1984年にグレード制が導入された際に新設されたGⅠレースで、秋のマイル王決定戦。特に、マイル路線では、3歳と古馬の一線級との初対戦になるケースや、他距離からの路線変更組・牝馬の参戦と出走メンバーが多彩になることで縦横の能力比較が難しいだけでなく、暮れの香港化マイルとの兼ね合いで各陣営の勝負気配の判断も難しいレース。通常は京都芝1600mで行われるが、2020年~2022年は京都競馬場改修工事の影響で阪神芝1600mで開催。
マイルチャンピオンシップ 過去レースのラップタイム
京都競馬場の改修工事にともない2020年~2022年は阪神芝1600mでの開催。上記は京都開催時の平均・2020年・2021年・安田記念の平均を比較したもの。みてのとおり、阪神での2年は京都開催時に比べて後傾度合いが強くなりRPCIも50を超える。GⅠのマイル戦でRPCI50以上というのは「緩い流れ」といえる部類。
京都開催時・2020年-2021年の阪神2年のいずれも「差し馬が強い」ことでは共通しているが、求められる脚の違いには注意したいところ。
マイルチャンピオンシップ 人気別の傾向
1番人気は過去20年で6勝連対率50%も、直近10年では2勝連対率40%どまりで信頼度は高くない。とはいえ、直近10年では11番人気以下の大穴馬が馬券内に飛びこんだ例がなく(直近10年で最も人気がなかったのは2014年グランデッツァの9番人気3着)、「着順の組み合わせ」で配当が跳ねる傾向にシフトしているといえる。
過去10年の券種別配当額と過去20年の配当額分布
年 | 単勝配当 | 馬連 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
2021 | 170 | 370 | 540 | 1960 | 5460 |
2020 | 410 | 3410 | 5350 | 51240 | 183870 |
2019 | 540 | 970 | 2210 | 2720 | 14560 |
2018 | 1310 | 9200 | 19630 | 93450 | 492560 |
2017 | 900 | 5250 | 10330 | 10670 | 70420 |
2016 | 2510 | 2440 | 8460 | 2800 | 26250 |
2015 | 1420 | 12900 | 19250 | 157770 | 528510 |
2014 | 270 | 8990 | 10210 | 57870 | 251440 |
2013 | 290 | 5150 | 6180 | 2910 | 23420 |
2012 | 320 | 1010 | 1760 | 3230 | 11550 |
最低配当 | 160 | 370 | 540 | 1610 | 4480 |
最高配当 | 5240 | 15530 | 40970 | 379390 | 473970 |
中間値 | 725 | 2205 | 4460 | 8160 | 35040 |
マイルチャンピオンシップ 前走レース(ローテーション)別の傾向
「前走GⅠ組が素直に強い」ことは覚えておきたい傾向のひとつ。直近10年でも前走天皇賞(秋)が2勝・前走スプリンターズSが2勝・前走安田記念が1勝。残る5勝は毎日王冠と富士Sが2勝、京都大賞典が1勝。ただし、富士SはGⅡ昇格後は連対馬がでておらず、2021年のダノンザキッドの3着(5番人気)が最高。
マイルチャンピオンシップ 年齢別の傾向と分析
- 馬券は4歳馬を軸に
- 3歳馬・牝馬は出走頭数を考えると苦戦傾向で、3歳馬は古馬との対戦実績、牝馬は牡馬一線級との対戦実績を重視したい
マイルチャンピオンシップ 騎手別の傾向と分析
- 池添が4勝、ルメールが2勝5連対・武豊2勝4連対・岩田が2勝・デムーロが3連対
- 福永・川田は2・3着はあるものの未勝利
マイルチャンピオンシップ 狙い馬のプロファイル
- 前走G1からの臨戦馬
- 前走でも次走(香港)でもなくマイルチャンピオンシップに標準を合わせてきた馬