【紫苑ステークス】過去レース傾向・狙い馬のプロファイル

秋華賞のトライアルオープンとして2000年に創設されたのが始まりのレース。レース創設から2006年までは中山芝1800mで実施されていたが、2007年からは中山芝2000mへ距離延長。その後、2016年からはGⅢに格上げされ、秋華賞の優先出走権付与枠も2着までから3着までに拡大されている。

紫苑ステークス 過去レースのラップタイム

200400600800100012001400160018002000
2002 12.611.412.312.712.812.011.310.511.4
2003 12.411.913.012.612.312.611.911.311.7
2004 12.611.411.911.711.312.011.911.912.3
2005 12.912.712.612.412.412.011.611.111.4
2006 12.111.011.511.311.913.012.811.612.0
200712.010.611.912.112.412.312.311.712.112.2
200812.511.012.211.812.311.711.911.612.012.4
200912.210.712.212.212.712.112.212.012.012.1
201011.810.611.411.712.212.412.712.211.911.9
201112.210.811.612.312.211.912.011.811.611.8
201212.310.711.811.612.512.712.211.611.411.6
201312.311.312.211.912.111.711.711.711.912.5
201412.811.211.912.413.113.213.011.511.113.2
201512.210.812.312.512.812.312.211.711.511.9
201612.010.911.912.112.712.312.111.712.012.0
201712.311.412.312.512.812.311.911.511.411.4
201812.110.812.212.312.711.911.811.511.511.2
201912.211.112.212.312.711.812.011.511.011.5
202012.411.412.512.812.712.412.011.812.012.1
202112.211.112.011.912.511.911.811.811.411.6
  • 1000m通過平均 59.7(良馬場)
  • 後半1000m平均 59.4(良馬場)
  • 平均RPCI 50.0(良馬場)
  • 勝馬上がり3Fタイム平均 34.7
  • 勝馬PCI平均 53.7

中山芝2000mは芝コース(内回り)を1周するレイアウトで平均ペースのロングスパート戦になりやすいコース。ただ、紫苑ステークスは、ワンペースの流れというよりは緩急がハッキリする傾向が強く1コーナーまでは流れ、1・2コーナーはゆっくり、3コーナー進入からのロングスパート戦という傾向。また、開幕週の馬場で行われることもあり全体的に時計も早め。

年ごとのレースラップを比較してみると、下り坂となる2コーナー以降の偏差が非常に大きくコース傾向よりも、その年のメンバー構成や出走頭数などによる影響が大きいことがよくわかる。また、向正面でペースが一度落ち着く点はほぼ共通していることもみてとれ、その前後のラップの踏み方が展開予想のポイントといえる。

1-3着馬の脚質分布

1周コースの平均的な分布よりも「差し馬」が圧倒的に優勢のレース。開催開幕週に行われるレースでもあり「前残り」を意識しがちであるが、実際にはハイペース適正の差し馬、ロングスパート戦適正のある差し馬を狙うのがセオリーのレース

紫苑ステークス 枠番・馬番別の傾向

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 0- 4- 3-18/25 0.0% 16.0% 28.0%
2枠 2- 1- 1-24/28 7.1% 10.7% 14.3%
3枠 1- 1- 2-25/29 3.4% 6.9% 13.8%
4枠 1- 2- 2-24/29 3.4% 10.3% 17.2%
5枠 4- 2- 1-21/28 14.3% 21.4% 25.0%
6枠 2- 1- 3-24/30 6.7% 10.0% 20.0%
7枠 2- 2- 1-31/36 5.6% 11.1% 13.9%
8枠 3- 2- 2-30/37 8.1% 13.5% 18.9%

中山芝2000mで実施された過去15回のうち11勝が5枠より外。外枠の方が出走頭数が多いことを割り引いたとしても外枠(からの差し馬)が優勢。1枠のみが0勝だが2・3着は7回ある(複勝率は最も高い)という点とセットで覚えておきたい。

紫苑ステークス 人気別の傾向

重賞昇格を境に1着は人気馬が強い傾向にトレンドがシフト。ただ、2・2着については分布も広い。クラシック組と上り馬組の力関係の比較が難しいケースや、展開のまぎれによって着順が左右されるケースも多いだけに、2・3着は広く受けておきたいレースといえる。

紫苑ステークス 前走レース(ローテーション)別の傾向 

前走オークス組の3勝(6連対)はすべて重賞格付け後の直近6年のもので、重賞格上げ(賞金増額)によって出走馬の質があきらかに高くなっている証拠。なお、前走オークス組は単勝オッズによるジャッジの信頼性が高く、勝ち馬3頭はすべて単勝1桁。単勝20倍以上の馬の馬券絡みはなし。また、前走オークスについても着順よりは人気ベースでジャッジした方が精度がよい。

【参考】前走オークスの出走馬の単勝オッズ別着度数

紫苑ステークス 種牡馬別の傾向 

ロベルト系のシンボリクリスエス産駒が3勝、ノーザンダンサー系のハービンジャー産駒が2勝と、周回コースの中山2000mらしくロンスパ戦適正に優れた種牡馬が強い結果に。ディープインパクト産駒は出走頭数を考えると少し狙いづらいレースで、回収率の観点からも「人気でも相手」までにしておくのが無難。

紫苑ステークス 騎手別の傾向

吉田豊が2勝(3連対)・戸崎が2勝。ただ、吉田豊の3連対はすべてOP特別時代のもので、重賞格上げ後は、戸崎2勝、福永1勝2着1回、ルメール1勝・3着1回、武豊2着2回、三浦2・3着1回ずつ、津村3着2回の6名が複数の馬券がらみで、リーディング上位のジョッキーが素直に強いというレースにトレンドがかわってきている。

紫苑ステークス 狙い馬のプロファイル

  • 前走オークス出走の上位人気馬
  • 8枠の馬
  • ハービンジャー産駒