東京新聞杯 過去レースの傾向・狙い馬プロファイル

1951年に創設された伝統の重賞レース。その後1966年に現在の「東京新聞杯」に名称が変更され、現在の施行時期へ。1984年に芝1600mへ条件が変更され現在の施行条件に。同じコースで実施される安田記念にむけて賞金加算をもくろみたい馬の集まるレース。近年の勝ち馬には、インディチャンプ・リスグラシューなど。

目次

東京新聞杯 過去レースのラップタイム

東京芝コースはレースの展開がどうであれ最後は直線での上がり勝負。それゆえに直線までの「プロセス」の見極めが重要。とくにDコース使用で開幕週という状況でのトラックバイアスは「内前有利」になりやすく、直線をむかえるまでの「隊列の長さ」は強く意識したい。過去20年のうち東京・良馬場で開催された場合の平均値は、1000m58.9秒/平均RPCI51.6/勝ち馬上がり33.7秒

1~3着馬の脚質分布

開幕前半ということもあり、天候悪化などがなければ「早い上がり」が大前提となるレース。差し馬優勢とはいえ、位置取りが後ろ過ぎれた馬が上がり最速でも届かないというケースも珍しくない。外差しよりも「中団の内」で我慢できるようなタイプを狙いたい。

「1000m59秒」「先頭から0.6秒以内」が目安

上記は①1000m通過ラップ(横軸)とレース勝ち馬の残り600m地点での先頭から差の分布図(2003年以降東京・良馬場開催時)。過去平均(1000m通過58.9秒)よりも早ければより後ろのポジションの馬、それよりも早ければ前残りという傾向になっている。

東京新聞杯 枠番・馬番別の傾向

回収値では中枠の期待値が高い。Dコース使用の開幕2周目で時計も早く外を廻らされるロスは非常に大きく、内は外から寄られてポジション取りで不利になるリスクがある。また、勝率の面では内枠が優秀。

東京新聞杯 人気別の傾向

1番人気は20年で3勝。過去10年ではわずかに1勝、複勝率も40%と信頼度が低い。5番人気が20年で8連対(複勝率55%・単勝回収値222)と最も妙味が高い。

東京新聞杯 前走レース(ローテーション)別の傾向

過去20年傾向では、①前走京都金杯組、②前走G1組、③前走ニューイヤーS組、④前走3勝クラス勝ちの4パターンが主なローテーション。ただ、京都金杯組は出走頭数が多すぎて狙いをたてづらく、ニューイヤーSは成績が下降気味。また、前走エリザベス女王杯からの年明け初戦なる牝馬の好走率が高い。

東京新聞杯 年齢・性別の傾向

6歳馬が5勝11連対と好成績。この時期の重賞は年齢表記よりもフレッシュな古馬が多く人気の盲点になりやすい。他方で4歳馬は過剰人気になりがちな傾向が強く配当的な妙味は低い。また、牝馬が4勝7連対と牡馬よりも好成績を残している点にも注目しておきたい。

東京新聞杯 負担重量(斤量)別の傾向

牡馬57kg、牝馬55kgを基準斤量とする賞金別定。
基準となる賞金額が低くGⅢ勝ち程度でも斤量が重くなりやすいレース。過去20年では「58kg以上を負担した馬の馬券絡みがゼロ」ということは押さえておきたい

牝馬は実績馬から

上記は東京新聞杯に出走した牝馬の斤量別成績。見ての通り背負った牝馬ほど回収率が高くなる傾向がみてとれ、セックスアローワンスが効いてきやすいレースといえる。

東京新聞杯 種牡馬別の傾向

東京コースということでキレ味に優れた種牡馬に目が行きがちだが、実際にはスピードの持続力に長けたタイプの種牡馬が少なくない点にも注目しておきたい。

東京新聞杯 騎手別の傾向

現役では、武豊3勝、田中勝が2勝3連対、福永・デムーロが2勝、岩田康が3連対とベテラン勢が健闘。東京競馬場の重賞でルメールが未勝利というのは少し意外な結果。


東京新聞杯 狙い馬のプロファイル

  • 4番人気の馬
  • 1枠の馬
  • 前走エリザベス女王杯&前走上がり上位の馬