菊花賞のトライアル競走で3着までの馬に菊花賞の優先出走権が付与される。レースの創設は1953年(当時のレース名は神戸盃)で1972年より現在の「神戸新聞杯」に。創設当初から2000mの距離で施行されていたが、2007年からは阪神芝2400mに距離が延長されている。
なお、2020年~2022年は京都競馬場改修工事に伴う変則スケジュールの影響で中京芝2200mで実施されている。
神戸新聞杯 過去レースのラップタイム
折れ線グラフは2400mになった2007年以降の上がり1400m分の比較。2400m戦・菊花賞に向けてのレースということもあり前半はゆったりめのレースになることが多く一般的には「上がり競馬」になりやすく、その典型は2019年(コントレイル)。ただ、中京2200mで行われた2020年・2021年は、コース替わりの影響もあり平均ペースよりにシフトしている点にも注意。
上記は、中京2200mで行われた2020年・2021年(不良)と同コースで行われた2022年京都新聞杯のラップタイム比較。阪神2400m(外回り)と異なり、中京芝コースは下りをむかえる向正面中ほどからのロングスパート戦になりやすいが、その傾向どおりの結果に。特に、2021年京都新聞杯は前半も緩みがなく高速馬場だったことも含めて前の馬にはけっこう厳しいレースだった。
神戸新聞杯 人気別の傾向
1番人気が過去20年で12勝・連対率8割、直近10年でも7勝・連対率8割。2着馬も1~5番人気が直近20年で80%で「堅いレース」の典型といえる。穴を狙うのであれば3着のヒモ。
神戸新聞杯 前走レース(ローテーション)別の傾向
菊花賞トライアルが人気サイドで決まるということは「春の実績馬がそのまま強い」ということで、前走ダービー組が過去20年で18勝・2着13回と圧倒的な成績。なかでも「ダービー最先着馬」は過去20年のすべてで馬券になっている。前走ダービー組以外が勝利したのは、2009年(イコピコ:ラジオNIKKEI賞4着→神戸新聞杯)と2015年のリアファル(3勝クラス1着→神戸新聞杯)の2例のみで。2009年はダービーが不良馬場、2015年は前走ダービー組が2頭のみ(1-3着馬の出走がなくダービー4着のリアルスティールが2着)。
神戸新聞杯 騎手別の傾向
ルメールが騎乗機会5回で4勝で馬券外になったのは2021年のキングストンボーイ(3番人気5着)のみで、上がり馬リアファルでの1勝も含まれている。
神戸新聞杯 狙い馬のプロファイル
- ダービー最先着馬
- ルメール騎乗馬