1958年に創設された古馬重賞。当時は春に京都芝1800mで開始されていたが、1972年からは芝1600mに変更、グレード制導入の1984年には施行時期を秋に繰り下げたうえで芝1400mに距離も短縮しマイルチャンピオンシップのトライアルという位置づけのレースとなった。2014年より当レースの1着馬にはマイルチャンピオンシップの優先出走権が与えられている。
スワンステークス 過去レースのラップタイム
馬場 | 年 | 200 | 400 | 600 | 800 | 1000 | 1200 | 1400 |
良 | 2002 | 12.2 | 10.6 | 11.0 | 11.2 | 11.4 | 11.7 | 11.7 |
良 | 2003 | 12.0 | 10.6 | 11.3 | 11.2 | 11.6 | 11.6 | 11.9 |
良 | 2004 | 12.2 | 10.5 | 11.6 | 11.6 | 12.1 | 11.5 | 12.4 |
重 | 2005 | 12.4 | 10.6 | 11.3 | 11.3 | 11.4 | 12.0 | 12.5 |
良 | 2006 | 12.1 | 10.9 | 11.5 | 11.3 | 11.0 | 11.7 | 11.8 |
稍 | 2007 | 12.0 | 10.6 | 11.1 | 11.5 | 11.6 | 11.4 | 12.5 |
良 | 2008 | 12.2 | 10.9 | 11.2 | 11.1 | 10.9 | 11.5 | 12.1 |
良 | 2009 | 12.4 | 10.8 | 11.5 | 11.4 | 11.1 | 11.4 | 11.7 |
良 | 2010 | 12.3 | 11.0 | 11.3 | 11.7 | 11.6 | 11.6 | 11.5 |
良 | 2011 | 12.3 | 10.8 | 11.3 | 10.9 | 10.4 | 11.9 | 11.8 |
良 | 2012 | 12.4 | 11.2 | 11.6 | 11.5 | 11.0 | 11.2 | 11.6 |
稍 | 2013 | 12.3 | 11.3 | 11.7 | 11.5 | 11.2 | 11.1 | 11.7 |
良 | 2014 | 12.4 | 11.2 | 11.5 | 11.3 | 11.2 | 11.0 | 11.7 |
良 | 2015 | 12.1 | 11.0 | 11.5 | 11.5 | 11.4 | 11.3 | 11.4 |
良 | 2016 | 12.3 | 10.6 | 11.5 | 11.8 | 11.3 | 11.4 | 11.8 |
重 | 2017 | 12.2 | 11.0 | 11.7 | 11.7 | 11.7 | 11.9 | 12.2 |
良 | 2018 | 12.4 | 11.1 | 11.2 | 11.3 | 11.9 | 11.5 | 12.1 |
稍 | 2019 | 12.1 | 10.8 | 11.7 | 11.7 | 11.5 | 11.7 | 11.8 |
良 | 2020 | 12.6 | 11.2 | 11.7 | 11.4 | 11.1 | 11.0 | 12.2 |
阪良 | 2021 | 12.2 | 10.6 | 11.3 | 11.5 | 11.4 | 11.6 | 12.1 |
阪神芝1400mコースは、スタートから直線坂下にかけて断続的な下りの続くコースレイアウト。また、3・4コーナーも一つの円弧というよりは、間に短いストレートが1本入ってる形態に近く4コーナーも比較的緩やかで短距離戦の割には「ペースの失速率が低い」のも特徴の一つ。
スワンステークス 人気別の傾向
1番人気は、過去20年で4勝のうち3勝が直近10年で信頼度は回復傾向。それでも頭から荒れる余地の残されたレースで、馬券の買い方には注意も工夫も必要なレース。
スワンステークス 前走レース(ローテーション)別の傾向
G1スプリンターズステークス組が4勝も頭数が多く配当妙味にも欠ける。安田記念組の回収率はスプリンターズSよりも低く、むしろ「先に目標がある馬」よりは、「ここで勝ちたい伏兵」を狙いたいレースではある。回収率の面で優れているのは、1400m以外の距離からの臨戦組。距離短縮・延長で変わり身の見込めそうな穴馬がいたら積極的に狙いたい。
スワンステークス 年齢・性別の傾向
4歳馬が7勝2着8回も回収率の面では3歳の単勝(186円)が優秀。距離短縮などで人気を落としている3歳馬がいるのであれば瀬極的に頭から狙い撃ちたい。
3歳馬は古馬との対戦済みの馬から
上記は、直近過去10年の出走3歳馬の前走別着度数。見ての通り、勝ち馬4頭すべての前走は古馬混合戦。世代限定戦からの直行で馬券になったのは、NHKマイル9着以来の1頭はホウオウアマゾン(2021年・3着)のみ。ただ、2021年のNHKマイルの回値馬シュネルマイスターはその直後の安田記念でも3着になった程のハイレベルレースであった。
スワンステークス 負担重量(斤量)別の傾向
3歳54kg、4歳以上56kg(牝馬2kg減)を基本重量とする下記条件によるグレード別定
- 1年未満のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
- 1年以上前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)
58kgから勝ち馬がでていない点は抑えておきたいポイント。ただ、2・3着はしっかり確保という例も多く人気サイドの実績馬を軽視しすぎるのは危険。
【参考】スワンステークス 斤量58kgの馬の成績(過去10年)
スワンステークス 騎手別の傾向
川田・浜中が2勝ずつで福永が4連対で関西のリーディング上位のジョッキーの活躍が目立つが、その他方で武豊が馬券絡みゼロ。また、短期免許で来日したジョッキーが3勝している点にも注目。
スワンステークス 狙い馬のプロファイル
- 逃げ馬
- 前走から距離短縮となる逃げ・先行馬
- 古馬対戦済みの3歳馬
- 短期免許の外国人ジョッキー騎乗馬