オーシャンS 過去レースの傾向・狙い馬プロファイル

1996年に古馬中距離のOP特別として創設されたのがはじまり。翌年に現在の春開催芝1200mに変更され、2006年には短距離重賞路線を整備する目的で高松宮記念のステップレースとしてGⅢレースに格上げとなる。秋のスプリンターズSと同じ舞台で開催されることから、春だけでなく秋の行く末を展望する意味でも指標となりやすいレースといえる。

目次

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オーシャンS 過去レースのラップタイム

中山芝1200mはスタートから坂下までは3・4コーナーを含めて下りが続き一スピードの落ちづらいコース。それでも直線の短い中山らしく「4コーナーでレースが動く」年が多く、「好位勢がどこで逃げ馬を捕まえに行くか」か展開の大きなポイントになる。2006年からの過去17回のうち良馬場開催時の前半600m平均は33.4/後半は34.7。勝ち馬の上がり3F平均は34.3。

1~3着馬の脚質分布

直線の短い中山コースということもあり、1・2着については「中段よりも前」が圧倒的に有利。他方で逃げて勝ったのは、2019年のモズスーパーフレア1頭のみ。後方からの追い込みは「差し届かず3着まで」という例が多く、「上がり最速」での勝利はわずかに2例。

ハイペース≠差し・追い込み有利 に注意

上記は横軸を前半600mのレースラップ、縦軸を前半600m地点での先頭から勝ち馬までのタイム差とする分布図。前半32.3のペースから逃げ切ったのは2019年のモズスーパーフレアでこれを別格としても、「ハイペースだから差し」という傾向がさほど強くないことに注意しておきたい。最も後方から届いたのは先頭から0.9秒差から差しきった2016年のエイシンブルズアイ(4角10/16番手)

オーシャンS 枠番・馬番別の傾向

3枠・5番の回収値が抜けて高いのは2006年のネイティブハート(14番人気1着単勝139.5倍)の影響が大きいが、連対率の面でも1・3・4枠が優勢で外枠は劣勢傾向。

オーシャンS 人気別の傾向

近年は人気馬の信頼度が高くなっているとはいえ、全体的に人気分布が広く「波乱傾向」の強いレースで3連系は広く受けることを強く意識したい。

前走G1の人気馬を嫌う

人気傾向で注意したいのは前走レースの格。「前走レースの格が高い人気馬ほど信頼できる」と考えるのがセオリーであるといえるが、このレースに限っては逆の傾向。本番までの期間が短いステップレースでもあり賞金に余裕のある(本番は次)馬が人気の場合は嫌ってみたい

オーシャンS 前走レース(ローテーション)別の傾向

出走馬が多くて絞りづらい難点はあるが、近年は「シルクロードSからの巻き返し」が穴のトレンドになりつつある。またスプリターズSからの年明け初戦となる今が未勝利で終わっていることも抑えておきたいポイントのひとつ。

オーシャンS 年齢・性別の傾向

年齢で信頼できるのは5歳馬で、そのほかの世代は基本的に総じて期待値が低い。7歳以上/8歳の回収値は2006年のネイティブハートが押し上げてしまっているので参考程度まで。

オーシャンS 負担重量(斤量)別の傾向

基本重量57kg(牝馬-2kg)のグレード別定(2022年までから基準斤量が1kg増加)
斤量を背負わされる実績馬が使ってくるケースはさほど多くないが、出てきたときには素直に信用してよいレースでもある。前走斤量との負担では、斤量増より斤量減の馬の方が優勢。

前走から斤量減の馬を狙う

上記は、前走からの斤量比ごとの着度数。見ての通り、前走から斤量が増えた馬の回収値が致命的に悪いというかなり極端な傾向。2023年から負担重量の基本ルールが変わったため、今後はトレンドが変化していく可能性はあるが「据え置きか斤量減の人気薄」には十分注意したい。

オーシャンS 種牡馬別の傾向

大きな傾向としては、短距離志向のサンデー系とノーザンダンサー系が強く、ネイティブダンサー系が弱い。また、リピーター傾向の強いレースで、過去10年を坂登ってみても、ビアンフェ(2022・2021)、ナックビーナス(2020・2019・2018・2017)、ハクサンムーン(2016・2015)、ダイメイフジ(2019・2018)、スノードラゴン(2016・2015)、サクラゴスペル(2015・2013)と6頭の馬が複数年度で馬券になっている。

オーシャンS 騎手別の傾向

現役では横山典が3勝も最後に勝ったのは2013年(スマートオリオン)でその後はナックビーナスでの馬券絡みのみで、全体としてリピーター馬の主戦が上位に名前を残しているという結果。


オーシャンS 狙い馬のプロファイル

  • 前走から斤量が1kg以上減った5歳馬
  • 前走シルクロードステークスを先行して大敗した馬
  • リピーター