【ローズステークス】過去レース傾向・狙い馬のプロファイル

1983年にエリザベス女王杯のトライアル競走として創設されたのがはじまり。その後1996年の秋華賞創設に伴い、秋華賞のトライアル競争として開催時期を繰り上げて阪神芝2000mでの実施に変更された。さらに、2007年からは阪神芝1800mに実施距離が変更されている。3着までに入線した馬には秋華賞の優先出走権が付与される。
なお、2021年・2022年は京都競馬場改修工事に伴う変則開催のため中京芝2000mで実施されている(中京競馬場芝コースには1800mの設定がない)。

ローズステークス 過去レースのラップタイム

馬場200400600800100012001400160018002000
200212.611.512.312.112.312.311.811.711.512.0
200312.611.412.412.312.312.411.911.711.912.6
200412.711.111.811.711.612.211.811.811.612.7
200512.511.012.712.612.212.511.911.311.212.2
名良200612.110.610.812.712.112.112.411.711.612.1
200712.911.111.612.412.412.111.211.011.4
200812.310.711.412.512.112.112.211.712.3
200912.410.911.211.811.811.411.411.612.2
201012.210.611.312.612.412.411.611.011.7
201113.011.612.112.612.412.311.210.912.0
201212.711.812.012.512.412.011.410.411.6
201312.310.911.411.711.911.911.912.513.2
201412.511.011.612.212.512.011.411.111.7
201512.511.011.611.611.711.911.211.512.2
201612.611.211.612.012.512.211.710.912.0
201712.410.911.311.812.212.011.611.312.0
201812.711.011.512.312.412.211.010.811.8
201912.811.211.411.712.211.711.010.511.9
名良202012.610.812.312.712.512.412.111.611.311.6
名良202113.110.912.312.712.212.012.211.611.311.7

2022年は中京芝2000mで実施される。上のグラフは過去20年のうちで中京芝2000mで開催された3回のラップタイム比較。中京芝2000mコースは、1・2コーナーは上りで向正面から直線までが下り。レースラップもコースの高低差を反映したものになっていて、1コーナーまでの隊列争いのあとは、1・2コーナーでいったん減速し、残り1100m地点の下りになってからのロングスパート戦で「3・4コーナーも含めて直線坂上まで加速ラップの続く流れになりやすい」というのが大きなポイント。

1-3着馬の脚質分布

標本が3レースしかないため「参考」程度のものとして理解しておく必要はあるが、それでも全体としては差し馬優勢といえる。ただ、中京実施の3回で逃げ馬が2回2着に残っているという点も頭には入れておきたいところで、ゴール直前で差し馬がちょっとだけ交わすというような流れをイメージしておきたい。

ローズステークス 人気別の傾向

1番人気は、過去20年で8勝、直近10年でも4勝の勝率40%で及第点の成績といえる。ただ、連対率・複勝率は低下傾向にあり、11番人気以下の大穴が馬券になるレースも増えている点にも注目しておきたい。決めた軸馬から馬連総流し・馬単総流しという馬券の妙味が高そうなレース。

ローズステークス 前走クラス別の傾向

前走クラス着別度数勝率連対率複勝率
 未勝利  0-  1-  0-  9/ 100.00%10.00%10.00%
  1勝  4-  3-  2- 73/ 824.90%8.50%11.00%
  2勝  1-  2- 10- 41/ 541.90%5.60%24.10%
  3勝  0-  0-  0-  2/  20.00%0.00%0.00%
OPEN非L  0-  1-  0-  7/  80.00%12.50%12.50%
OPEN(L)  0-  0-  0-  0/  0
  G3  0-  3-  1- 11/ 150.00%20.00%26.70%
  G2  0-  1-  0-  5/  60.00%16.70%16.70%
  G1 15-  8-  6- 84/11313.30%20.40%25.70%

秋華賞にむけた最重要ステップレースでもあり、まずは春のクラシック組の取捨は馬券検討の上で最重要のポイント。ただし、近年は、オークス→秋華賞直行という馬も増えていることから、「離されて負けた馬が出走馬中オークス再先着」という組み合わせなる年も増えつつある点にも注意しておきたい。

前走オークス組は勝ち馬か「1秒以内負け」から

前走オークス組は、素直にオークスでの成績をそのまま信用してよい結果になっている。オークスで勝ち負けをした馬の信頼度が抜けて高く、1秒以上負けた馬の巻き返し例はゼロではないが非常に少ない。近年は、オークス勝ち負け組が秋華賞に直行するケースも増えていることから「大きく負けた再先着馬」が人気になるケースも増えていくと思われるので注意したい。

高配当の使者は2勝クラス組よりも1勝クラス組

オークス馬に次いで勝ち馬を出しているのは前走1勝クラス組。3歳馬に限って言えば、夏の1勝クラス・2勝クラスはクラス間の格差もさほど大きくなく、何かしらの理由で出世の遅れていた馬が格上挑戦の壁を打ち破るケースには注意を払っておきたい。特に、前走上がり3F1位快勝してきた(特にロンスパ戦を高PCIの差し脚で勝ってきた)馬がいれば「オッズ無視」で押さえておきたい。

ローズステークス 種牡馬別の傾向

牡馬よりもディープインパクト産駒依存率の高い傾向のある牝馬クラシック戦で、ディープインパクト産駒は素直に人気サイドが強い傾向。ほかでは、クロフネ産駒の3連対が目立つ成績。また、ダイワメジャー産駒は過去10頭が出走して馬券絡みが0頭。オークスからの距離短縮・1800m(内回りの2000m)での巻き返しを期待して伏兵候補にあげられるケースも見受けられるが実際には結果をだせていない(下記参照)。

【参考】ダイワメジャー産駒の成績

フローラステークス 騎手別の傾向

武豊・川田が3勝ずつも、武豊は直近10年では3着2回のみで、川田・岩田・ルメールが2勝ずつ。なかでもルメールは5番人気・7番人気の伏兵での2勝で「人気薄だから買い」という珍しい傾向(他方、人気馬での成績はいまいち)。

【参考】ルメール騎乗馬の成績

フローラステークス 狙い馬のプロファイル

  • オークスで「勝ち負け」になった春の実績馬
  • 前走1勝クラスを優秀な上がりで勝ってきた馬
  • 4番人気以下のルメール騎乗馬