【京都金杯】過去レースの傾向・狙い馬プロファイル

かつては東西共に2000mで施行されていたが2000年から西の金杯は1600mに条件が変更され路線としての棲み分けを図ることに。レース体系的には、安田記念にむけて賞金加算を図りたい馬が集まるべきレース・・・といえそうではあるが、年末年始の変則開催などの関係もあり、メンバーレベルは比較的小粒の組み合わせが多い印象の強いレース。
通常は京都芝1600mで行われるが、2021年~2023年は、京都競馬場改修工事のため中京競馬場での開催

【京都金杯】過去20回のラップタイム

例年であれば、12月を休ませた京都の開幕週馬場での実施となるレース。中京は12月開催(有馬ウィークは休み)からの連続使用になる上に、コースも完全ワンターンではないやや変則的なレイアウト(東京芝1800mに似ている)という違いがある。頭数の揃うレースでは長い下り勾配の始まりになる残り1000m地点付近から長めのロンスパ戦になる傾向も強く、同じ左回りの東京・新潟芝1600mとは違う傾向となるイメージはもっておきたい。

【京都金杯】人気別の傾向

1番人気は過去20回で4勝2着4回。ハンデGⅢということを考えれば悪い成績ではない。ただ、配当妙味では3番人気の期待値が高い。中山金杯よりも人気の分散が大きいので、「馬券の買い方」にはメリハリをつけたいレース。

【京都金杯】 前走レース(ローテーション)別の傾向

最も多いのは前走リゲルSの4勝で、そのほかは、前走重賞という馬が多い。ただ、その前走はマイル戦というわけでもなく、距離条件の変わった馬の好走例が少なくないことは抑えておきたい。近年の傾向では「ここで賞金加算したい」という馬の好走例が増えているので、前走G1よりは、GⅢ・OPからの馬を重視したい。

【京都金杯】年齢・性別の傾向

4~6歳はほぼ互角の成績。ただ、7・8歳の高齢馬を軽視しきるのが危険なのは中山金杯と同様。
牝馬は、2-0-5-39 と2000m戦となる中山金杯よりは戦えてはいるものの、基本的には分が悪い。連対した3頭はいずれも53kg以下の軽量馬だったということが一つのポイントになろうか。

【京都金杯】負担重量(斤量)別の傾向

傾向としては中山金杯と同様に背負わされた馬はそれなりに信頼できるレースといえる。ただ、近年の京都金杯は、中山金杯と比べて斤量差が大きくならないケースが多く、58kgを背負わされた馬は2014年のガルボ(3着)とマイネルラクリマ(11着)が最後。ハンデ頭は、この10年で未勝利。
すでに性別傾向のところでも触れたように、「牝馬の好走例は軽量馬」に偏っているので背負わされた牝馬は嫌う方が素直。

京都・中京の入り交じった成績なので参考まで。ただ、ディープインパクト産駒の単勝回収値が80ということは頭から荒れやすい傾向のあるレースの証ともいえる。全体の顔ぶれとしては東京・新潟のギアチェンジ(上がり瞬発力)色の強いコースでは名前のでてきづらい種牡馬が多いことは覚えておきたい。

【京都金杯】騎手別の傾向

武豊・岩田が3勝。ここ一番の武豊はさすがで、新年1発目の重賞はやはり強い。また福永が2着6回ながらも未勝利という点も注目

【京都金杯】狙い馬のプロファイル

  • 基準(馬齢)重量より軽いハンデとなった3番人気(単勝回収値211)
  • ハンデ57kgの5歳牡馬