【重賞回顧】富士ステークス

昨年よりGⅡに格上げされたマイル重賞で、マイルCSに向けた重要なステップレース。3歳牝馬ソングラインが古馬を圧倒し、今年の3歳馬のレベルの高さを示した。

レース結果

  • タイムランク【D】/メンバーランク【C】(GC「先週の結果分析」)
  • RPCI=50.1

レースラップ

メリハリのないダラッとしたスローペース
直線入り口では馬群がほぼ一団となり完全な上がり勝負

回顧コメント

ロータスランドの逃げで簡単に隊列が決まったことで、想定よりもかなりのスローになった前半。そのため、隊列もほぼダンゴ状態のまま直線をむかえることになり完全な直線勝負。

勝った◎ソングラインは出たなりの位置から。ただ、向正面では早めに馬群の中央まで外にだし、直線で進路を失うリスクもしっかり軽減。直線入り口でちょうど空いたスペースからそのまま押し切る競馬。最後にかなり外によれていたのは少し気にはなるが、今後の成長に。毎日王冠のシュネルマイスターも強かったが今年のNHKマイルのレベルがかなり高かったことを改めて証明。

2着には、最後方から一気の追い込みのサトノウィザード。この馬はこういう乗り方しかできないので今回は展開がハマってくれたというのが全て。足が溜まるかどうか、自分の競馬で届く展開になるかどうかという馬。

3着にも3歳馬タイムトゥヘヴン。こちらもNHKマイルでは不利があっての6着。力通り走ったら古馬でも(超)一線級でなければ即通用したということ。今年の3歳馬は、ダート中距離以外はかなりの豊作。

4着にも3歳馬ダノンザキッド。休み明けということで良しとするのか、この馬の実力はこの程度とみるのかは解釈が分かれそうではあるけど、予想の段階で連対候補にあげていなかったように、一線級よりは1枚(以上)劣るというのが妥当な評価のような気がする。休み明けという意味では、これよりは5着のダーリントンホールの次走を注目。

対抗に推したロータスランドは10着。サマーマイルシリーズを使ったことで状態が落ち目だったのか、スローからの切れ味勝負では分が悪かったのか、坂のあるコースはよくないのか、、、。個人的にはもう少し早いペースでいって欲しかったが・・・。GⅡ以上でも戦えるかどうかは、次走が試金石になりそう。