【今週の重賞②】東京大賞典

年末恒例のダート交流G1で、ダート版有馬記念といったところ(地方所属馬はファン投票による選出)。今年は、このレースで引退となるだけでなく東京大賞典4連覇のかかるオメガパフュームと、地方所属馬初のJBCクラシック勝ち馬となったミューチャリーの2強対決に割っては入れる馬がいるかどうかが馬券検討のポイントに。

大井競馬場のコース紹介(地方競馬情報サイトへリンク)

東京大賞典の過去レース傾向

基本的に堅いレースで馬券は1番人気から組み立てるのがセオリー(10年で馬券にならなかったのは2019年の1回だけで、6番人気以下で馬券になった馬もわずかに3頭
中央馬が圧倒的に強かったレースだが2019年・2020年と連続して地方馬が馬券に
馬券対象の馬の前走は、中央重賞(チャンピオンズC)・交流G1(JBC/南部杯)・浦和記念・勝島王冠(トライアル)
リピーターの無視は禁物(上記結果一覧のうち馬名が赤字の馬はリピーター)
真ん中より外枠が優勢
3歳馬で馬券になったのは10年で2頭のみ、他方で古豪の活躍が目立つ(6歳以上で馬券になった馬が12頭)

東京大賞典 平均ラップ

  • 大井外回りを使用するため直線での勝負が最も重要
  • 直線で動いて、コーナーはゆったり回るのが基本的な流れで、中央のダート重賞に比べてペースのアップダウンが大きいことに注意が必要
  • ペース傾向としてはチャンピオンズCに近い

東京大賞典 出走馬

当日は11Rではなく9Rで施行されるので要注意

東京大賞典 参考レースラップ比較

  • 時計の出やすい重馬場だったことを差し引いても今年の帝王賞はハイレベル

東京大賞典 見解

チャンピオンズCの連対馬・南部杯組が出走しなかったことによって、JBC組が中心となるメンバー構成で、実績の上では、3連覇中のオメガパフュームとJBCクラシック勝ち馬ミューチャリー、フェブラリーS勝ちがあり大井2000mで実施されるJDD・帝王賞・東京大賞典のすべての交流G1で馬券絡みしているノンコノユメが上位。

本命は、JBC勝利の勢いをかってミューチャリー。前走はローテーションから鞍上の手配にいたるためまさに「勝負掛けがハマった」という感もないわけではないが、昨年の東京大賞典でも0.2秒差の4着、今年も帝王賞で4着と、地方のダートであれば中央勢とも互角に戦えるところは既に見せていた馬。そもそも今年の帝王賞ではオメガパフュームは負かしており、むしろ今が充実期とみるべき。主戦御神本へのスイッチも当初からの予定通りで心配不要。

ミューチャリーの相手は当然オメガパフューム。全盛期に比べると末脚に陰りがみられなくはないが、このメンバーではまだまだ能力上位。得意コースで4連覇がかかるともなれば引退レースでもしっかり仕上げてくるはずで、配当的な妙味はないがここは一騎打ちを期待したい。

3番手以降は、序列付けが難しいところだが、ここ狙いのローテーションを組んできたノンコノユメを上位にとりたい。人気こそ上位ではないものの、今年の出走馬の中では帝王賞の際先着馬。過去にはワンダーアキュートが9歳で3着になった例もあり、昨年も8歳のウェスタールンドが3着。加齢を年齢に人気が下がったリピーターはむしろ狙い目。

以下、距離が伸びての新味に期待してのサンライズノヴァ、リピーターのウェスタールンド、兄弟馬が当レースリピーターのアナザートゥルース、末脚が堅実になってきたロードブレスを相手の上位に。クリンチャー、タービランス、デルマルーブルまで

東京大賞典 買い目