フローラステークス 過去レースの傾向・狙い馬プロファイル

オークスのトライアルレースで、1966年に産経スポーツ賞4歳牝馬特別(オークストライアル)という名称で創設されたが、2001年より現在の「フローラステークス」に改称。施行距離は、1987年に1800mから2000mへ延長され現在に至る。オークスへの優先出走件の付与は5着まで→3着までという変遷を経て、2018年からは2着まで(+3着までに入線した地方所属馬)に与えられる。

目次

フローラステークス 過去レースのラップタイム

折り合いに不安のある馬も多くない牝馬限定戦。ましてオークスを意識するレースなだけに前半から飛ばす動機付けはゼロに近い。基本的にはスローからの直線勝負。

フローラステークス 1~3着馬の脚質分布

過去20年で逃げ馬の勝利はなく2・3着があわせて6例あるのみ。3歳牝馬が東京芝2000mを逃げ切るのはやはり大変。全体的な傾向としては「差し馬優勢」ということになるが、全体上がりも早くなりがちな東京芝コースでは「差し届かない」というケースがあることにも注意が必要。

上記の表のとおり上がり最速の馬の成績は「9-0-2-16/27」とピンパー傾向が強く馬券内率も5割。スロー傾向がハッキリしているだけに直線の長い東京でも残り3F地点(4コーナー出口)で1秒以内のポジションに付けていたいところ。

フローラステークス 枠番・馬番別の傾向

全体的な分布としては内有利。最初のコーナーで外を廻らされポジション取りで後手を踏みやすい外は基本的に割引。

フローラステークス 人気別の傾向

1番人気は20年で6勝、10年で2勝、ただ、過去20年・直近10年共に複勝率が50%を割っていて信頼度は低く「相手まで」が無難が高いとは言いがたい。各着順とも人気分布が広く思い切った狙いをする価値のあるレース。3連系はトリガミ覚悟で広く網を張りたい。

フローラステークス 前走レース(ローテーション)別の傾向

過去20年では前走フラワーC組が5勝も直近10年ではわずかに1勝(2021年クールキャット)のみで2・3着止まりのケースが多い。これに変わるのが直近10年で7勝している1勝クラス組。なかでも君子蘭賞組は10年で馬券内5頭を輩出している点で注目のレース。また、近年では同じ東京コースの前走クイーンC組の好走例も増えている。

前走距離は1800m以上

上記は前走距離別の成績。見ての通り、前走1800m以上と1800m未満では期待値に大きな開きがある。桜花賞を意識していた馬よりもオークスにむけての意識の強い馬を優先したい。

フローラステークス キャリア別の傾向

キャリア3・4戦組がボリュームゾーン。ただ直近5年では「使っている馬(5~7戦)」の成績があがっている点にも注目しておきたい。他方で、キャリア1戦(新馬勝ち→当レース)の馬が馬券になった例はない(2019年1番人気セラピア14着、2014年イサベル2番人気7着、2012年レッドマーキュリー3番人気16着)。キャリア2戦の馬は過去20年では46頭中6頭、直近10年では29頭中2頭が馬券内。いずれも率の上でアテにならないし、1~3番人気で馬券になった馬が1例もない(2021年オヌール1番人気8着、2020年スカイグルーヴ1番人気5着、2018年サラキア2番人気4着、2016年ビッシュ1番人気5着、2002年イントゥザグルーヴ1番人気17着)。

【参考】キャリア1戦の馬の成績一覧(過去20年)

フローラステークス 種牡馬別の傾向

直近10年で馬券になった馬の種牡馬一覧。ディープインパクト産駒が2勝2着1回も、出走頭数自体が多すぎこともあり配当的な妙味はない。そもそもディープ産駒の評判馬はすでに軌道に乗っている馬も多く、フローラSにに廻ってくる馬は「何かしらの訳あり」というケースが多くなりがちなことにも注意しておきたい。東京での上がり勝負のイメージよりは持久力タイプの種牡馬が健闘していることは注目しておきたい。

フローラステークス 騎手別の傾向

内田博が20年で4勝、直近10年でも2勝もこの5年は馬券絡みなし。また、ルメールも3戦2勝と騎乗機会自体は多くないものの打率の良さが目立つ。しかも、この2勝は5番人気(2021年クールキャット)・3番人気(2016年チェッキーノ)。


フローラステークスはこの馬を狙え!!

  • 前走1800m戦を上がり最速で勝利した馬
  • ルメール騎乗馬
  • 1・2枠の馬