【ダービー卿チャレンジトロフィー】過去レースの傾向・狙い馬プロファイル

1969年にイギリスから騎手を招いた招待競走を行った際に当時のダービー卿からトロフィーの寄贈をうけたことを記念して創設された重賞レース。1984年のグレード制創設に伴い中山芝1600mの重賞レースに。その後、1990年から1995年までは芝1200mで行われていたが、1996年より1600mへ、2002年よりハンデ戦になり現在の条件に。

目次

ダービー卿CT 過去レースのラップタイム

※2011年は東日本大震災の影響により阪神競馬場での開催

当レースでは、平均ペースで淡々と流れる持久力戦ラップになる傾向が強くロングスパート戦への適性を持った馬から入るのがセオリー。スローが予想される組み合わせでは、4角から動いていけて直線で「一瞬の速い足」を繰り出せるタイプ。

1~3着馬の脚質分布

淡々と平均ペースが続くようなラップ傾向のレースでは極端な脚質は割引、好位・差しを軸に据えるのがセオリー。当レースでも、上がり3F1位の馬の複勝率は45.5%(4-4-2-12/22)という成績で「差し届かない」ケースの方が多い(直近10年の成績はさらに悪い)。
また、表示上の逃げきり勝ち(直線で先頭の馬)は3頭ということになっているが、中山開催過去19年で「最初から最後まで逃げて勝った」というのは実は0頭(下記参照)。

【参考】ダービー卿CTを直線先頭で押し切り勝ちした馬の一覧

ダービー卿CT 枠番・馬番別の傾向

大外は割引でごちゃつきやすい2コーナーで窮屈になりやすい5枠も減点。最内もポジションのとれない馬にとっては必ずしもよい枠でないことには注意しておきたい。

ダービー卿CT 人気別の傾向

トリッキーな中山芝1600mコースでのハンデ重賞ということで、人気馬の信頼度もかなり低いレース。直近10年では4・5番人気が共に複勝率5割以上で妙味が高いことは覚えておきたい。また、人気分布が広すぎるので券種選びは丁寧に。

ダービー卿CT 前走レース(ローテーション)別の傾向

同じ中山芝1600mで実施される東風S(OP特別)からの組が20年で7勝でリステッド昇格後は勝率・連対率が低下してる反面回収率は上昇している。穴で狙うならこの組。前走距離では前走1400m組の単勝回収値が唯一の100円超。キレ味が求められるワンターンでの競馬の多い1600m戦よりもスピードの持久力の問われる1400m戦の方が再現可能性が高いということか。

ダービー卿CT 年齢・性別の傾向

過去20年、直近10年共に5歳馬が圧倒的に優勢。4歳馬との差はぱっと見の数値よりも遙かに大きく回収値ベースでは2倍くらいの差が。また、7歳以上の高齢馬についても、2021年に3着、2020年に勝ち馬(クルーガー)がでているように、年齢だけで割り引くことは控えた方がよい。
牝馬は過去20年で6連対。ハンデ戦とはいえ、厳しい流れになることの多い当レースで馬券に絡むのは簡単なことではなく「軽ハンデを活かした一発屋」タイプが飛びこんだというケースはなし。

【参考】ダービー卿CTで馬券になった牝馬6頭

ダービー卿CT 負担重量(斤量別)の傾向

回収率の観点で狙えるのは前走比斤量減の馬。しかしこのパターンの馬はほぼ例外なく前走3勝クラス勝利(もしくは現級定量・別定戦での好走)組で比較的に人気になりやすい。なお、直近10年での例外は2020年のボンセルヴィーソと2018年のキャンベルジュニアの2例(ただし、この2頭はいずれもリピーター)。

ダービー卿CT 種牡馬別の傾向

種牡馬からの傾向を示すのが難しいレース。ただ、ディープインパクト産駒の馬券絡みがわずかに3頭で連対した馬はいずれも牝馬(テルツェット・プリモシーン)で、ダイワメジャー産駒の回収値が100円超ということを覚えておくと血統的な傾向はイメージしやすそう。東京・阪神のキレ味勝負で負けて人気を落としたロベルト系とかノーザンダンサー系を狙いたいレースではある。

ダービー卿CT 騎手別の傾向

柴田善臣が3勝も直近10年では馬券絡みなし。近年では石橋の活躍がとにかく際立っているレース。ルメールは、10年で騎乗機会2回のみ(3着1回)。


ダービー卿CTはこの馬を狙え!!

  • 前走1600mを逃げずに競馬した4歳馬
  • 前走(非重賞)から斤量1kg~2kg減となる馬