重賞回顧 CBC賞

日本レコード決着だったにもかかわらず「実はスローの前残りラップ」のレース。

上のグラフは同コースでのOP戦・重賞の平均ラップ(2016年以降)と今回のCBC賞の「実装タイム」でのラップ推移の比較。たしかにレコード決着にふさわしくすべてのラップが平均よりも早いのが一目瞭然。
しかしながら、この日の小倉はレコード連発の超高速馬場で、GC「今週のタイム分析」が示している馬場差は「-1.8秒」であることに注意が必要。

こちらのグラフはそういった馬場要素を補正した上で、レース当日のCBC賞で基準とすべきラップタイムと実装ラップを比較したもの。
みてのとおり、今回のCBC賞は、前半の入りが基準ラップよりも遅く(①)、逃げ馬(=勝ち馬)がうまくペースを管理しながら4角で早めに抜け出しをはかり(②)、高速馬場&軽ハンデを利してそのまま逃げ粘ったことがよくわかる。レース展開の厳しさを示す指標のRPCIも39.7で重賞の小倉1200m戦としてはかなり緩め。
2着ピクシーナイトは、距離短縮で折り合いの不安がなくなったことがプラス。3歳ということもありまだ成長も見込めるだろうし、距離慣れが見込める次走は当然期待。
3着アウィルアウェイは、今回の条件(馬場・展開)を考慮すれば、十分すぎる結果で、このメンバーでは能力が上ということを示した格好。捌きやすくなるという意味ではフルゲートにならなかったのはプラス。
本命にしたクリノアリエルは、今回のラップで大外廻しになっては届くものも届かずなので仕方なし。しかも、直線入り口で外に膨らんだノーワンに追いやられる感じでさらに外にはじかれてしまっては・・・。
どちらにせよ、「前が潰れるラップになる」という前提で予想を組み立てた時点で敗北のレースでした。