スワンステークス|過去20年のレースの傾向

スワンステークスは、京都芝1400m外回りで行われる3歳以上のG2です。2026年も京都芝1400m外回りで行われます。

このページでは2006~2025年の過去20開催を対象に、人気・年齢・前走距離といった基本データに加え、200mラップ、残り600m地点の位置取り、上がり3Fを重ねて「どう勝ってきたレースなのか」を見ていきます。

コース形態そのものは、京都芝1400m外回りコース解説で詳しくまとめています。

2021年・2022年は京都競馬場改修のため阪神芝1400mで開催されました。この2開催は人気・年齢・前走距離・配当の系列集計には含めますが、京都芝1400m固有のラップ・位置取り分析からは除外します。


先に結論|スワンSの過去傾向

  • 1~5番人気が20回中16勝。 一方で10番人気以下からも3勝しており、頭まで荒れる年があります。
  • 3~4歳馬が20回中11勝。 特に4歳馬は68頭から6勝・3着以内19頭で、3着内率27.9%と年齢別で最も高い数字です。
  • 前走1600mが11勝、1200mが6勝。 同距離1400m組は2勝で、距離短縮・延長組の勝利が多くなっています。
  • 京都18開催の勝ち馬では、残600m3位以内が7頭、上がり3F3位以内が9頭。どちらかを満たす馬は15頭ですが、両方を満たす馬は1頭だけで、前方押し切り型と差し型の2ルートに分かれます。


スワンステークス 過去20年の結果

年開催馬場勝ち馬年齢人気前走距離残600m順位上がり3F順位単勝配当3連単
2006京都良プリサイスマシーン7141200m493,940円868,690円
2007京都稍重スーパーホーネット431600m131580円211,850円
2008京都良マイネルレーニア451600m112940円88,490円
2009京都良キンシャサノキセキ641200m38860円881,590円
2010京都良マルカフェニックス631200m53570円418,640円
2011京都良リディル411600m23310円39,420円
2012京都良グランプリボス431800m101750円123,950円
2013京都稍重コパノリチャード381600m162,050円426,890円
2014京都良ミッキーアイル311600m16250円7,020円
2015京都良アルビアーノ321600m74550円12,830円
2016京都良サトノアラジン521600m131400円110,840円
2017京都重サングレーザー321400m141520円66,850円
2018京都良ロードクエスト521600m101560円9,820円
2019京都稍重ダイアトニック411400m121290円8,560円
2020京都良カツジ5111200m1814,370円662,610円
2021阪神良ダノンファンタジー511600m83370円30,750円
2022阪神良ダイアトニック741200m54660円403,230円
2023京都良ウイングレイテスト6101600m292,160円514,740円
2024京都良ダノンマッキンリー351200m1151,090円836,070円
2025京都良オフトレイル451600m123750円168,690円

人気別|1~5番人気が20回中16勝

過去20年では、1番人気4勝、2番人気4勝、3番人気3勝、4~5番人気5勝。1~5番人気で16勝を占めています。

ただし、1番人気と2番人気はいずれも3着内率35.0%で、上位人気が常に安定しているわけではありません。

10番人気以下は149頭が出走して3勝・3着以内14頭。該当する勝ち馬は、2006年プリサイスマシーン(14番人気)、2020年カツジ(11番人気)、2023年ウイングレイテスト(10番人気)です。

「上位人気中心」ではあるものの、1頭の人気馬へ収束するタイプではなく、中穴・人気薄まで勝ち筋が広がるレースです。

スワンステークス2006~2025年の人気帯別3着内率。1~5番人気が16勝、10番人気以下から3勝。

年齢別|3~4歳が勝ち馬の中心

3歳馬は44頭で5勝・3着以内9頭、4歳馬は68頭で6勝・3着以内19頭。3~4歳で20回中11勝を占めています。

5歳馬は100頭から4勝、6歳馬は69頭から3勝。7歳以上も47頭から2勝していますが、3着内率は8.5%まで下がります。

4歳馬の3着内率は27.9%で年齢別トップ。3歳馬も出走数に対して5勝しており、若い世代が勝ち切るケースが比較的多いレースです。

スワンステークス2006~2025年の年齢別3着内率。3~4歳で11勝。

前走距離|1600m組が11勝、1200m組が6勝

前走1600mは105頭が出走して11勝・3着以内24頭。勝利数は最多です。

前走1200mは131頭で6勝・3着以内22頭。1400mは60頭で2勝・3着以内7頭でした。

つまり、勝ち馬20頭のうち17頭が前走1200mまたは1600m。同じ1400mを使ってきた馬より、スプリントからの距離延長、マイルからの距離短縮で臨む馬の勝利が多くなっています。

主要ローテーションでは、スプリンターズS組が55頭で3勝、京成杯AH組が22頭で3勝、安田記念組が20頭で2勝・3着以内8頭。短距離とマイルの両路線から馬が集まることが、前走距離の分布にも表れています。

スワンステークス2006~2025年の前走距離別3着内率。1600m組11勝、1200m組6勝。

前走着順は大敗組の好走率が下がる

前走7~9着は60頭から6勝と、着順だけで切れるレースではありません。

一方、前走10着以下は118頭で3勝・3着以内12頭、3着内率10.2%。前走1~9着の各帯が20%台の3着内率だったのに対し、大敗組では好走率が下がっています。


レース構造|前半から速く、中盤も大きく緩みにくい

京都開催18回の前後半の速度配分中央値は48.06です。

終盤600mの速度状態は、基準より速い側が7回、標準が7回、遅い側が4回。毎年同じ終盤状態ではありません。

ただし1400m戦らしく、序盤から速度が上がりやすい点は共通しています。

京都芝1400m外回りは向正面からスタートして3コーナーまで約500m。3コーナーからの下りを利用して速度を保ったまま外回りの直線へ向かうため、道中で大きく息を入れるより、高い速度を長く維持する力が重要になります。

スワンステークス京都18開催の前後半の速度配分と終盤600mの状態。

200mラップ|序盤10.9秒、その後も11秒台前半を維持

京都18開催の200m区間中央値は、

12.25 → 10.90 → 11.50 → 11.45 → 11.35 → 11.40 → 11.80秒

です。

2区間目の1200~1000mで10.9秒まで一気に速度が上がり、その後も11.5秒前後を維持。残600~200mは11.35~11.40秒で、最後の200mだけ11.8秒へ減速します。

直線で突然トップスピードを作る形ではなく、序盤から作った高い速度を3~4コーナー、直線まで長く持続するのが典型です。

スワンステークス京都18開催の200m区間ラップ中央値。序盤から速く最後まで高い速度を維持。

勝ち方|「前で残す」か「後ろから上がり上位」の二極型

京都芝1400m18開催の勝ち馬では、残600m3位以内が7頭、上がり3F3位以内が9頭でした。

一見するとどちらも突出していませんが、2つを合わせると特徴がはっきりします。

18頭中15頭が「残600m3位以内」または「上がり3F3位以内」のどちらかを満たしています。 一方、両方を同時に満たした勝ち馬は1頭だけでした。

つまりスワンSの勝ち方は、

  • 残600mまでに前方Positionを確保して、そのまま押し切る
  • 中団・後方からレース内上位の上がりで差す

の2ルートへ分かれます。

2008年マイネルレーニア、2013年コパノリチャード、2014年ミッキーアイル、2020年カツジ、2023年ウイングレイテストは前方Positionを生かした勝利。一方、2007年スーパーホーネット、2016年サトノアラジン、2017年サングレーザー、2018年ロードクエスト、2019年ダイアトニックは後方から上がり1位で差し切っています。

「先行有利」「差し有利」のどちらかに固定するより、どちらのWinning Routeを取れる馬なのかを見る方が、このレースの過去傾向を説明できます。

スワンステークス京都18開催の3着以内馬を残600m順位と上がり3F順位で比較。右ほど前方、上ほど速い。前方押し切り型と後方差し型の二極を示す。

配当|人気薄が勝つ年は大きく跳ねる

過去20年の払戻中央値は、

  • 単勝:620円
  • 馬連:7,490円
  • 馬単:14,585円
  • 3連複:26,515円
  • 3連単:146,320円

でした。

3連単の最高配当は2009年の881,590円です。

10番人気以下から3勝が出ており、勝ち馬が人気薄になる年は配当も大きく動きます。人気だけでなく、前方押し切り型と差し型のどちらが当年の流れに合うかを分けて考える必要があります。


スワンステークスで問われるもの

京都芝1400mのスワンSは、序盤から高い速度に入り、その速度を長く維持する短距離型のレースです。

過去20年を見ると、

  • 1~5番人気が16勝
  • 3~4歳が11勝
  • 前走1600mが11勝、1200mが6勝
  • 京都開催18回では15頭の勝ち馬が「残600m3位以内」または「上がり3F3位以内」
  • その両方を満たした勝ち馬は1頭だけ

という特徴があります。

今年の出走馬を見る際には、単純な脚質区分ではなく、前半から高い速度で前方Positionを確保して押し切れる馬か、速い流れの中でも脚を残して後方から上位の上がりを出せる馬かを分けて見るのが、過去の勝ち方に沿った読み方です。


FAQ

2021年・2022年の阪神開催も集計していますか?

人気・年齢・前走距離・配当などの系列集計には含めています。一方、京都芝1400m固有のラップ・残600m位置・上がり3F分析では除外し、京都18開催を直接比較しています。

スワンSは人気馬が強いですか?

1~5番人気が20回中16勝しています。ただし1番人気は4勝・3着内率35.0%で、10番人気以下からも3勝。最上位人気へ強く収束するレースではありません。

前走は1200mと1600mのどちらが良いですか?

勝利数では1600m組が11勝、1200m組が6勝です。両距離を合わせて20回中17勝を占め、同距離1400m組は2勝でした。

スワンSは先行有利ですか、差し有利ですか?

どちらか一方ではありません。京都18開催の勝ち馬18頭中15頭が「残600m3位以内」または「上がり3F3位以内」のどちらかを満たし、両方を満たした馬は1頭だけでした。前方押し切り型と後方差し型の2ルートに分かれるのが特徴です。


データ注記

  • 対象期間:2006~2025年の20開催
  • 系列:source_series_code=0048
  • 2006~2020年、2023~2025年:京都芝1400m外回り
  • 2021・2022年:阪神芝1400m代替開催
  • 京都コース依存分析:18開催
  • 2026年:京都芝1400m外回りで施行
  • Race Structure / 残600m / 上がり3F:PHASE6_JRA_GRADED_TREND_2001_2026_v1_0_RELEASE
  • 人気・年齢・前走距離・配当・200mラップ:RUN_20260917_161639
  • コース形状:KEIBARAP 京都芝1400m外回りコースページ
  • 2026年施行条件:JRA競馬番組