【エプソムカップ】過去レースの傾向

東京競馬場とイギリスダービーの舞台となるエプソム競馬場が姉妹競馬場となったことを契機にして1984年に創設された古馬重賞レース。エプソム競馬場では「The JRA Condition Stakes」が行われている。実施距離は創設時より1800mで変更がないが、1996年からそれまでのハンデキャップレースから別定戦に変更。

エプソムカップ 過去レースのラップタイム

馬場20040060080010001200140016001800勝ち時計RPCI
200212.811.211.412.211.911.911.911.112.401:46.848.0
200312.310.411.512.012.312.512.012.112.601:47.741.2
200412.810.912.112.812.412.211.311.611.801:47.955.8
200513.111.211.311.711.912.311.111.712.301:46.649.7
200612.611.111.411.812.512.712.011.913.201:49.241.9
200712.711.111.712.812.411.811.411.313.101:48.348.7
200812.810.811.611.911.811.711.111.612.601:45.946.6
200912.610.811.411.912.211.911.311.212.201:45.550.0
201012.710.911.512.011.812.011.511.312.401:46.147.8
201112.611.111.712.212.012.411.611.412.301:47.349.9
201212.711.011.611.912.011.911.411.612.601:46.746.4
201312.710.811.611.812.012.112.011.211.501:45.750.5
201412.711.411.812.212.111.811.211.311.701:46.255.4
201512.911.311.411.911.711.611.211.212.201:45.450.5
201612.911.312.112.212.011.811.011.411.501:46.257.7
201712.811.411.912.111.511.710.811.612.101:45.952.4
201812.811.111.512.311.911.911.611.812.501:47.445.9
201913.512.212.712.912.612.311.010.811.101:49.173.0
202012.511.211.611.912.111.811.912.812.101:47.942.5
202112.611.311.411.711.811.411.111.412.401:45.147.6

舞台となる東京芝1800mコースは2コーナーを斜めに横切って本線へと合流する特殊なコース(中京芝1600mコースとも形状がにている)。そのため最初の200mはややゆっくり流れる傾向があるが、本線合流後は4コーナーまで平均ペースで淡々と流れて最後の直線勝負となる。1000m通過59.7秒・RPCI50.2、レース上がり3Fは34.9秒、勝ち馬上がり3F34.4秒(良馬場時)で、勝ち馬本線合流後はベースが緩みづらいレース傾向であることから速い足を長く使う持久力も問われる。

1~3着馬の脚質分布

平均ペース傾向が強いこともあり、勝ち馬については極端な脚質では厳しい。過去20年での逃げ切り勝ちは2015年のエイシンヒカリ1頭。同馬はこのレースまで7戦6勝、その後も天皇賞秋こそ負けてしまったものの、毎日王冠・香港C・イスパーン賞と海外G1を連勝したほどの馬で、それなり以上の能力差がなければ逃げ切るのは至難のレースと考えてよい。また、早い上がりも求められることから前目の馬よりは中団から34秒前半よりも早い脚で上がってこれる差し馬を中心にすえ、想定される展開に応じて相手のポジションを調整して馬券を組み立てるのがセオリー。

エプソムカップ 枠番・馬番別の傾向

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 4- 3- 2-28/37 10.8% 18.9% 24.3%
2枠 1- 1- 3-32/37 2.7% 5.4% 13.5%
3枠 3- 2- 3-31/39 7.7% 12.8% 20.5%
4枠 2- 4- 2-32/40 5.0% 15.0% 20.0%
5枠 1- 2- 0-37/40 2.5% 7.5% 7.5%
6枠 4- 1- 3-31/39 10.3% 12.8% 20.5%
7枠 2- 4- 4-44/54 3.7% 11.1% 18.5%
8枠 3- 3- 3-47/56 5.4% 10.7% 16.1%

馬番着別度数勝率連対率複勝率
1番  2-  1-  2- 15/ 2010.00%15.00%25.00%
2番  2-  3-  0- 15/ 2010.00%25.00%25.00%
3番  2-  0-  1- 17/ 2010.00%10.00%15.00%
4番  0-  0-  3- 17/ 200.00%0.00%15.00%
5番  0-  1-  1- 18/ 200.00%5.00%10.00%
6番  3-  2-  1- 14/ 2015.00%25.00%30.00%
7番  0-  2-  2- 16/ 200.00%10.00%20.00%
8番  2-  1-  0- 17/ 2010.00%15.00%15.00%
9番  1-  0-  0- 19/ 205.00%5.00%5.00%
10番  0-  2-  0- 17/ 190.00%10.50%10.50%
11番  0-  0-  3- 17/ 200.00%0.00%15.00%
12番  3-  1-  1- 15/ 2015.00%20.00%25.00%
13番  0-  3-  1- 16/ 200.00%15.00%20.00%
14番  1-  1-  1- 16/ 195.30%10.50%15.80%
15番  1-  1-  2- 13/ 175.90%11.80%23.50%
16番  1-  1-  0- 15/ 175.90%11.80%11.80%
17番  1-  1-  1- 13/ 166.30%12.50%18.80%
18番  1-  0-  1- 12/ 147.10%7.10%14.30%
偶数 13- 11-  7-138/1697.70%14.20%18.30%
奇数  7-  9- 13-144/1734.00%9.20%16.80%
大外  2-  0-  1- 17/ 2010.00%10.00%15.00%

スタートして150mほどで本線合流のための緩いコーナーをむかえるためスタート直後のポジション取りの難しいコース。大きな傾向としては、前にいける馬は内(め)の枠、中団以降から行く馬は外(め)の枠が好枠といえる。また、連続開催の後半にさしかかることからレース当週のトラックバイアスにも十分注意しておきたい。

エプソムカップ 人気別の傾向

人気着別度数勝率連対率複勝率
1番人気  5-  4-  4-  7/ 2025.00%45.00%65.00%
2番人気  4-  3-  2- 11/ 2020.00%35.00%45.00%
3番人気  2-  6-  1- 11/ 2010.00%40.00%45.00%
4番人気  4-  2-  1- 13/ 2020.00%30.00%35.00%
5番人気  3-  1-  1- 15/ 2015.00%20.00%25.00%
6番人気  0-  2-  2- 16/ 200.00%10.00%20.00%
7番人気  1-  2-  2- 15/ 205.00%15.00%25.00%
8番人気  0-  0-  1- 19/ 200.00%0.00%5.00%
9番人気  1-  0-  1- 18/ 205.00%5.00%10.00%
10番人気  0-  0-  1- 19/ 200.00%0.00%5.00%
11番人気  0-  0-  0- 20/ 200.00%0.00%0.00%
12番人気  0-  0-  1- 19/ 200.00%0.00%5.00%
13番人気  0-  0-  0- 20/ 200.00%0.00%0.00%
14番人気  0-  0-  0- 18/ 180.00%0.00%0.00%
15番人気  0-  0-  1- 16/ 170.00%0.00%5.90%
16番人気  0-  0-  0- 17/ 170.00%0.00%0.00%
17番人気  0-  0-  0- 16/ 160.00%0.00%0.00%
18番人気  0-  0-  2- 12/ 140.00%0.00%14.30%

1番人気は過去20年で5勝・過去10年では2勝で、いずれの期間においても連対率50%未満で信頼度は低い。1番人気に推されながらも2桁着順に終わっている馬も3頭いて「人気の裏付け」をしっかりとることが大事。2・3番人気もそれに変わる軸に据えるには信頼度・配当妙味ともに欠け、4・5番人気から3連複やマルチ馬券がマッチしそうなレース。また、18番人気が2頭馬券に絡んでいるように(いずれも3着)ヒモも大きくあれる傾向も強いレース。ちなみに、18番人気が3着にきた両年は「馬場が悪かった」という点で共通している。

エプソムカップ 前走レース別の傾向

過去20年では新潟大賞典組が5勝をあげているが、直近過去10年では1勝・2着2回止まり。近年では、メイステークス。未親子大路S・マイラーズC組が2勝ずつ。ただ、メイステークスの勝ち馬がエプソムカップも連勝という例がなく、マイラーズC組も最先着馬の信頼度は低いので注意が必要。また、前走3勝クラスの馬も直近10年では連対がなく3着が2例あるに過ぎず、上り馬が人気になりやすいレース傾向をふまえると妙味に欠ける。

エプソムカップ 年齢・性別の傾向

年齢着別度数勝率連対率複勝率
3歳  0-  0-  0-  1/  10.00%0.00%0.00%
4歳 11-  9-  7- 53/ 8013.80%25.00%33.80%
5歳  7-  6-  3- 81/ 977.20%13.40%16.50%
6歳  2-  4-  5- 64/ 752.70%8.00%14.70%
7歳  0-  1-  3- 50/ 540.00%1.90%7.40%
8歳  0-  0-  2- 28/ 300.00%0.00%6.70%
牝馬  1-  1-  1- 21/ 244.20%8.30%12.50%

過去20年では4歳馬が11勝。直近過去10年でも6勝・2着6回と成績を伸ばしていて馬券の中心は4歳世代。ただ、前走レース別の傾向でも触れたとおり近年では「前走3勝クラス」からの馬の成績が振るわないことから、前走OP以上の4歳馬を積極的に狙いたい。牝馬の2連対は、いずれも10年以内のもの(2016年ルージュバック1着・2019年サラキア2着 ※両馬とも4歳)。翌週にはマーメイドステークスがあるという番組編成で、牡馬相手の別定戦を選択してきた牝馬の勝負気配を読み解くことが重要。

エプソムカップ 負担重量(斤量)別の傾向

3歳52kg・4歳以上56kg(牝馬-2kg)を基本重量とする賞金別定(収得賞金3000万円超過の馬は超過額2000万円ごとに1kg像)。「基準よりも背負わされた組がふるわない」のがエプソムカップの一つの特徴で、58kg以降は2着3着が1回ずつあるのみで、基本的に57kgまで。また、直近10年では前走から斤量の増えた馬から勝ち馬がでていない(下記参照)。

エプソムカップ 種牡馬別の傾向

ディープインパクト産駒が4勝しているが、出走頭数も多く(人気サイドで負けている馬も多い)配当的には妙味がない。それなら、出走頭数との比較で成績のよいノーザンダンサー系種牡馬の方が狙いやすい

エプソムカップ 騎手別の傾向

福永が20年で5連対も、直近10年では勝ち星なし。これに代わって直近10年で成績が良いのは戸崎。ルメールの安定感も際立っている。

エプソムカップ 狙い馬のプロファイル

  • すでにOP以上のレースで古馬と対戦済みの4歳馬
  • 東京1800mに強い適正のある牝馬
  • 前走好走なのに斤量の増えていない1800m実績のある馬