JRAの下半期ダート王決定戦。レースの前身は2000年に創設されたジャパンカップダートで、そのレースを引き継ぐ形で2014年に中京競馬場ダート1800mへの条件変更され、レース名もチャンピオンズカップという現在のものに改称された(レース回次はジャパンカップダートのものを引き継いでいる)。
ジャパンカップダートは招待競走であったが、チャンピオンズカップは、「国内のダートチャンピオン決定戦」という位置づけにコンセプトも改められたことから招待制は廃しされていて外国馬の出走枠は8頭まで。
2020年より、当レースの勝ち馬にはサウジカップへの優先出走件が与えられている。
チャンピオンズカップ 過去レースのラップタイム
チャンピオンズカップは「上がりが早くなる傾向」の強いレース。2014年以降の過去8回の上がり3F平均は36.7/勝ち馬の上がり3F平均は36秒。直線入り口に東京競馬場よりも急勾配の坂がありそれを登ってからも200mの直線が続くためかなりタフな上がりを要求されるレースになりやすいといえる。
ロンスパ戦から早い上がりを求められるタフなレース
上記は、2014年以降の全8回の前半4F・後半4Fタイムの比較。年による違いはあるが、基本的な傾向としては、向正面から12秒台の緩みのないロンスパ戦からの「上がり勝負」になるタフなレース展開になりやすい。
1-3着馬の脚質分布
中京ダート1800mコースの一般的な傾向よりも「後ろから差し届く」という傾向。これは上述のとおり、後半ラップが厳しくなる傾向が強いことによるもの。
チャンピオンズカップ 枠番・馬番別の傾向
1コーナーの進入で後手を踏まされやすい大外は割引。同じく最内も出足が悪いと閉じ込められるリスクが高いことにも注意しておきたい。結果として、成績が良いのは真ん中からやや内目。
チャンピオンズC 人気別の傾向
過去8回の1番人気の成績は下記のとおりでで2勝2着5回。2020年のクリソベリルは状態に不安があり、2014年・2015年のコパノリッキーは「早い時計の決着」に不安のあるタイプの馬だった。言い換えれば、状態面・時計面に不安のない人気馬は信頼してよさそう。ただ、「1頭荒れ」になる確率の高いレースでもあり、ヒモは広めにおさえておきたい。
チャンピオンズカップ 過去レースの配当一覧
年 | 単勝配当 | 馬連 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
2021 | 330 | 610 | 1100 | 17650 | 52660 |
2020 | 1330 | 4010 | 11170 | 35310 | 206940 |
2019 | 440 | 960 | 1820 | 1900 | 8980 |
2018 | 190 | 3000 | 3890 | 6090 | 27310 |
2017 | 1300 | 4140 | 9400 | 27350 | 158490 |
2016 | 1590 | 1390 | 4800 | 11180 | 85980 |
2015 | 6640 | 11040 | 36260 | 27320 | 318430 |
2014 | 590 | 5470 | 9020 | 11730 | 70890 |
最低配当 | 190 | 610 | 1100 | 1900 | 8980 |
最高配当 | 6640 | 11040 | 36260 | 35310 | 318430 |
中間値 | 945 | 3505 | 6910 | 14690 | 78435 |
チャンピオンズカップ ローテーション(前走レース)別の傾向
ローテーションの中心は、JBCクラシック・南部杯(マイルチャンピオンシップ)の交流GⅠ出走組で、ダート路線の王道を歩んできた馬が素直に強いレース。伏兵候補は、みやこS・武蔵野Sからの馬。シリウスSからは馬券絡みがない点にも注目しておきたい。
年齢・性別別の傾向
- 年齢分布はほぼフラット
- 馬券絡みした3歳馬はいずれも前走までにダートでの古馬対戦成績(連対以上)がある
- 馬券絡みした3歳馬はすべて内目の枠(1~3枠)
- 牝馬はサンビスタが1勝したのみだが出走頭数自体が少ない(サンビスタはすでに牡馬相手のダート重賞でも結果を出していた馬)
チャンピオンズC 騎手別の傾向
- デムーロが2勝
- 福永は馬券絡みなし
チャンピオンズC 種牡馬別の傾向
ダート部門のトップサイアーでもあるゴールドアリュール・キングカメハメハ産駒がそれぞれ2勝ずつ。ほかでは、早い時計での決着に強い北米系種牡馬と相性の良いレースであるともいえる。
チャンピオンズカップ 狙い馬のプロファイル
- 「早い上がり」での決着に裏付けのあるJBCクラシック・南部杯好走組
- ダート1800m以上のレースで「上がり35秒台」の末脚をマークしたことのある馬