【重賞回顧】函館2歳S・函館記念

函館2歳S

リトスとポメランチェが作ったテンのペースは平均よりも少し早いペース。リトスはゲートを出過ぎてしまった感があるので、前走並のゲートだったらもう少し違う流れになっていた可能性はあり。ただ、このラップで失速しきってしまったポメランチェは「札幌での新馬向き」の典型で鞍上も「馬場が合わなかった」とコメント。
勝ち馬◎ナムラリコリスは、ポメランチェの新馬戦で2着も次走函館での未勝利が強い内容。ここは完全に適正の差。
2着△カイカノキセキは過去データ的には新馬戦でスピードの持続力が高いところをみせていてむしろ札幌よりも函館向きだったのかもしれない。
もったいなかったのは、スタートで寄られて後ろからの競馬になってしまった○トーセンヴァンノ。たらればではあるがスタートの不利がなければ3着まではあったと思われる。ただ、終始追いどおしの競馬でもあったので1200はいささか短いか、阪神JFを見据えた先々という意味ではこの馬が一番かもしれない。

函館記念

レッドとファンロンが競り合う形になったので見かけ上のラップは早めだが、実質的にはその後ろで折り合ってレースを進めた◎トーセンスーリアのマイペース逃げのような展開。余力十分で4角先頭のシーンですでに勝負あったという内容で完勝。
2着△アイスバブルは内回り巧者らしい競馬。ローカルハンデGⅢなら流れと状態ひとつと思われるので人気のないときこそ狙いたいタイプ。
3着△バイオスパークは昨年に続いて3着。大外からスタートを決めてロスを少なくポジションとった池添騎手はさすがだが、外枠スタートの距離ロスに泣いた格好。同様に距離ロスで泣いたのは5着✕サトノエルドール。ただ、こちらはスタートに難のあるタイプなので小回り&他頭数ではどうしてもあの形に。
4着△ディアマンミノルはオルフェーヴル産駒。函館が合っていたのもあるが、このラップで外を廻して差しての4着は立派。4歳馬ということでまだ伸びしろもあるので、ハンデGⅢは展開ひとつで通用する。こちらも人気のないときこそ狙いたい。