2010年にジャパンカップダートのステップレースとして創設されたのをはじまりとするレースで、同じ競馬場・距離で施行されていたトパーズステークスを改称・格上げする形で新設された。2014年にジャパンカップダートがチャンピオンズカップへと改編されたのちは、チャンピオンズカップのトライアルレースとして位置づけられ、1着馬にはチャンピオンズカップの優先出走件が与えられている。ちょうどJBCの開催される週に実施されることもあり、「残念JBC」的な位置づけのレースでもある。2018年は京都競馬場でJBCが開催されたことにより休止されていて、2020年~2022年は、京都競馬場の改修工事にともなって阪神競馬場ダート1800mで実施されている。
みやこステークス 過去レースのラップタイム
馬場 | 年 | 200 | 400 | 600 | 800 | 1000 | 1200 | 1400 | 1600 | 1800 |
良 | 2010 | 12.1 | 11 | 12.6 | 12.4 | 12.5 | 12.4 | 12 | 12.1 | 12.7 |
稍 | 2011 | 11.9 | 11.0 | 12.3 | 12.0 | 12.3 | 12.2 | 12.1 | 11.9 | 12.7 |
良 | 2012 | 12.2 | 11.0 | 12.4 | 12.2 | 12.1 | 12.2 | 12.5 | 12.5 | 12.5 |
良 | 2013 | 12.1 | 11.1 | 12.1 | 12.0 | 12.4 | 12.7 | 12.2 | 12.3 | 12.3 |
良 | 2014 | 11.9 | 11.1 | 13.2 | 12.7 | 12.4 | 12.2 | 11.9 | 12.2 | 12.6 |
不 | 2015 | 12.0 | 11.3 | 12.2 | 12.1 | 11.9 | 11.6 | 11.9 | 12.4 | 12.4 |
良 | 2016 | 12.4 | 11.2 | 12.6 | 12.5 | 12.3 | 12.3 | 12.0 | 12.3 | 12.5 |
良 | 2017 | 12.0 | 11.2 | 12.3 | 12.3 | 12.3 | 12.6 | 12.1 | 12.4 | 12.9 |
良 | 2019 | 12.1 | 11.2 | 11.6 | 11.7 | 12.4 | 12.5 | 12.4 | 12.2 | 13.0 |
阪良 | 2020 | 12.6 | 11.2 | 12.7 | 12.1 | 11.9 | 12.0 | 12.2 | 12.0 | 13.2 |
阪良 | 2021 | 12.7 | 11.2 | 13.6 | 12.5 | 12.1 | 11.9 | 12.2 | 12.0 | 12.6 |
京都ダート1800mと阪神ダート1800mの一番の違いは坂の位置。京都は向正面から3コーナーにかけて登りとなり3コーナーは下り(その後はゴールまで平坦)、阪神は向正面から直線坂下まで緩やかな下りが続き、ゴール前に急坂というレイアウト。そのため京都は坂の登り前後からゴールまで平均的なロングスパート戦になりやすく、阪神は坂下でトップスピードになるような展開(坂はその惰性で登りきる)になりやすい。同じ1周競馬のダート1800mでも中京や新潟に比べると中団からの馬でも届きやすいコースであることも意識しておきたい。
みやこステークス 人気別の傾向
2011年からの全11回で1番人気は、3勝5連対、2番人気が4勝(2・3着なし)、3番人気は2・3着が1回ずつ。人気の信頼度の高いダート中距離重賞(しかも別定戦)ということを考えると人気馬の妙味にかける結果ではある。
単勝2倍以上の1番人気は疑ってかかる
上記は、過去11回の1番人気の単勝オッズ別の成績。最も頭数の多い単勝2倍台の成績が壊滅的で、このあたりからも「1番人気からは買いづらいレース」といえる。6-10番人気から人気サイドへの中穴狙いのワイド・3連複といった馬券に妙味が高そう。
みやこステークス 年齢・性別の傾向
過去11回で4歳馬が7勝と抜けた成績。しかも、7頭のうち1番人気だったのはわずかに1頭で、2015年のロワジャルダンは7番人気、2021年のメイショウハリオは5番人気と配当的な妙味も高い。また、3歳馬の勝ち馬がいないことも覚えておきたいデータ。牝馬はさすがに分の悪いレースでそもそも出走してくることが珍しい。
みやこステークス 前走レース(ローテーション)別の傾向
人気になりそうな前走帝王賞からの王道路線組は実は連対なしで3着が1回あるのみ。帝王賞の有力馬の多くは同週に開催されるJBCにエントリーすることが多いことも含めて抑えておきたいポイント。また、古馬との対戦のない3歳馬も縦の能力比較が難しく人気馬は相手までにしておくのが無難といえる。積極的に狙いたいのは、エルムS好走(→当レース)の4・5歳馬。
みやこステークス 負担重量(斤量)別の傾向
3歳54kg、4歳以上56kg(牝馬2kg減)を基本重量とする下記条件によるグレード別定
- 2年未満のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬3kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GII競走またはGIII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
- 2年以上前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)
まずG1勝ち実績のある59kgの馬の成績が人気に比して悪いことは覚えておきたいデータ。これらの馬の多くの大目標は先のレースにありメイチの仕上げではないことや、厳しい展開で斤量が堪えるリスクがある。出走頭数が多いので斤量だけで絞り込むことは難しいが「先のためにもここで絶対に賞金加算をしたい馬の多い56kg組」を積極的に狙いたい。
みやこステークス 騎手別の傾向
回収率の面では、7回の騎乗機会で3連対の浜中が優秀。意外なところではルメールが4回の騎乗機会で馬券内がゼロ。
みやこステークス 狙い馬のプロファイル
- 前走ダート1800m以上レースを使っている4歳馬
- 前走で上がり最速をマークしている1番人気の馬
- エルムS好走→当レースの4・5歳馬