重賞回顧 プロキオンS

タイムランクは C (先週の結果分析) RPCIは44.6
レースの形としては、メイショウウズマサの「スローペース」からの前残りラップで、下のグラフが示しているように隊列の決まった1角進入から向正面までにしっかりペースを落とせたのが非常に大きい。

小倉D1700は小回り&向正面から下りということもあり、上のクラスほどラップが緩まずに流れる傾向にある(OPの平均RPCIは40弱なのでそれとの比較でも今回はスロー)が、今回のプロキオンSは、先行馬に距離不安を抱える馬も多かった&早めに隊列が決まってしまったことから、このように緩急のあるラップに。
しかも、下の図で示すように、1角~2角の隊列が縦長となったので、向正面でも余力を残しながらペースを上げられる逃げ馬にとっては理想の流れ(下図参照)

こうなってしまうと、ウェスタールンドやダノンのようなタイプの馬には正直「お手上げ」で、自分の競馬はできているので結果それ自体は度外視してよいだろう。

問題は、ワイドファラオで、福永騎手が「距離が長かった」とレース後にコメントしているように、このラップで3角失速では明らかに距離に限界があるということ。本質的には1400mがベストで、1600mも「ワンターン(&上がり重視)の東京コースだから」ということなのかもしれない。

勝ったメイショウカズサは、4連勝でOP入りしたようにポテンシャルそれ自体は非常に高い馬。OP入り後は苦戦が続いていたものの、小回り+雨馬場+直線坂なしやっと自分の力を発揮しやすいレースでやれたということなのだろう。今後も同じ条件であれば十分やれる。