでほぼ直線が約900m続きます。

コース全体の最大高低差は4.4m。3コーナー付近から下り、ゴール前は約300mの上り坂です。スタートから3コーナーまでが長いため、枠順だけで位置取りが決まりにくく、能力を発揮しやすい形になっています。

一方、直線だけで全てを差し切る競馬になりやすいわけではありません。岩手競馬のコース解説でも、盛岡1600mは先行・好位からの決着が多く、3コーナーへ入る時点の位置が重要とされています。当サイトの詳細データでは、残り600m地点は3コーナーにあたります。


脚質別|逃げ・先行で7勝

2016~2025年の10開催では、逃げ2勝、先行5勝、差し3勝。追込からの勝利はありません。2着も先行が7回で最多です。一方、3着は差しが6回と多く、後方寄りからでも連下へ届く形はあります。

脚質1着2着3着3着以内
逃げ2215
先行57315
差し31610
追込0000

勝ち切るには前方・好位へ入る形が多く、後ろからなら3~4コーナーで差を縮めておく必要があります。

2016~2025年のマイルチャンピオンシップ南部杯における逃げ・先行・差し・追込別の1着・2着・3着件数。

2022~2025年|残600mの位置と上がり3F

当サイトで詳細に比較できる2022~2025年の3着以内12頭をまとめます。4開催は全て盛岡ダート1600m、同じ比較条件です。

年着馬名人気残600m順位先頭差上がり3F上がり順位3角→4角
20221カフェファラオ120.1秒36.8秒53→2
20222ヘリオス610.0秒36.9秒71→1
20223シャマル340.3秒36.7秒15→5
20231レモンポップ110.0秒34.7秒11→1
20232イグナイター420.1秒36.6秒62→2
20233レディバグ760.9秒35.9秒45→4
20241レモンポップ110.0秒36.6秒21→1
20242ペプチドナイル220.1秒36.6秒22→2
20243キタノヴィジョン1081.0秒36.5秒18→6
20251ウィルソンテソーロ450.4秒35.6秒16→4
20252シックスペンス530.2秒36.4秒24→3
20253ペプチドナイル210.0秒37.3秒61→2

12頭中9頭が残り600m4位以内。さらに11頭が3コーナーから4コーナーにかけて順位を維持または前進しています。

2022年カフェファラオは残り600m2位から押し切りましたが、上がり3F順位は5位。2025年ウィルソンテソーロは残り600m5位から4コーナー4位へ進み、上がり3F1位で差し切りました。前方の位置を取る形と、勝負所で位置を上げて終盤の脚を使う形の両方があります。

2022~2025年のマイルチャンピオンシップ南部杯3着以内12頭を、残り600m順位と上がり3F順位で比較。横軸は右ほど前、縦軸は上ほど速い。

3コーナーから4コーナーで位置を落とさない

2022~2025年の3着以内12頭では、11頭が3コーナーから4コーナーで順位を維持または前進しました。2024年3着キタノヴィジョンは3角8番手から4角6番手へ進み、上がり3F1位。2025年勝ち馬ウィルソンテソーロも6番手から4番手へ位置を上げています。

盛岡1600mでは、3コーナーに入ってから直線まで待つより、コーナー区間でも位置を保つか前へ進めることが好走につながっています。

2022~2025年のマイルチャンピオンシップ南部杯3着以内12頭について、3コーナーから4コーナーへの順位変化を示した図。

200mラップは公開用の直接比較に使わない

2022~2025年の南部杯について、今回使用した地方重賞Referenceには公式200mラップの観測値がありません。そのため、存在しないラップを推定で埋めたり、別レースの区間ラップを南部杯へ当てはめたりはしていません。

レース構造は、公式コース形状と、残り600m地点の順位、3角→4角の位置変化、上がり3Fから確認できる範囲に限定しています。


2026年を見るときに確認したいこと

  1. 盛岡1600mやワンターンのダートマイルで高い実績があるか
  2. 長い向正面で無理なく前方・好位へ入れるか
  3. 3コーナーから4コーナーで位置を落とさず、必要なら前へ動けるか
  4. 後方型なら、勝負所から位置を上げながら上位の上がりを使えるか

特に過去に南部杯や盛岡のダートグレードで強い内容を示した馬は、着順だけでなくその時の位置取りまで確認したいところです。


よくある質問

南部杯は1番人気が強いですか?

2016~2025年では1番人気が6勝、3着以内8回です。勝ち馬10頭中9頭は4番人気以内で、上位人気の勝率が高いレースです。

地方馬は勝っていますか?

2006~2025年の20開催は全てJRA所属馬が勝っています。一方、2023年は兵庫のイグナイターが2着に入っており、地方馬の好走例がないわけではありません。

南部杯は先行有利ですか?

2016~2025年では逃げ・先行で7勝しています。直近4開催でも、3着以内12頭中11頭が3角から4角で順位を維持または前進しており、勝負所で前方にいる、またはそこで位置を上げることが重要です。

なぜリピーターが重要なのですか?

2006~2025年の20開催で勝ち馬は12頭しかおらず、6頭が複数回優勝しています。盛岡1600mで一度高い適性を示した馬が、翌年以降も同じ舞台で勝つ例が多くあります。