年末恒例のグランプリ。レースの創設は1956年で、当時のJRA理事長であった有馬頼寧の提案で創設された(1956年のレース名は「中山グランプリ」)。その直後の翌年1月に有馬が急逝したこともあり、1957年の第2回からは現行の「有馬記念」へ改称され、暮れの中山開催どころか、中央競馬の一年を締めくくる大レースとして定着している。トリッキーな中山芝2500mを舞台にメイチの仕上げの穴馬が激走することも。個人的にはメジロパーマー・レガシーワールドの行った行ったで決着した1992年と、トウカイテイオーが奇跡の復活を遂げた1993年が懐かしい。
有馬記念 過去レースのラップタイム
良馬場時の平均RPCIは51.94、前半1000m60秒・後半1000m60秒が基本ペース。スタートから3・4コーナーはポジション争いなどもありそれなりに流れ、上り勾配が続くゴール板前坂~1コーナーをゆっくりまわり、向正面から少しずつペースアップ。3コーナーからレースが一気に動くためコーナーでの機動力も重要。
1-3着馬の脚質分布
「早めに来られるロングスパート戦」の傾向が強いので基本的には逃げ馬・追い込みといった極端な脚質の馬には厳しい展開になりやすい。残り600m地点ではどんなに後ろでも(馬群の)先頭から1秒以内のポジションにはつけておきたいコース。ただ、道中のペースが極端なトリッキーな展開になれば、短い直線orゴール前の急坂の利をうけた馬が台頭する場面も。
有馬記念 枠番・馬番別の傾向
外回りコースの向正面からスタートしほどなく3コーナー進入をむかえるトリッキーなコースレイアウト。前半のポジション取りに不利が生じやすい外は減点材料。
有馬記念 人気別の傾向と分析
- 直近10年では、「2着荒れ」狙いの妙味が高い
- 1番人気の信頼度は高い(11勝・連対70%・複勝率80%)
6番人気以下で馬券に絡んだ19頭の傾向
- 6番人気以下で馬券になった全馬がした前走G1
- 連対馬10頭のうち3頭がルメール騎乗(19頭全体で8頭が外国人騎手)
- 勝ち馬2頭はいずれも4歳。2着の最多は5歳の4頭で人気薄は3歳よりも4・5歳
- 内枠の馬を積極的に(19頭中12頭が1~4枠)
有馬記念 過去レースの配当
有馬記念 ローテーション(前走レース)別の傾向と分析
- 前走G1組が圧倒的に優勢
- 3歳馬は菊花賞組、古馬は天皇賞秋からJCをパスした馬が狙い
- 牝馬はエリザベス女王杯からの直行
- 海外G1組の信頼度は基本的に高い
有馬記念 年齢別・性別の傾向と分析
- 3歳・4歳で15/20勝で馬券の中心はこの2世代
- ただし3歳馬は人気過剰になりやすく配当妙味にかける
- 6歳以上は複穴まで
- 牝馬は、すでに牡馬相手に結果を出している馬なら信頼
有馬記念 馬券に絡んだ牝馬
- サラキア(2012年)2着以外は、すべてG1勝ち馬
- 勝ち馬となった4頭はすべて既に牡馬相手にG1勝ち
- 前走は全頭とも牡馬相手のG1もしくはエリザベス女王杯
有馬記念 騎手別の傾向と分析
- 池添が4勝で最多
- 短期免許を含む外国人ジョッキーが合計7勝
有馬記念 種牡馬別の傾向と分析
- ステイゴールド産駒が4勝
- ロベルト系種牡馬産駒にも注意
- キングマンボ系種牡馬産駒は勝ちきれていないことにも注意
有馬記念 狙い馬のプロファイル
- リピーター
- 天皇賞(秋)1~3着→有馬記念のJC回避ローテーションの4歳馬
- エリザベス女王杯上がり最速&1-3着以内