1965年に創設された2歳(創設当時の年齢表記では3歳)限定の重賞。年末の2歳G1(阪神JF・朝日杯FS)にむけた重要なステップレース。JRA競馬場沿線の大手私鉄5社の冠レースの1つで、創設当時の名称は「京成杯3歳ステークス」。これは第1回目が京成沿線の中山競馬場(芝1200m)で行われたことに由来するが、1980年に東京開催に変更されたことで、京成と京王の冠レースがねじれる現象が生じていたが、1998年に現在の「京王杯」の冠に変更され現在に至っている。
京王杯2歳ステークス 過去レースのラップタイム
2002年は中山芝1200mで開催されたため割愛し過去19回分のラップを紹介。東京の長い直線を意識しての「上がりの早い決着」になる傾向が顕著。レースの平均上がりは34.2秒、勝ち馬の平均上がりは33.8秒(いずれも良馬場時)。スプリント戦よりもマイル戦に近い方にぶれる1400m戦というイメージをもっておいた方がよい。レースの展開を握るのは3・4コーナーのペース。
1-3着馬の脚質分布
まずは「高速上がりの決着=差し・追い込み有利」とは限らない点に注意が必要。当日のトラックバイアス次第では時計の早いことが前目の馬に有利になるケースは珍しくないし、先のレース(1600mの朝日FS)を意識した馬が控えめのペースで競馬をすれば当然前残りの可能性も高くなる。特に3着馬は逃げ・先行が優勢という結果がハッキリしている点は覚えておきたいポイント。
京王杯2歳ステークス 枠番・馬番別の傾向
内枠の好成績が顕著な結果に。馬番1-3番はいずれも複勝回収値が100円超で、馬番2番の単勝回収値が抜けて高い(穴馬の勝ちがある)。上でも触れたように、時計の出やすいトラックコンディションでの高速上がり決着となりやすいレースであることから、内でロスなく進んでこれることは大きな強み。
京王杯2歳ステークス 前走レース(ローテーション)別の傾向
夏の2歳戦のあとに一息いれた馬の好成績が目立つ。直近のOPや1勝クラスよりも夏の2歳戦というのは人気の盲点にもなりやすいので覚えておきたい。
新馬からの直行は割引
前走クラス別の着度数。新馬→京王杯2歳Sの連対は5例あるが、回収率の面では全く妙味がない。未勝利からの勝ち馬はゼロで2・3着まで。戦ってきた「相手の格」も重視したい。
【高配当の使者】内枠を引いた前走1200mの馬
すでに触れたようにレース全体の傾向としても「内枠」が有利。特に、前走1200m戦の好走例は内枠に偏っている点とセットで覚えておきたい。さらにいえば、高速馬場を活かして前目で粘り込めるタイプを狙いたい。
新馬からの直行組は1400m以上レースの馬から
新馬からの直行組で馬券になった全ての馬は前走1400m以上のレースで共通している。この時期に1200m戦を選ぶタイプは短距離志向が強すぎて東京芝1400mでは距離が苦しい・・・という結果になりやすい。
京王杯2歳ステークス 種牡馬別の傾向
マイルよりは1200mの方がよいというタイプの種牡馬の名前が多い。将来の距離適正や成長力はともかくとして、現時点での仕上がり(スピード)で押しきれるタイプを狙いたい。
京王杯2歳ステークス 騎手別の傾向
ルメールが5回の騎乗機会で4勝と圧倒的な成績。当然騎乗馬は人気馬ばかり・・・ではあるがこれだけきっちり結果を残されると逆らいづらい。
京王杯2歳ステークス 狙い馬のプロファイル
- 前走1200m戦&内枠を引いた逃げ・先行馬
- ルメール騎乗馬