【セントライト記念】過去レース傾向・狙い馬のプロファイル

1947年に創設された4歳(現在の馬齢表記では3歳)限定の重賞。レース名は日本競馬史上初の3冠馬となったセントライトに由来している。レース創設当初は東京芝2400mで行われていたが、1980年からは中山芝2200mのいまの施行条件で定着している。菊花賞のトライアルレースでもあり3着までに入線した馬には菊花賞への優先出走権が付与される。

セントライト記念 過去レースのラップタイム

馬場2004006008001000120014001600180020002200
新良200212.111.211.712.813.312.512.212.111.811.511.7
200313.312.413.313.313.512.912.912.612.713.214.4
200412.211.211.611.911.911.912.012.011.911.512.0
200512.411.112.012.212.412.212.411.911.711.811.7
200612.011.611.912.212.512.412.212.012.011.612.7
200712.010.711.612.112.712.712.412.211.811.911.9
200812.611.511.912.312.912.612.512.611.811.812.1
200912.311.511.912.712.511.911.511.811.712.012.2
201012.111.011.711.812.111.711.711.812.012.212.8
201112.210.711.111.711.811.911.812.312.512.711.6
201212.411.011.812.212.812.411.811.711.511.411.8
201312.611.912.612.412.212.012.111.811.911.912.1
新良201413.010.811.312.012.711.812.012.112.311.612.1
201512.611.612.212.312.412.612.512.611.911.511.6
201612.511.612.012.212.712.512.511.711.711.512.2
201712.311.112.413.112.912.812.112.011.711.311.0
201812.410.912.312.412.912.011.511.211.612.312.6
201912.511.012.112.212.011.912.011.911.912.012.0
202012.212.212.812.912.512.011.811.611.912.412.7
202112.311.812.212.212.012.212.212.011.511.712.2

舞台となる中山芝2200mは、残り1000m~800mあたりからのロングスパート戦になるのが一般的で、セントライト記念の平均ラップもそのような傾向とも合致している。ただ、その年の出走馬の組み合わせによるラップ変動が大きいことに注意しておきたい。

展開のカギを握るのは1・2コーナー

上記は過去20回のうち中山競馬場で行われた18回から不良馬場となった2003年を除外したラップタイムの比較。上でも触れたようにレース毎の偏差が大きくその年の「展開」を予測することが馬券検討の上では非常に重要。展開のカギを握るのは、1コーナーの進入と2コーナーから向正面・3コーナーへと続く坂の下り方。

1-3着馬の脚質分布

極端な脚質よりも好位・差しというロンスパ戦傾向の強いレースでみられる一般的な分布と同じ。上がり3F順位別の分布をみても分散が大きく、脚質だけで狙いを立てるのは得策ではないレース。

セントライト記念 枠番別の傾向

枠番だけの「全体的にフラット」という傾向のように思われるが馬番別での成績では、馬番2番(正確には2枠2番)の成績が抜けて良いことがよくわかる。馬番18番は馬券絡みゼロではあるものの標本それ自体が3例と少ない。フルゲートにならない年も多いレースなだけに一般的には内有利の中山外回りコースでも外枠だから割引とは限らない点には注意しておきたい。

セントライト記念 人気別の傾向

直近10年で1ー3番人気の信頼度が上昇している点はトレンドのシフトとして抑えておきたいポイントではあるが、年ごとの結果をみると「人気サイド✕穴馬」という組み合わせの年が多く、「軸馬から広く流す」のが基本セオリーのレース

セントライト記念 前走レース(ローテーション)別の傾向

前走レース名着別度数勝率連対率複勝率
東京優駿G1 9- 8- 6-36/5915.30%28.80%39.00%
ラジオNIHG3 4- 1- 3-21/2913.80%17.20%27.60%
500万下 2- 0- 3-26/316.50%6.50%16.10%
ラジオたG3 1- 0- 0- 4/ 520.00%20.00%20.00%
阿賀野川1000 1- 0- 0- 1/ 250.00%50.00%50.00%
北海優 1- 0- 0- 0/ 1100.00%100.00%100.00%
京王杯2G2 1- 0- 0- 0/ 1100.00%100.00%100.00%
いわき特1000 1- 0- 0- 0/ 1100.00%100.00%100.00%
阿賀野H1000 0- 2- 1- 5/ 80.00%25.00%37.50%
松前特別1000 0- 2- 0- 1/ 30.00%66.70%66.70%
信濃川H1000 0- 1- 0- 3/ 40.00%25.00%25.00%
札幌記念G2 0- 1- 0- 3/ 40.00%25.00%25.00%
天の川S1600 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
藻岩山特・2勝 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
信濃川特1000 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
九州スポ1000 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
ラジオたG3 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
青葉賞G2 0- 0- 1- 4/ 50.00%0.00%20.00%
500万下* 0- 0- 1- 5/ 60.00%0.00%16.70%
プリンシ 0- 0- 1- 3/ 40.00%0.00%25.00%
新潟記念HG3 0- 0- 1- 1/ 20.00%0.00%50.00%
プリンシ(L) 0- 0- 1- 1/ 20.00%0.00%50.00%
ホープフG1 0- 0- 1- 0/ 10.00%0.00%100.00%
TVh賞1000 0- 0- 1- 0/ 10.00%0.00%100.00%
1勝クラス 0- 0- 0- 5/ 50.00%0.00%0.00%
白百合S 0- 0- 0- 7/ 70.00%0.00%0.00%

前走ダービー組が9勝、ラジオNIKKEI賞組が5勝で、この2レースからの臨戦となる馬を軸に据えることを基本に、しばしば飛びこんでくる格上挑戦組を上手に馬券に組み込めるかどうかが高配当ゲットのカギとなる。

前走ダービー組は「東京→中山替わり」の激変を狙う

ダービーからセントライト記念への直行組の大半はすでに2勝以上(3勝クラス以上)の馬が大半。ダービーで勝ち負けになっていた馬は基本的に強く信頼して良いといえるが、「ダービー大敗」から一変する例も少なくないので、ダービーの着順だけで人気を落としているタイプはむしろ狙いめ

上記は、ダービー→セントライト記念組の種牡馬別の成績。ステイゴールド産駒の3戦3勝は見事としか言いようがないが、東京2400mよりも中山2200mの適性の高い種牡馬の名前が多く見られる。

ラジオNIKKEI賞組は前走着順を信頼

上の表のとおり前走ラジオNIKKEI賞組はラジオNIKKEI賞での成績(着順)をそのまま信頼してよく「勝ち負けになった馬」から狙うのが基本。唯一の例外は、2021年のアサマノイタズラ(ラジオNIKKEI賞12着→セントライト記念1着)だが、アサマノイタズラのラジオNIKKEI賞は道中も直線も大きな不利があって不完全燃焼に終わったレースでもあり「例外」となるだけの事情があった。

【穴馬】前走条件クラス組は新潟芝2200m組から

高配当の使者の歳有力候補は前走条件戦の馬。前走条件戦組の中では、前走新潟2200m、2000mからの臨戦となる馬の好走例が非常に多い。ただ、新潟芝2200m・2勝クラスからの組は、比較的人気にもなりやすい点に注意が必要で、「穴」を狙うのであれば新潟芝2000m組で切れ負けした馬の巻き返し。

セントライト記念 種牡馬別の傾向

ステイゴールド産駒が3勝でトップ。ただ、前走レース別傾向でもとりあげたように、3勝すべては「前走ダービー組」であるおこともセットで抑えておきたい。他ではディープインパクト産駒の「2着傾向」が堅調であることも大事な傾向。

セントライト記念 騎手別の傾向

現役では北村宏の4勝がトップ。直近10年でも2勝(騎乗機会6回)でこのレースと相性が良いといってよいだろう。他では、横山典が2勝2着1回、田辺が2勝。こちらはいずれも直近10年の成績でトリッキーなレースに強い勝負師の面目躍如といったところ。ルメール・川田のはいずれも勝ち鞍がなく「2着まで」。

セントライト記念 狙い馬のプロファイル

  • ダービーの着順で人気を落とした中山巧者血統の馬(キタサンブラック・フェイトフルオータイプの馬)
  • 前走新潟芝2000m・2200m組(特に2000mで切れ負けしたロンスパタイプ)
  • 横山典・田辺騎乗馬