【北九州記念】過去レース傾向・狙い馬プロファイル

レースの創設は1966年で芝2000mの古馬重賞としてスタート。1969年からは芝1800mの条件で長く施行されてきた。2006年にサマーシリーズが創設されたことに伴い、芝1200mのスプリント重賞として衣替えされ、サマースプリントシリーズに組み込まれた。1966年に創設[3]された、4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走。小倉芝1200mは1200mコースで最も走破時計の早いコースでもあり、北九州記念は日本で一番時計の早い電撃戦重賞でもある。

北九州記念 過去レースのラップタイム

20040060080010001200
200611.910.110.911.311.512.3
200711.510.010.611.411.612.6
200811.810.310.911.411.411.7
200911.810.310.611.311.412.1
201011.610.010.511.211.512.3
201111.810.010.611.111.412.3
201211.610.110.511.311.611.8
201311.610.010.611.111.511.9
201411.710.510.911.111.212.1
201511.710.210.811.211.911.5
201611.910.711.011.311.512.1
201711.710.011.111.511.212.0
201811.010.210.611.211.311.7
201911.510.111.111.711.712.1
202011.510.310.611.211.712.5
202111.710.610.911.211.712.1

小倉1200mはスタートから4コーナーまでは断続的な下りが続き直線は平坦というコース。そのためレースラップは典型的な電撃戦ラップとなり「前半から飛ばすだけ飛ばし最後はバテ比べ」という展開に。当然後半ラップの失速率も大きく、差し馬台頭の余地も大きいが、直線が短いためテンにおかれすぎては差し届かないコースである。
北九州記念は、JRAの1200m重賞ではG1のスプリンターズS・高松宮記よりも走破時計が早い。

  • 前半3F平均:32.6(良馬場)
  • 後半3F平均:34.82(良馬場)
  • 勝ち馬の上がり3F平均:34.17
  • 平均RPCI:36.28(良馬場)
  • 勝ち馬PCI平均:42.91(良馬場)

1~3着馬の脚質分布

芝1200mに条件が変更されたからの16年で、1着馬は、「前・後イーブン」。2着もほぼイーブンで、3着については差し優勢という結果に。前優勢・後優勢の分岐点は、前半3Fラップで、上の分布図(横軸600mレースラップ・縦軸勝ち馬の600地点での先頭との差)によれば、前半600m32.7を境に前残り・差し台頭にわかれている。

北九州記念 枠番・馬番別の傾向

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 1– 0- 0-28/29 3.4%
3.4% 3.4%
2枠 5- 1- 1-23/30 16.7% 20.0% 23.3%
3枠 1- 4- 2-24/31 3.2% 16.1% 22.6%
4枠 1- 4- 1-26/32 3.1% 15.6% 18.8%
5枠 2- 2- 1-27/32 6.3% 12.5% 15.6%
6枠 1- 2- 6-23/32 3.1% 9.4% 28.1%
7枠 0- 2- 2-36/40 0.0% 5.0% 10.0%
8枠 5- 1- 3-33/42 11.9% 14.3% 21.4%

2枠と8枠が強いという傾向が顕著。ただ、内=先行とは限らず残り600m地点で0.8~1.2秒差程度のポジションの馬でも勝ち負けしているケースは少なくない。時計の早い決着となるだけに「ちょうどよい内」で距離ロスなく運べたことが最後に活きるケースは少なくない。8枠の馬は差し馬による連対がほとんどで、外から無理してテンを主張しないといけないタイプは割引。

北九州記念 人気別の傾向

北九州記念 前走レース(ローテーション)別の傾向

前走アイビスSD・CBC賞組が4勝ちずつで、サマースプリント組が優勢。ただ、同じサマースプリント組でも前走函館スプリントSからの馬券絡みは0頭と明暗がくっきり。また、同じ小倉芝1200mで実施される佐世保S(3勝クラス)からの馬券絡みが3例。小倉芝1200mは他場よりも圧倒的に時計の早い決着となることが多いだけに「専用機」の存在には注意しておきたい。

北九州記念 年齢・性別の傾向

年齢着別度数勝率連対率複勝率
3歳  1-  3-  2- 28/ 342.90%11.80%17.60%
4歳  5-  6-  8- 26/ 4511.10%24.40%42.20%
5歳  3-  6-  2- 69/ 803.80%11.30%13.80%
6歳  6-  1-  3- 53/ 639.50%11.10%15.90%
7歳  1-  0-  1- 34/ 362.80%2.80%5.60%
8歳  0-  0-  0-  9/  90.00%0.00%0.00%
牝馬  9-  9-  10- 92/ 1207.50%15.00%23.30%

6歳馬が6勝で最多勝利。厳しい流れになることの多く「経験値」が強みを発揮することが多いということなのだろう。また6歳馬の勝ち馬は穴サイドの馬ばかりということも覚えておきたいポイント(下記参照)。
3歳馬は軽ハンデとあいまって人気になりやすい世代であるが、2021年にヨカヨカの1勝のみ。時期的に「本当に厳しいスプリント戦」を経験していない馬も多く、古馬(短距離一線級)との対戦がはじめての3歳馬には厳しいレースになることが多いので注意したい。なお、馬券になっている3歳馬のほとんどは牝馬。
また、2006年以降の16回で牝馬が9勝18連対、馬券には必ず牝馬を加えたい。

【参考】6歳馬の年齢別着度数

北九州記念 負担重量(斤量)別の傾向

テンから厳しいペースの続く高速時計決着になるハンデ戦であり、「軽い馬」の方が優勢という結果。ただ、49kg以下の馬が馬券になった例はなくハンデが軽すぎる(格上挑戦)も割引。

【参考】6歳馬の負担重量(斤量)別着度数

最多の6勝をあげている6歳馬は、ハンデの軽い馬から背負わされた馬まで幅広く好走例がある。斤量で嫌われたタイプはむしろ買いといえる。

北九州記念 種牡馬別の傾向

サクラバクシンオー産駒が4勝をあげていてさすがの存在感、将来的にはビッグアーサー産駒などの活躍も期待したいところ。他では、キングヘイロー・クロフネといったノーザンダンサー系種牡馬産駒の好走例が目につく。小倉芝1200mを得意としているはずのロードカナロア産駒は未だ勝ち星なし。

北九州記念 騎手別の傾向

武豊・北村友が2勝ずつで、いずれも直近10年の成績も優秀。また、直近10年では藤岡康が1勝2着2回と3連対。成績がいまひとつなのは、12回の騎乗機会で馬券絡みが1回しかない和田竜。

北九州記念 狙い馬のプロファイル

  • 6歳馬
  • 牝馬
  • 小倉芝1200m実績のある「外枠&差し・追い込み馬」