日本で唯一のすべてが直線というコースで、外回りコースの直線をフルに仕様するコースレイアウト。千直コースには一定の起伏があり、スタート直後から200m強で1.5m登る勾配があり、それを下ってからもう一度緩いアップダウン。本当に平坦なのは内回りコースとの合流地点をすぎえから残り300m部分だけ。
目次
- 新潟芝1000mコース(千直コース)のポイント
- 新潟芝1000m ラップタイムの傾向・特徴
- 新潟芝1000m 枠番別の傾向(回収率・連対時脚質の比較)
- 新潟芝1000m そのほかの傾向(人気・種牡馬・枠/馬番・騎手別傾向)
- 新潟芝1000mはこの馬を狙え!!
新潟芝1000mコース(千直コース)のポイント
オール直線コース | オール野芝コース |
- 日本で唯一のオール直線コース
- コース全体の高低差約1.5m
- フルゲート Aコース18頭 Bコース16頭
- 外ラチ沿いのコースを通った馬が圧倒的に優勢でよく知られる
新潟芝1000mコースで行われる重賞レース
新潟芝1000m ラップタイムの傾向・特徴
2018年~2022年に新潟芝1000m・良馬場で実施された全レース(84レース・1415頭)の結果に基づいてデータを紹介。
クラスごとの平均ラップタイム
折れ線グラフ中の数値は「古馬OPクラス」の平均ラップタイム
「外ラチ沿い」のポジション争いのため前半からかなり早いペースでの流れる。道中で最も早いのは最初の下り勾配となる2ハロン目で中間ラップはすべて10秒台。最後の200mはさすがにバテ比べとなり11秒後半のラップとなる。そのため、必ずしも「逃げ先行有利」というわけではなく、末脚のしっかりした馬であれば後方からの競馬でも十分勝負になる。
クラスごとの平均PCI3・RPCI/前後半ラップタイムの比較
新潟千直「早い上がり」も求められるコースで「テンのダッシュ」だけで勝ちきるのはかなり難しい。また、条件クラスでは昇級によるペース差もほとんどないため、「そのシーズンの調子」などの副次的な要因で未勝利から条件戦の卒業まで一気に駆け上がることも他のコース条件と比べて比較的容易といえる。ただし、OPクラスだけはさすがに別格のタイムで昇級の壁は高い。
1~3着馬の脚質分布
他コースと比べれば逃げ馬が馬券内率が高いが、上でも触れたようにテンのダッシュだけで勝ちきれるコースではない。実際にも逃げ・先行馬が上がり3Fタイム順位で1~3位に入るケースは少なくない(下記参照)。
また、3着には後ろからの差し馬が飛びこむケースが多く3連系馬券では「一捻り」が大事。
上がり3F1位の馬の脚質別着度数
上がり最速馬が馬券になるかどうかの分岐点は、残600m地点で先頭から0.5差までのゾーン
新潟芝1000m 枠番別の傾向(回収率・連対時脚質の比較)
「千直は外枠から買う」というのはいまや常識といえるほど認知された基本セオリー。実際、集計対象レースの勝ち馬の約30%は8枠で7枠も含めた勝ち馬率は50%を超える。しかし、当然馬券も「外枠というだけで人気になる」ことから7・8枠の馬だけで馬券を勝っていても配当妙味に欠ける点には注意しておきたい。
馬番ごとの回収値・馬券内率比較
馬番別の連対率・回収値を比較すると同じ7枠・8枠でも「妙味のある馬番」、「妙味の低い馬番」のあることがよくわかる。たとえば、8枠はもっとも内の16番の回収値がもっとも高く、それだけで人気になりやすい18番の回収値は単勝・複勝共に50円を割り込んでいる。
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新潟芝1000m そのほかの傾向(人気・種牡馬・枠/馬番・騎手別傾向)
- 1番人気の信頼度は標準~やや低い(勝率33.3%・連対率46.4%・複勝率59.5%)
- 1番人気で信頼度の高いジョッキーは嶋田・杉原・津村
- 斤量の軽い馬を重視(斤量の馬体重比が11%以下になると好走率が跳ね上がる)
- 大型馬(馬体重の重い馬)ほど好走率が高い
- ロードカナロア・スウェプトオーバーボードといったミスプロ系産駒の千直替わりに注意
- ロードカナロア産駒の成績(勝率13.9%・連対率20.8%・複勝率33.3%・単回246・複回111)
新潟芝1000mはこの馬を狙え!!
- 前走ダートから条件変わりとなるロードカナロア産駒
- 馬番14番・15番・16番