1950年に創設された伝統の古馬重賞。レース創設当初は芝2500mで実施されていたが1959年芝2300m、1962年芝2000mへの変更を経て、1984年からは現在の芝1800mとなっている。天皇賞(秋)やマイルチャンピオンシップを目指す一線級の馬にとって重要なステップレースでもあり、2014年からは1着馬に天皇賞(秋)の優先出走権が付与されている。
毎日王冠 過去レースのラップタイム
舞台となる東京芝1800mコースは2コーナーからの引き込み線からスタートするやや変則的なコースレイアウト。開幕週の絶好の馬場コンディションを背景に全体的に早いラップの流れになることが多く、勝ち馬の上がり3F平均タイムも33.7と早い。
1-3着の脚質分布
東京での高速上がり決着らしく中団以降の馬が全体としては優勢。ただ、逃げ馬も過去20年で7連対・複勝率40%となっており「高速馬場だからこそ前が残せるというレース展開」には十分注意しておきたい。
メンバー構成が与える展開への影響に注意
中山で開催された2002年を除く過去19回のレースラップを比較すると向正面から3コーナーにかけても偏差が非常に大きい。年のよって出走メンバーの質・出頭頭数のばらつきの大きいレースでもあり、展開面のチェックが非常に重要。
毎日王冠 枠番・馬番別の傾向
ポジションのとれない馬の内枠は割り引くべきコースで、トラックバイアスが超高速にふれやすい時期であることも考慮すると外過ぎる枠も不利なレースで、結果として「中枠が無難」という結果。ただ、小頭数の競馬になる場合はほぼフラットと考えてよい。
毎日王冠 人気別の傾向
1番人気は過去20年9勝のうち7勝が直近10年以内で逆らいづらいレース。他方、2・3番人気の信頼度は低く、1番人気からの馬単で中穴程度を狙い撃つイメージの馬券がよさそう。
4歳馬の1番人気から
上記は過去10年の毎日王冠で1番人気になった馬の年齢別着度数で、着外に沈んだ3頭のうち2頭は「5歳」。3歳馬で着外になったのは2017年のソウルスターリング(8着)で唯一の「牝馬」でさすがに古馬牡馬相手では厳しかったということ。馬券的な妙味としては4歳馬の方が高い
毎日王冠 前走レース別の傾向
前走G1組(安田記念・宝塚記念・日本ダービー・NHKマイル・海外G1)が合計13勝。王道ローテーションを歩む馬が素直に強いレース。ただ、安田記念からの組は勝ちきれない馬も多く馬券的な妙味は距離短縮の宝塚組の方が上。
毎日王冠 年齢・性別の傾向
毎日王冠 負担重量(斤量)別の傾向
3歳54kg、4歳以上56kg(牝馬2kg減)を基本重量とする下記条件によるグレード別定
- 1年未満のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
- 1年以上前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)
1年以内のG1勝ちのある58kg組の信頼度が高く「素直に強い馬が強い」レース
毎日王冠 種牡馬別の傾向
ディープインパクト産駒が3勝2着5回と最多勝利をあげているが、出走頭数も多く単勝回収値も28円。「東京=ディープインパクト産駒」のイメージとは裏腹に馬券的な妙味はほとんどない。配当的に妙味があるのは東京巧者のイメージとは真逆の「持久力タイプ」の種牡馬。
毎日王冠 騎手別の傾向
福永が3勝で最多勝も近年は人気より悪い成績が続いている点は気がかり。安定感があるのはやはりルメール(6戦4連対)。なお、勝浦の成績はいずれもテレグノシスによるもの。
毎日王冠 狙い馬のプロファイル
- 平均ペース&高速時計決着に強い先行馬(アエロリットみたいなタイプの馬)
- 1番人気の4歳馬