大阪杯 過去レースの傾向・狙い馬プロファイル

1957年に創設された「大阪盃競争」という重賞が前身となる伝統のレース。1964年にサンケイ大阪杯、1989年に産経大阪杯と改称され、2017年のG1昇格に伴い「大阪杯」という現在の名称に。GⅡ時代も春の天皇賞・安田記念・宝塚記念といった前半期のG1戦への重要なステップレースとして豪華な顔ぶれが揃うことが多かったが、G1格上げ後は、ドバイや香港G1への遠征馬が増えたこともあり、G1にしては物足りないメンバーで終わってしまう年も。なお、優勝馬には当概念のアイリッシュチャンピオンSへの優先出走権が与えられている。

目次

大阪杯 過去レースのラップタイム

大阪杯は、阪神芝2000mコースは内回りコースを1周するコースレイアウト。内回りの周回コースの多くは、3コーナー前後からのロングスパート戦となることが多いが、大阪杯のラップはその傾向がより強くなりレースが早く動く(3ー4コーナ区間のラップが最も早い)。

1~3着馬の脚質分布

1着馬は、前・後ろフラット。自分のしたい競馬をやりきれた馬が勝つレースという印象が強い。他方、2着は前・3着は差しという傾向がハッキリしており3連単系の馬券の組み立てには工夫が必要。

軸馬は残り600m0.5秒以内の馬から

内回りコースということもありポジションをとることが特に重要なレース。3コーナーからレースが動く傾向も強く残り600m地点で先頭から0.6以上おいていかれている馬の期待値は非常に低い。

良馬場の逃げ馬は割引

上記は、2008年・2021年・2022年の3年のラップ比較
2007年以降の大阪杯で逃げ馬の勝利は、2008年のダイワスカーレットと2021年のレイパパレの2例。いずれの向正面で一息入れられている点では共通しているが、この年のダイワスカーレットは他の出走馬に対して圧倒的に格上だったという点、レイパパレの2021年は雨による馬場悪化という特殊事情があったことも押さえておきたいポイントで通常の良馬場で逃げ切るのはかなり難しいレース。

大阪杯 枠番・馬番別の傾向

レース当週からBコースに変わることが多く内が人気になりがちな傾向があるが実際には死に枠。内回りコースでレースが早めに動く展開傾向から4コーナーで狭くなる不利を受けやすいポジションは割引。

大阪杯 人気別の傾向

複勝率は高いものの「勝ちきれない」傾向のある1番人気の取扱いが難しいレース。GⅠ昇格後に1番人気を裏切り馬券外に消えたのは2019年ブラストワンピースと2022年エフフォーリア。
またGⅡ時代・GⅠ昇格後共に「2着荒れ」の傾向が見て取れるため、3連単派の人は買い目の組み方にも十分注意したい。
20017年のGⅠ昇格後2着馬の人気は、7・6・2・4・6・8と完全に頭荒れ傾向。

大阪杯 前走レース(ローテーション)別の傾向

前走中山記念・有馬記念組が元々強かったレースではあるが、GⅠ昇格後はそれに前走金鯱賞組が割り込み三つ巴の様相。とはいえ、年明け初戦の馬がいきなり馬券に絡むケースも珍しくなく、実績馬の長欠明けは割引く必要はなし。また、2007年以降の16年では「前走1秒以上負けた馬」が馬券になったのは2007年のメイショウオウテ(8番人気3着)の1例のみ

大阪杯 年齢・性別の傾向

4・5歳の2世代が圧倒的に優勢のレースで、G1昇格後も4歳馬2勝・5歳馬3勝。わずか5年の結果という留保をつけても6歳以上で馬券になったのがわずかに1例(2017年ステファノス2着)。

牝馬は古馬(牡馬)との対戦歴を重視

大阪杯は「牝馬が強い」傾向が強くG1昇格後は「2-2-0-5/8」。ただ、馬券になった馬の前走は古馬(牡馬)との混合戦。

大阪杯 種牡馬別の傾向

人気のないディープインパクト産駒が激走する傾向の強いレースで、いかにもディープ産駒というよりは「内回り専用機」の切れないタイプの方が相性がよい。そういう意味では2ターン以上のロンスパ戦に強いステイゴールド系との相性の良さそうなレース。

大阪杯 騎手別の傾向

2017年のG1昇格後は、武豊→デムーロ→北村友→デムーロ→川田→吉田隼となっていてデムーロが2勝。また、川田・池添の3人は異なる馬で複数回の馬券絡み。


大阪杯はこの馬を狙え!!

  • リピーター
  • 前走金鯱賞&休み明け2・3戦目の馬