【フェアリーS】過去レースの傾向・狙い馬プロファイル

元々は12月の3歳(現2歳)GⅢ戦として創設されたレース。当時は1200mでの実施であったが、2009年からは年明け1月の1600mGⅢ戦として改編され現在にいたる。正月の変則開催の最中に行われる重賞ということもありクラシック有力候補は避ける傾向があるだけに人気薄が激走することもしばしば。ここまで1番人気が7連敗(2着1回のみ)、過去10年まで遡っても1-1-0-8で3連単は10万超になることも珍しくない穴党必見のレース。

フェアリーS 過去レースのラップタイム

近年ではマイル以上の距離の2歳戦の大半は前半スローからの上がり勝負のレースになることが大半。しかし、フェアリーステークスでは、良馬場開催時の平均RPCIが45.5となっているように「前半からしっかり流れる」傾向があるのが大きな特徴。それに中山芝1600mというトリッキーなコースレイアウトも加味されるところが、人気馬の惨敗・穴馬激走の背景。
または、季節柄、降雨・降雪による馬場の痛みや強風といった突発的なトラックバイアスの変動にも注意したい。

1~3着馬の脚質分布

通常の中山芝1600mであれば最も有利な好位勢の勝ち馬が14回で1頭という結果は、「フェアリーSのラップが3歳牝馬には厳しい」ということをよく表している。逃げ切り勝ちとなった4例でも典型的なスローペースの前残りというよりは、よどみのないペースで後続にうまく脚を使わさせられた展開に持ち込まれているケースが多く(下記参照)、常に「逃げ残り」を警戒しておくべきレースといえる。

【参考】逃げ馬が勝った年のラップ比較

フェアリーS 枠番・馬番別の傾向

中山芝1600コースらしく真ん中より内が基本的には有利。ただ、デリケートな馬が少なくない3歳牝馬限定戦でもありフルゲートの競馬となればごちゃつく内よりも大外の方がよいというケースも。

フェアリーS 人気別の傾向

1番人気は1600m戦となった2009年以降の14回でわずかに3勝と信頼度はかなり低くこの時期の3歳牝馬重賞の難しさをよく示している。最も多いのは3番人気の5勝だが、10番人気・11番人気が2勝ずつ(10番人気の馬券絡みが5頭)いることは注目しておくべき結果。当然、2・3着にも人気薄が飛びこむレースも多く、穴狙いは思い切った買い方をすることも重要。

フェアリーS 前走レース(ローテーション)別の傾向

前走未勝利勝ちと阪神JF組が3勝ずつ、これに赤松賞、ひいらぎ賞といった1600mの1勝クラス組が続く。やはり流れの厳しいマイル重賞ということで距離経験の有無は大きい。

フェアリーS キャリア別の傾向

世代限定線は「強い馬ほど使わない」というトレンド。ただ、このレースは展開が厳しくなることも珍しくなく「使ってきていることの強み」で思わぬ伏兵が激走することも。「使っている=伸びしろがない」というだけの偏った判断は危険。

フェアリーS 騎手別の傾向

戸崎・石橋・三浦・丸田・横山典の5人が複数回以上の連対。

フェアリーS 種牡馬別の傾向

サンデー系種牡馬が圧倒的に強いものの、瞬発力よりも持久力に優れたタイプの種牡馬が並んでいる点に注目。

フェアリーS 狙い馬のプロファイル

  • 1~4枠で逃げる可能性のある馬(※前走逃げていた馬ではない)
  • 前走芝1600mの「人気薄」